2012年2月27日

スペースわん

Filed under: 大阪府,学ぶ — Kumono @ 8時46分50秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
スペースわん
Q. 主な活動場所
大阪府河内長野市菊水町3-7
[南海・近鉄河内長野駅東口から徒歩3分。駐車場あり。保健センター駐車場の奥5台分(赤と青の色画用紙が目印)です。その他、詳細はホームページ(http://space-1.jimdo.com/)の「教室案内」を参照ください。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
らくだメソッド
「プリント教材」を使っての学習
月・火・木曜
15時〜21時
入会金
1万5千円
月謝1万円

[・対象年齢
対象は幼児~大人までです。学校に行っている子も行っていない子も両方います。また、学び直しの青年・大人も来られますし、まずお母さん自身が入会してこのやり方で学ばれる場合や、子どもさんがやっているのを見て、後からお母さんやお父さんも入会して学ばれるケースもあります。私としても、いろいろな人がいてほしいと思っています。]

 Q. 「らくだメソッド」とは
 平井雷太氏が開発したプリント学習法です。平井氏の息子さんが幼少期から集団になじまない子どもで、将来不登校になるかもしれないと思われたそうです。そうなった場合、勉強面で再登校のハードルとなるのが算数・数学で、その教科を自分で学習できるよう作られたのが「らくだメソッド」です。
特徴としては、『できないこと・うまくいかないこと』を大切にすることです。ですから、(段階が)前に進むことを必ずしもよしとしていません。正解数を数える(100点をとるのを目的とする)のではなく、自分で答え合わせして間違ったところを確認し、自分でしっかり間違い直しをすることを大事にします。そのことで力がつきますから、『ミスは宝物!』なのです。また、1問ごとの問題は簡単ですが、問題数が多く徹底的に基礎学力をつけることを目指しています。客観的に基準が決まっているので、自分で次に進むかどうかがわかり、場合によっては後戻りすることもあります。もともと「自分で学習する」という方法なので、間違い数・解答時間が変わっていくのを自分自身で実感します。その人自身にあった段階があり、算数では足し算⇒引き算⇒掛け算⇒割り算⇒分数などと進みます。中学教材や高校教材もあり、学校に行ってなかったり教わってなかったりしても、中学教材や高校教材に進んでやっている生徒さんもいます。また、算数・数学だけでなく国語、英語もあります。国語は漢字だけですが、英語はアルファベットから始まり、単語、短文などと続きます。算数が最も変化がわかりやすいです。教えられなくても自分で学べるように作られているプリントですので、『教える』ということは基本的にしていません。生徒さんから質問された場合は、できるだけ教えすぎないように質問返しで生徒さん自身が考えるようにしています。勉強が特別なことではなく、日常生活の中に入り込むことも目指しています。通信教育もOKです。
(らくだメソッドに関してはhttp://www.rakuda-method.com/about/index.htmlも参照してください。)
