フリースクール ラヴニール
調査票は調査団体が記入。
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調査団体への聞き取りをもとに調査員が記入。
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フリースクール「ラヴニール」
大阪市阿倍野区昭和町2-7-2
[2017年2月1日より新しい場所に移転しました。地下鉄御堂筋線「昭和町」(3番出口)より徒歩3分、同谷町線「文の里」(4番出口)から徒歩8分です。他、阪堺電軌上町線「東天下茶屋」より大通り経由で徒歩12分、JR阪和線「南田辺」より大通り経由で徒歩15分です。その他、詳しいことはhttp://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp/fs-renraku.htmも参照ください。]
ホームページ | http://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp |
https://twitter.com/lavenir65 | |
https://www.facebook.com/lavenir.2010/ | |
メールアドレス | lavenir.since2010@gmail.com |
電話番号・FAX番号 | 06-7181-5549 |
Q. 活動内容に関して
活動内容 | 活動時間 (曜日・時間) |
費用 | 利用の際の注意事項等 |
フリースクール | 月~金 10~17時 |
月額: 3,000~30,000円 |
参加時 18歳(高3年齢)まで |
高卒資格取得 | 現時点では同上(変更の可能性あり) | 参加時20歳まで | |
他フリースクール等との協同 | 不定期 | ||
不登校・ひきこもり経験者の語り場 | 毎月原則 第4日曜 14時~ (前後の日曜に変更あり) |
茶菓子代として500円 | 不登校・ひきこもりの経験があること |
・フリースクールに関して
現在は大阪府の子どもたちが中心です。通信制や学校に行きながら通うのもOKです。再び学校に行くのも本人次第です。フリースクール次第で授業のコマ割りが決まっているなど勉強に力を入れているところもありますが、ラヴニールは学校でもなく家でもないというコンセプトの場所なので自由です(詳細はhttp://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp/fs-what.htm参照)。ラヴニールだけで対応できないときは、他のつながり(社会福祉士など)につなぎます。勉強面でも、対応できないと感じたら他のフリースクールに応援を頼むこともあります。
クリスマス会・お泊まり会などのイベントは別費用です。急に外出が決まったりお菓子作りなどをすることもあります、そうした計画は参加している子どもたちからあがることもあります(入会案内など詳細はhttp://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp/fs-nyuukai.htm参照)。
不定期で月に1回(だいたい土曜日に)説明会も開いております(平日は随時行っております)。
・不登校・ひきこもり経験者の語り場「るぱっせ」に関して
不登校・ひきこもりの経験を語る場所がほしい、他の子はどういう経験をしてどう克服したのか知りたいというニーズがあり、代表自身もそう思っていたのでつくりました。大阪だけでなく、他府県からも参加されることがあります。語る=自分の中で整理することだと思います。
Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
学校に行かなかった経験・ひきこもっていた経験を有するスタッフばかりなので、出てくる話に「そうそう!」と共感できることが多いと思います。参加される個人が語る経験については否定しないこと、また、SNS等での拡散も、特定されるレベルでは控えるようにしています。
また、ラヴニールでは、ひとりの人として尊重され、その人の思い・未来を応援するために、3つの理念をかかげています。
1.安心・自信・自己肯定感
「自分は存在していてはいけない」という自己否定の感情を耳にしたとき、とても切なくつらいと感じるのは私だけでしょうか。どうせ自分は・・・、という後ろ向きな感情は、様々な不安(比較される不安、見捨てられる不安など)から生じると考えます。それぞれの思いを受けとめ否定しないことは、「自分は存在していていいんだ」と思える気もち・・・、自己肯定感を育てる根底となります。
2.生きることが学び
学校で学ぶだけが学びではなく、実際に触れたり感じたりすること、交流すること、成功することや失敗することによって得る経験も学びと考えます。学校ではカリキュラムがある程度決まっていて、そのカリキュラム以外のことがなかなかできなかったりします(もちろん、カリキュラムが決まっていたほうが楽だ、という考えもあり、それを否定するつもりはありません)。
