2016年2月25日

枚方市役所

Filed under: 大阪府,相談する — Kumono @ 21時32分27秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
枚方市役所 ひきこもり等子ども・若者相談支援センター
Q. 主な活動場所
〒573-8666 大阪府枚方市大垣内町2丁目1番20号 市役所別館5階子ども青少年課内
[京阪枚方市駅から徒歩3分。駐車場もあります。]
 Q. その他活動場所
〒573-0058 大阪府枚方市伊加賀東町6−8 枚方公園青少年センター内居場所「ひらぽ」
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
支援全般に
関する相談・
コーディネート
平日午前9時~
午後5時30分
無料 枚方市在住の義務教育終了後(15歳)から30歳代までの子ども・若者及びその家族等

専用電話(072-843-2255)で要予約(平日午前9時から午後5時30分まで受付)

 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 臨床心理士などの専門職が子ども・若者やその家族等からの電話や来所による相談、必要に応じて訪問による相談を行います。また、「枚方市ひきこもり等地域支援ネットワーク会議」(民生委員・児童委員協議会、社会福祉法人、NPO、行政で構成)と連携し、子ども・若者に係る必要な支援のコーディネートを行います。
 Q. スタッフプロフィール
対応してくれた担当者さんのプロフィール。(聞き取り調査も担当者さんに対して行いました)

・Aさん:50代男性、子ども青少年部・子ども青少年課の課長代理、社会福祉士・精神保健福祉士
その当時、市役所では社会福祉主事任用資格の有資格者を募集しており、たまたまそれを大学卒のAさんが持っており、倍率が低かったことから(本人談)事務職として採用されました。その後、障害者支援・介護福祉などのケースワーカーを担当し、現在にいたります。

・Bさん:30代女性、子ども青少年部・子ども青少年課の主任、臨床心理士
前職は家庭児童相談所で子育て相談をメインに6~7年働いていました。非常勤だったのですが、常勤で働くということを経験したい思いが大きくなり、心理職での採用があった枚方市役所の試験を受け、機会をいただきました。今、3年目です。

ほかに、今年30歳になる男性の臨床心理士さん(非常勤で週4日勤務)と、女性の臨床心理士さん(常勤で、前職は精神科病院勤務)がいます。心理職の異動は少ないですが、事務職の異動は多く、畑違いの部署もあり得るのでスタッフが入れ替わっていく可能性があります。

 Q. ホームページ
https://www.city.hirakata.osaka.jp/soshiki/kajisou/hikikomoricenter.html
 Q. 電話番号・FAX番号
072-843-2255
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
[写真は、市役所の子ども青少年課と面接室の様子です。]

子ども青少年課 子ども青少年課 面接室

 Q. ひきこもりの問題に対応することになった経緯[調査員が聞き取り]
Aさん:この課(子ども青少年課)に配属されたからです。当時、それまで大阪府が対応していたひきこもり対策が各市に引き継がれ、枚方市では市長公約でひきこもり対策のネットワーク計画(現在の「枚方市ひきこもり等地域支援ネットワーク会議」)が作られました。事業の開始にあたって、枚方市内には業務委託できる機関・団体が見つからなかったこともあり、市役所で一から自分たちで作ろうということになりました。そこで、他機関に見学に行ったり、その道の経験者をスーパーバイザーとして呼んだり、組織を立ち上げながら勉強していきました。Aさんは、最初は相談業務をするつもりはなかったが、心理士の募集時期の遅れ等による相談員の空白期間には、自身で相談業務もすることになりました。(ただし、地位が上がるにつれ、相談業務が時間的に難しい場合が出てきています)

Bさん:転職する際にどんな分野でもやってみようと思っていましたが、配属された時は、びっくりしたことを覚えています。市役所1年目ということもあり、何事にもチャレンジしようという気持ちでした。最初はひきこもり支援の経験も道筋もなかったので、これでいいのかなという不安の1年目でした。心理士として伝えられる部分もあり、そうじゃない白紙の部分をスーパーバイザーなどから学び勉強しています。

 Q. ひきこもり当事者に対応して苦労したこと[調査員が聞き取り]
Aさん:ケースワーカーとしては、とても時間がかかることです。前職の生活保護・介護福祉などは、とりあえずの解決は短期間でできます(根本的な問題の解決はおいといて)。そのようなケースの訪問面談も比較的短時間で終わることが多いです。それに対し、ひきこもりのほうは、とても時間がかかる印象です。

Bさん:やはり時間がかかることです。またそれによって、相談する側・される側の気持ちを持たせる(モチベーションを維持する)ことが難しいことです。相談に来られる方が高年齢化してきており若い人に比べると相対的に変化に時間がかかる印象です。また、Bさん自身全く同じような経験はしていないので、苦しみを共有できているのか不安だが、どこか共通した部分はあると思うので、そこに想いを馳せていきたいと思っています。

 Q. 支援をしていて良かったこと[調査員が聞き取り]
Aさん・Bさん:苦労していることと矛盾するようだが、それでも当事者さんがちょっとずつ変わっていくことです。また、いろいろな人と出会え、それによって自分の「人としての幅が広がる」ことです。
 Q. アピールポイント[調査員が聞き取り]
 相談支援業務を市役所が行っているということは、当事者や家族にとっては相談に行く敷居が高くなるというデメリットもあると思いますが、それを差し引いても安心、信頼が担保されているというメリットがあり、地域での支援者の連携におけるネットワークのハブとしての役割は非常に大きいと考えております。
 Q. 今後の課題[調査員が聞き取り]
 現在は、それなりのレベルで行えていますが今後の継続性が課題です。非常勤は任期が3年で、常勤も異動・定年などで人が替わってしまいます。また、議会(費用対効果が見えづらく、「市役所としてやらなければいけないことではない」といわれれば、即廃止に追い込まれるかもしれないこと)や市長との関係で、政策が変われば組織も大幅に変わるので、そういう中でも継続できるシステム作りを目指していく必要があると認識しています。また、「枚方市ひきこもり等地域支援ネットワーク会議」には、学校(通信制・定時制)が呼びかけで参加してくれました。ほかにも、市外からはサポステなどにも呼びかけています。また、医療機関がもう少し参加してほしいと思っています。
・ 調査員感想
 大阪府では市ごとにひきこもり支援への力の入れ具合が異なっており、全く支援を行っていない市もあります。もともと大阪府が行っていた支援を市レベルに引き継いだのですが、市側にはあまり伝わっておらず、府側としても周知・徹底するために市の担当者を呼んで会議を行っているのが現状です。そんな中で枚方市は当初からかなり先進的に力を入れています。(調査員1)

市役所なので当事者自身が初めに相談に行くのは難しいかもしれませんが、公的機関なので安心感はかなりあります(危険性が少ない)。調査票でも何回も出てきましたが、やはり継続性が課題なようで、そのためにも「枚方市ひきこもり等地域支援ネットワーク会議」が、逆に市役所をサポートしたりしています。こうした取り組みは他の市ではまだなかなか行われていないので、枚方市が一つのロールモデルとなって他の市にも普及すればいいなと思います。(調査員2)

(最終更新日:2016年2月25日)


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