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 幼児から小・中・高・大学生・大人まで、学校に行っていてもいなくても、障がいがあってもなくても、自分のペースで学べる場。「学校に行っていない」とか「障がいがある」ことを特別視しません。さまざまな年齢、さまざまな状況・立場の人たちがいて当たり前の学びの場でありたいです。「一人ひとり、つまずいている所も身につくペースも違う」という当たり前の事実を大切にしながら、「学力の根っこ」をしっかり根づかせます。「ミスは宝物」ととらえ、「できない・わからない」を「悪いこと」と考えず、「いっぱい間違いながらできるようになっていく・成長していく」、つまり、発達・成長に大切な「トライ&エラー」を安心してできる場にする。そのことで、失敗を恐れず、失敗してもリセットして次に進める「試行錯誤力」を身につけてほしいです。そうやって、「カベ」を自分で乗り越えた経験をしっかり積み重ねることで、「自分でできた!」「自分で乗り越えられた!」という自信(自己肯定感)を持ってもらう。何より、「自分で学ぶ力」を無理なくつけたいです。「自分で学ぶ」ということは、「自分で考え、自分で決める」ということの積み重ねです。常に「教えてもらう」「勉強させられる」といった受け身の形で学ぶのではなく、「自主性」「自律」「自立」につながる力をつけたいです。そのことで「自由に生き抜く力」を身につけてもらいたいです。また、親御さんが「子育て不安」「教育不安」から解放されるような塾でありたいと考えています。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
50代 1人
  Q. 専門資格・免許など
中学校教諭1級免許(国語)、高等学校教諭2級免許(国語)
高校教員経験13年
 Q. スタッフプロフィール
 大阪府立高校で13年間教壇に立って国語を教えたのち、1995年に退職して、「らくだメソッド」で学ぶ塾「スペースわん」を開塾しました。「小学校低学年の時点のつまずきをどうすることもできず、基礎学力が身につかないまま、高学年、中学、高校へと進んでしまい、非常に苦労している子をどうしたらいい?」「学校に行かなくなった子が、『でもやっぱり勉強したい・勉強し直したい』と思った時、どうしたらいいの?」「高校での勉強や受験、さらに大学や専門学校で学んだり、就職したりするには、自分で学ぶ力を身につけていないとしんどいのでは?」という疑問や思いが原点です。そこで、出会ったのが、「らくだメソッド」(当時「セルフラーニング研究所」)の平井雷太氏の「セルフラーニング どの子にも学力がつく」や「らくだ学習法」をはじめとする著書でした。私の疑問や悩みに対する一つの答えがこの学習法にあると直感し、開塾を決意しました。週3回教室で生徒対応する他、子育て・介護について語り合う場を継続的に開いています。また、親と子のコミュニケーションを振り返る講座の講師を務めたり、練習の場を開いたりしています。
 Q. ホームページ
http://space-1.jimdo.com
 Q. SNS等
 

