2016年3月19日

特定非営利活動法人 若者国際支援協会

Filed under: 働く,大阪府,学ぶ,集まる・つながる — Kumono @ 9時12分15秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 若者国際支援協会

[正式名称は「若者国際支援協会」ですが、通称「わかもの国際支援協会」または「わかこく」と書くことが多いです。団体名が長くてすべて漢字だと硬い印象を与えますし、ひらがなの方が柔らかくデザインとしてもそちらの方がいいので、そちらを使うことが多いです。]

Q. 主な活動場所
大阪府大阪市中央区平野町 一丁目7番1号 堺筋髙橋ビル5階 大阪NPOセンター内 B-502
[大阪市営地下鉄堺筋線北浜駅より徒歩2分。周辺はオフィス街で人通りも多めです。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
IT自主勉強会 毎週金曜日
14:00~17:00
無料(参加者との相談の後、有料化の予定有り) スタッフとの
面談を経る
自主勉強会・自習室(高卒認定・WEB制作技術・他) 毎週金曜日
14:00~17:00
無料(参加者との相談の後、有料化の予定有り) スタッフとの
面談を経る
こもりす倶楽部
親の会
月一回
土曜もしくは日曜
一回につき1000円(保護者のみ。当事者は無料) スタッフとの
面談を経る
若者現代文化
フォーラム
(当事者会)
月一回 土曜日 無料 要申し込み
テレワーク・
ワークシェア
営業日 (報酬)業務内容による 技術・能力・相性など、スタッフの判断による

[『IT自主勉強会』:参加者各自の選んだテキストで学ぶ自習形式が基本になります(事務所で閲覧できるテキストも少数ならあります)。事務所にいるわかこくスタッフが、個人的に答えられる範囲で質問に答えます。]

 Q 利用の際の条件
年齢は30代くらいまで。
専門家の対応を必要とする障害をお持ちの方については、十分対応できるスタッフおよび体制が整っていない為、対応を致しかねますことをご了承願います。
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
安心してひきこもることができる社会に、ひきこもりが差別されない社会に、を願い設立したNPO法人。
支援されるものではなく、社会を支援するものとして、自分たちニート、ひきこもりを捉える。誰かを助けることは、自分を助けることである、という意味においての『自助』を行う、ひきこもり当事者の自助グループ。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
30代 6人
40代 1人 2人
60代 1人

[これまでは理事に頼りっきりでしたが、ここ1年はスタッフ同士で話し合って決めていこうとしています。今のスタッフは雇用ではなく、パートの人もいますが基本的には他に仕事を持っている人がボランティアでやっています。平成25年度は大阪府の緊急雇用推進事業で「雇用」関係があったり、今年度は日本財団の助成金があったりしましたが、今後はなくなるので頑張らないといけないと思っています。]

  Q. 専門資格・免許など
キャリア・コンサルタント。IT技術による制作部有り。親の会有り。
 Q. スタッフプロフィール
 主に、当事者の立場からの若年層のスタッフと、その保護者や支援者の立場からの年齢層のスタッフに分かれています。
若年層のスタッフはひきこもり経験のあるものが大半を占め、立ち上げから関わっているもの、助成事業の企画やその他イベントなどから参加したものが在籍しています。その多くがWEB制作部のテレワーカー(在宅ワーカー)を兼ねており、イラスト、デザイン、HTML、プログラミングなどの技能を持つものもいます。
保護者層のスタッフは、若年スタッフの親や、ひきこもりの子を持つ親、支援者の立場での参加などのものがいます。こちらは主に福祉面での活動に関わることが多いです。
 Q. ホームページ
http://wakamono-isa.com/
 Q. SNS等
 

Twitter https://twitter.com/wakamonoisa
Facebook https://www.facebook.com/wakamono.isa
 Q. メールアドレス
info@wakamono-isa.com
 Q. 電話番号
070-5345-8622
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 39%
55%
親以外の家族 4%
その他 1%
 Q. 上表「その他」とは
社会福祉協議会職員からの当事者に関する相談。
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
20代後半~30代の男女の会員・利用者が最も多いです。ほぼひきこもり・ニート当事者・経験者です。
利用者には、スタッフ、当事者会への参加、親の会への当事者としての参加、自習室利用、IT勉強会利用、ワークシェア、テレワーカー、会員など色々とあり、各人に合った形式で参加しています。
興味のあることを学んだり、仕事を行ったりという団体の特徴上、精神面や社交面である程度安定した状態にある参加者が多いです(もちろん例外は在ります。また、当事者会や親の会ではその限りではありません)。
また、親の会を経由して、その子供が参加する形で会員となったものも複数あります。ただ、子の仕事を求める保護者を経由し参加しても、本人にその意思が無い、技術的な水準が満たない等、仕事の依頼にまでたどり着けないケースも多いです。
高卒認定学習会においては10代の参加者もあります。
参加のきっかけは、会員の紹介によるものや、企画や広報からの当事者によるアクセス、保護者の子供、他支援施設の推薦、支援者からの紹介、当事者会参加などがあります。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
○事務所
シェアオフィスの共用スペースを利用しています。机と椅子がセットになった形で、各々好みの席を利用する。会議スペースを使って対面で座るスペースも有ります。ただし、車座になるなどの環境ではないため、多人数で交流するというより、自習をしたり少人数で交流したりという環境となりやすいです。
多人数が集まるイベントや企画では、別室の会議室スペースを有料にて借りて利用しています。ワーキングスペースのほうではスタッフが時々仕事をしています。