その中から、何か興味をもつことを見つけ、伸ばしていき、応援していくことが、ひとりひとりにとって自信や自己肯定感の育成、進路の選択肢を広げることにもつながります。
3.進路を応援、共に考える
ひとりひとりの進路を応援するといっても、「ほら、がんばって!」「もっとこうしたらいいよ!」という後押しではなく、「一緒に考えていこう」というスタンス。共に並んで歩いていこう、という応援です。
Q. スタッフスタッフプロフィールなど
・スタッフに関して
主要スタッフほぼ全員が、学校に行かなかった経験を有しています。実際に問い合わせて来た方や、友だちづてで紹介してもらったりしています。他のフリースクール出身者は喜んで受け入れていますが、ラヴニール出身者でスタッフになるのは原則禁止というルールにしており、それでもスタッフになりたい、という場合は、フリースクールなどに興味を持っているとみなして、ラヴニール以外を知ってもらいたいからという希望を伝えるとともに、他のフリースクールに問い合わせてみるよう勧めています。
・代表に関して
中学校のほぼ丸々3年間、不登校だった経験があります。その間、大学院生たちが主体となって運営しているサークルに参加していたことがあり、そこで私の気持ちを否定されなかったことで、安心と自分を肯定する気持ちが生まれてきました。
ラヴニールの3本の柱のうち、安心や自己肯定感、生きることが学びという柱は、私自身が経験したことであるとともに、以後様々な場所で耳にする言葉でもあったので、柱として据えました。
そのほかには人に会うことと、つながることが好きです。また、旅行も好きで47都道府県踏破が目標です。逆に情報発信・広報関係が弱いと感じています。
Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気など
どこにでもある家のような雰囲気です。
▼Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
「るぱっせ」は参加を、「経験のある本人」のみに限定しているので、家族の参加はないです。また、人手不足のため、ラヴニール自体の「親の会」はありません。そういう場合は、他のフリースクールの「親の会」を勧めています。
Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
代表自身、中学3年間不登校で、そのとき、適応指導教室のような公的な機関に通っていました。また、それとは別に月1回ぐらいのペースで別のところにも通っており、そこが癒しの場でとても居心地が良かったです。
もともとぼんやりといつか何かしたいと思っていて、大学を卒業した後、年齢的に失敗できる最後のチャンス(2010年)に、不登校時代の居心地が良かったところを念頭にラヴニールをつくりました。大阪環状線沿線で他にこのような場所がないようなところを探しました。「フリースクール」という名前ですが、居場所のようなものをつくりたかったです。
Q. ふりー!すくーりんぐについて[調査員が聞き取り]
ふりー!すくーりんぐとは、近畿圏のフリースクール同士の連携を目指している団体です。ラヴニールも加盟しています。フリースクール同士はいわばライバル関係であるはずなのに、なぜか近畿ではお互いに高めあっていこうというコンセプトです。各フリースクールの強み・流行はそこにいるスタッフによって異なります。
Q. 活動していてよかったこと[調査員が聞き取り]
ちょっとした瞬間にかかわっている子が成長したな、違う面が見れたなと感じることです。こちらが教えることなく自然に、受け答えや考え方に変化が見られるとうれしいです。
Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
フリースクールとしては、学校に行かなくても生きていけるというモデルがスタッフとして近くにいるので、そのことを活かして学校以外でも生きていける場所をつくることです。
るぱっせとしては、当事者さんと一緒に他団体の活動を訪問したいです。代表自身もつながりというものが好きで、自分が実際に知っていた方が人に勧めやすいと思っています。全体として今よりも活動を拡大したいですが、人手不足や別のところに移る(借りる)経済的負担が大きいため難しいと思っています。
・調査員感想
・調査員1
コンセプトのとおり、「フリースクール」という名前ですが「居場所」に近いと思います。「フリースクール」と聞いて一般の人が想像するのは一部で、団体によって変わるのだなとわかりました。代表さん自身も「つながり」というのが好きみたいなので、今後の目標にもあったように「るぱっせ」の参加者さんが、支援機関マップを使ってほかの団体さんの活動にも参加されるようになればいいなと思います。(調査員1)
(最終更新日:2017年11月30日)