Facebook https://www.facebook.com/スペースわん-629728833706901/
 Q. メールアドレス
space-1@sirius.ocn.ne.jp
 Q. 電話番号・FAX番号
0721ー54ー3301
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 15%
79%
親以外の家族 1%
その他 5%
 Q. 上表「その他」とは
学校の先生。前の指導者からの引き継ぎ(塾なので)。知人の紹介(「知り合いに、子どもの勉強のことで困っている人がいて」とか「子どもに合う塾を探している人がいて」というのを「最初の相談」に入れるなら、この数はもっと増えます。紹介後、まず親御さんが連絡をして来られるので、それを「最初の相談」とするなら、これぐらいの数字です)。
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
 入会時の年齢で言えば、5歳から76歳まで。今、比率的に多いのは、中学生です。成人も15%ほどおられます。Q8の「最初の相談者」が「本人」というのが、ほとんど成人の方です。成人の方は、ひきこもっていた人も中にはいますが、お母さん・お父さん(子どもさんが先に入会して、その後親御さんが入会したり、その逆だったり、子どもは関係なく、親御さんだけされたり、さまざま)や、学び直しをしたいと思う大人の方、脳トレとしてやる方などさまざまです。全体のうち、不登校・ひきこもり(体験者も含む)は25%ほどです。通信教育の形でやる方も15%ほどおられます。なので、北海道・沖縄・秋田・高知といった遠方の、電話でのやりとりのみで会ったことのない生徒さんもいるわけです。通える範囲だけれども通うよりも通信教育を選ぶ人もいます。男女比は、男:女=54:46です。
幼児・小学校低学年に入会し、高校受験まで、あるいは大学まで10年ほど通う子もいます。そういう子は、学力面について心配はありません。高校受験も大学受験も、志望校に行くか、行けなくてもそのことをバネにして次のステップに行きます。小学校低学年から学校に行っていない子(現在高1の年齢)も、通信教育の形で学んで、全く教わっていないにも関わらず、中3相当の数学(現在因数分解)をやっています。基礎からきちんと積み上げていくことで確実に学力がつくし、自信もつき、少々のカベも乗り越える力がつきます。
その一方で、ずっと学校に行っているのに、中学生でも足し算引き算がスッと出てこない子もいます。小学生の間はあまり気にならなかったのに、中学生になって授業についていけなくなった、あるいは、それまで出来ると思っていたのに出来ない、他の塾に通っていたのに学力がついていない、といった事実に直面しての入会です。学習障害・発達障害・知的障害を抱えていたり、診断を下されていなくてもそういう傾向があったりする場合もあります。でも、このやり方なら、つまずいた所にさかのぼってやれますので、足し算引き算がスッと出てこないなら、そこからやり始めることができます(複数の塾に行った経験のある子が「ここまで戻れる塾は今までなかった」と言いました)。そうやって今までできなかったことができるという体験によって、自信もついていくようです。
ということで、基本的に、いろんな人がいて当たり前という「多様性」を重要視しておりますので、「特徴」ということを考えたことがありませんでした。というより、「不登校や障害のある子の行く所」というレッテルが貼られないように気をつけてきたつもりなので、いろんな子がいることが「特徴」です。世間で「進学校」と言われる高校や国立大学・有名私立大学に合格する子も、学校に行っていない子も、障害のある子も、同じ場にいて(コースが分かれているわけでもない)、同じ「らくだメソッド」のプリントを使って、自分の力を伸ばしているのです。いろんな「特徴」をもつ人たちがいる場で、年齢も状況も違う人たちがそれぞれのペースで力をつけていく、そこに優劣はなく、比較する必要もない、ということが当たり前であってほしいと思っています。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 一人一人が自分にとってちょうどのプリントをやるので、基本は、それぞれが黙々とプリントをやっている感じです。宿題を持ってきてやっている子もいて、それも黙々とやっている場合がほとんどです。中には、なかなか自分でやれなくて、質問に来たり、私がついて一緒にやったりする場合もあります。生徒さんが同級生を誘って同じ学校の子が複数来るケースもあり、そういう場合は、同じ時間帯に来ると、ちょっとにぎやかになることもありますが、ちょっと声をかけるだけで他のメンバーに迷惑がかからない程度におさまります。その時間にいるメンバー・人数・年齢によって、雰囲気はやや違いますが、基本、静かに黙々と勉強してる、という感じです。
基本、不登校であろうがなかろうが、障害があろうがなかろうが、それまでの学校の成績がよかろうが悪かろうが関係ない、というスタンスです。「その子が今までできなかったことができるようになる」ためのお手伝いに徹しているので、競争させたりするわけではありませんし。接し方は、相手の年齢や状況に合わせますが。だから、同じ部屋に、さまざまな年齢・状況・学力の人たちがいます。つまり、不登校・ひきこもりの人と、学校に通っている子が、同じ部屋でそれぞれプリントをやっているが、お互いに学校に行ってる(行っていた)か行ってない(行っていなかった)かなどということは知らないし気にもかけない、という感じです。やっているプリントはそれぞれ違いますが、「プリントをやる」という点において、また、基本のやり方において、大人であろうが幼児さんや小学校低学年であろうが、障害があろうがなかろうが、同じです。ただ、小さい子どもさんや障害の重さによっては、丸つけが自分ではできないので私が手伝ったり、ちょっと違う内容のプリントを用意したりすることはあります。

[写真は看板と勉強スペースの様子です。本がかなり多く、古典もあります。]

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 入会時以外でご家族・親御さんと接する機会はあまりありませんので、特徴というのはよくわかりません。成人の方なら、入会時でもご本人だけで来られる場合が多かったりしますし。ただ、幼児さんや小学生の生徒さんは、親御さんとお会いする機会が結構あります。
幼児から中3ぐらいまで通った生徒さんは、まずお母さんがプリントを始められ、その後、5歳の子どもさんが入会され、数年後にお父さんもプリントを始められました。親御さん自身が入会してプリントを体験されると、子どもさんの気持ちがよくわかるようです。また、お母さんや、少し年の離れたお姉さんは、私が開催したコミュニケーションを振り返る講座にも参加して下さいました。「子どもを勉強させるために塾に行かせる」というよりも、まず「らくだメソッド」の考え方にご家族で関心を持っていただいたという感じです。すると、結果として、子どもさんとのコミュニケーションがスムーズだったり、学力面でも心配することがなかったりするようです。
また、「らくだメソッド」の開発者を呼んでの講演会に参加したことがきっかけで小学校低学年の子どもさんが入会された方も、その後、前述の講座にも参加して下さり、常にご自身のコミュニケーションを振り返りつつ子どもさんに接して来られました。子どもさん二人が、小学校低学年から中3ぐらいまで通われ、その思いを、新・スペースわん通信16号.pdf「親御さんの揺れる思い」に掲載させていただいています。
そういうふうに、「子どもを塾に行かせる」「子どもに勉強させる」というだけでなく、親御さんご自身がプリントを体験されたり、親御さんご自身が、子どもとのコミュニケーションの取り方を振り返ったりする機会を持っていただけるようにしているのが、うちの「特徴」かもしれません。ただ、それはこちらから強制しているわけではなく、あくまでも親御さん自身の意志でプリントをされたり講座に参加されたりしているので、そういう親御さんが多いわけではありません。
生徒さん同様、親御さんやご家族も、いろんな方がおられて当たり前、「多様性が重要」と考えていますし、最初に書いたように、生徒さんの年齢が上がるにつれ、親御さんやご家族と接する機会も少なくなるので、「特徴」ということを考えたことがありません。また、「こういう親・家族の子が行く所」というレッテルを貼られるのも避けたいと思っています。子ども自身のペースを大事にして、ゆっくりであっても見守る親御さんもおられれば、ついつい過干渉になってしまう親御さんもおられます。でも、どの親御さんも、やはり子どもとのコミュニケーションの取り方は悩んでおられるかと思いますので、そういう場合は、気軽に相談していただくか、講座に参加していただけたらと思っています。
家での勉強に関しては、入会時に親御さんに「勉強しなさいと言わないで下さい」というお願いをしています。これは、勉強を「大人からやらされるもの」という先入観から解放したいからです。ですから、「勉強しなさい!」と言い続けることに疲れた親御さんは、何も言わずにうちに任せていただいてOKです。ただ、勉強について親御さんが困られた場合、親御さん自身が抱え込まずにまずはご相談いただけたらと思います。
ご本人の意志が最優先ですので、親御さんがノータッチでも大丈夫です。ご本人は「らくだメソッド」で学び、親御さんやご家族は講座で学ぶ、というのもいいですね。いずれにしても、親御さん・ご家族も、いろんな「特徴」があって当たり前で、そこに優劣はなく、比較する必要もない、と思っていますし、親御さん自身にそう思っていただきたいと思っています。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 家族・親御さんが参加される場というのは、親御さん自身が入会してプリントをされる場合のみ、生徒さんたちと同じ空間にいることがありますが、レアケース(3〜4%?)です。中でも、先に子どもさんが入会して後から親御さんが始めた場合、親御さんが子どもさんにやり方を教わっているとか、おば・甥っ子の関係で、先に甥っ子が始めたケースでは、おばさんがミスが多くてがっくりしておられると、甥っ子が、「ミスは大事やねんで」とか「時間気にしたらかえってミスするねんで」とか、アドバイスしておりました(ちなみに、この甥っ子は発達障害を抱えていたと思われます)。あとは、送り迎えで親御さんが部屋に入られることはありますが、幼児さんや小学校低学年以外であれば、だいたい外(駐車場)で待たれますね。
他は、私が開催する講座や集まりに親御さんが参加されるというケースがありますが、それは、「スペースわん」という場とは別になりますので、ここには記載しないでおきます。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
 「利用者」ではありませんが、外部とのつながりについて書かせていただきます。
学校関係とつながりを持つことを切望してはおりますが、残念ながらあまり持てておりません(パンフレット等はよく送られてきますが)。学力をつけるお手伝いをできればと望んでおります。
行政とは、「スペースわん」としてではなく、「子どもについての悩みを語り合う会in河内長野〜不登校・いじめ・行きしぶり・ひきこもり〜」の連絡先となっている立場として、やや認知していただいているか、という程度です。この会は、市民公益活動団体として登録し、ボランティアフェスティバルに参加したりもしていますので。ただ、この会と「スペースわん」とは区別して活動しております。が、10年ほど前は、富田林や大阪狭山市、貝塚市などの公民館で、親と子のコミュニケーションを振り返る講座をさせていただいたり、「スペースわん通信」を置いて下さる公民館もあったりし、今思えば、「スペースわん」として(表立ってではなく、ですが)、行政とのつながりがありましたね。その後、親しい職員の方の異動があったり、通信の発行がしばらくできなかったりしたため、つながりが薄れてしまいました。
この「スペースわん通信」、近所というか、河内長野市、富田林市、大阪狭山市といった近隣都市のお店(カフェなど)数カ所に置いていただいております。以前は、前述のように、置いて下さる公民館もあったり、個人的に市役所職員の方が購読して下さったりしたのですが。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 このやり方や考え方を、できるだけ多くの方の知ってもらうことです。学校に行っていてもしんどい人、学校に行っていないけど勉強したい人、今までの塾が合わなかった人、学校や塾の学び方に疑問を感じている人、長らく勉強から離れているので自信がなく、何かをやることで自信をつけたい人など、さまざまな人に知っていただけたらと思います。そのために、『スペースわん通信』やブログなどでお伝えしていきたいと思います。また、「インタビューゲーム(詳しくはhttp://blog.canpan.info/kikurinferin/archive/86を参照)」の講座を継続的に行って、そのスキルを日常生活の中でも活かしてもらうようにすることです。
 Q. 活動していてよかったこと[調査員が聞き取り]
 いろいろな年代・状況の人と関われて、その人自身に合った形の自信を見つけていくのに寄り添えることです。また、5年〜10年ぐらい関わることも多く、そういうふうに長い期間関わることができるのもよかったことだと思います。活動の中で、勉強において学ぶ主体というのは本人で、教えすぎずにかかわることが大切だと感じています。
 ・自由記述
 「近畿ひきこもり支援マップ」のアンケート調査ではありますが、私は「ひきこもり」とか「不登校」であることをあまり意識していません。私の役目は学力をつける(=できなかったことができるようになることで自信をつける)こと、高校や大学に合格することを「目標」にして学ぶのではなく、自分にとって楽なところ、やれることから始め、日々積み重ねていくことで結果として力や自信をつけていく、そのお手伝いをすることです。
その意味において、学校に行っているからできて、行ってないからできない、なんてことはありません。教材自体が、「教わらなくてもできる」ようにできているので。ひきこもっていた人が、足し算・引き算といった簡単なプリントから始めて淡々とやり続けていくなかで、自信を取り戻したり、日常の生活にそれを反映させたり、といったこともあります。かえって、学校で自信をなくし、学びから逃走している子の方が大変です。あるいは、「自分はできる」というプライドから、ちょっとしんどいこと・難しいことに挑戦しようとしなかったり、出来ない事実を認められなかったりする子も大変です。つまり、学校に行っていようがいまいが、課題は人それぞれ。それをまず浮かび上がらせた上で、その子にとっての課題を乗り越えるお手伝いをするだけです。勉強というのは、「受験に向けての特別なこと」ではなく、ごく当たり前のことを普通にやる、それも、ミスしながら、それを客観的に見て訂正する、ということをくり返しつつ、いつのまにか身につけていくものだと思います。そして、誰かに教えてもらわないと勉強できない、常に教えてもらうのを待つ、というのではなく、自分で学ぶ力をつけないといけないと思っています。だから、うちは、「安心してミスできる、間違えられる場」でありたい。そうでないと、失敗を恐れて、「まず自分でやってみる」ができないので。ホームページでも「ミスは宝物」と書いています。失敗が怖い、という人も多いかと思いますので、難しいことにいきなり挑戦するより、単純なことで「ミスは宝物」ということを実感してもらえれば。
ただ、当然、うちでやれないこともいっぱいあります。だから、うちでやれないことは、他におつなぎするようにしています。そういう意味で、いろんな場との連携が大事だと思っています。
・ 調査員感想
 私自身も基礎学力の向上にはある程度の時間をかけた反復と継続性が必要だと思います。短時間の効率性だけを重視すると、本当のところは身につかないのでしょう。当たり前のことを当たり前にやるのは意外と難しい。また、塾とはいえ、自宅を使っているためかとてもアットホームな場所です。学校とも塾とも違い、いろいろな人がいてその人たちと関わることで、勉強面以外でも何かを得られるような「ほっとできる」(憩いの)場所なのだなと感じました。

(最終更新日:2016年2月27日)


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