○親の会
こもりす倶楽部親の会では、ひきこもり当事者も一員として参加しています。主に、親の世代に対して、当事者がこう思っている、ということを届ける形での参加となります。場所は事務所の共用スペースだったり、会議室だったり、別のレンタルスペースだったりと色々です。

○若者現代文化フォーラム
事務所の会議室スペースで開くことが多いです。当事者会であるものの、保護者や支援者の参加もあります。主に、基調講演として登壇者の話を聞いて、それをテーマとして参加者同士でディスカッションする形となります。話すのが苦手な人は、輪に入らずに聞くだけの参加も可能です。

[写真は、案内図とIT勉強会やイベントを行う部屋(別室の会議室スペース)の様子です。]

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 保護者としては母親の参加が9割以上となります。年代は40代~60代が多いです。
主にこもりす倶楽部親の会への参加ですが、開催場所が当事者が利用する場所と同じであることや、親の会への当事者参加などもあるため、スタッフと顔見知りであったり、事務所に遊びに来たりという保護者もいます。
わかこくの特徴である、ひきこもりが仕事をしている、という部分を知って参加する保護者も多いですが、仕事には当事者本人の意思や技術の習得や業務契約上の信頼関係の構築など、いくつかの課題のクリアが必要とされるため、その部分での保護者の期待に応えられない場合がいくつかあります。
上記の特徴も絡み、子供の年齢が20~30代以上の保護者が多いです。
こもりす倶楽部親の会の主催スタッフもひきこもりの子を持つ親であり、同じ立場として親の会の運営を行っています。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 こもりす倶楽部親の会の開催場所は、レンタルオフィスの共用スペース、あるいは会議室スペースであることが多いです。時折、別のレンタルスペースを借りて開催することもあります。主に机をはさんで向かい合う形となります。
親の会では、自己紹介と近況報告、経験談のシェアなどが主な流れです。主に、同じ保護者であるスタッフが中心になりながら、それぞれの近況や悩みなどを、一人ずつ話していく形式です。経験談などからアドバイスすることもありますが、基本的には話を場の全員で分かち合って、共有するというスタンスです。子供を外に出すことよりも、まず親が元気になること、また辛さを分かち合って親が楽になることを目標に運営されています。
ひきこもり当事者も、子供側や当事者側の意見や気持ちを伝える立場として参加しています。責めるような発言よりは、内省的であったり、内心を平静に伝えるような発言が多いです。また、社会構造の変化による世代間の意識差を埋める発言など、気付きや視点を得られたという保護者の声もあります。
Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
2008年 オンラインゲームの海外サーバーで、のちに若者国際支援協会(以下、「わかこく」)の中心メンバーとなる3人が出会い、そこでの経験をもとに2009年に日本人のひきこもりを対象に呼びかけを行いました。そして、当事者同士(12名)がネット上でつながり、ひきこもり自助グループとして「ソル・ライフ・ネット」を結成しました。
スローガンを「自分を支援するのは、自分自身だ」と決めて、「自助」の理念を信じ、自分たちで出来ること、社会貢献を開始しました。そのなかで、テレワークの構想を実行に移し、ホームページ制作をボランティアで開始するなどしました。
2010年2月 NPO法人化
2011年 アニメやゲーム等の現代の若者文化について語り合う外国人との交流事業「若者現代文化フォーラム」開始しました。
2012年 ひきこもりの問題を異文化の視点からとらえ直す機会を得て大きな気づきを持ち、外国人の若者も含めた活動を展開していくことを視野に入れて、また何をしてるかわかりやすく明確にするために「若者国際支援協会」に改名しました。
2013年 「親の会」(のちに「こもりす倶楽部」と命名)開始しました。
2013年4月 事務所を大阪市西区北堀江に移しました。
2014年11月 事務所を現在の場所(大阪NPOセンター内)に移しました。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 現在は助成事業の中身をこなしているという感じなので、今後は理念に立ち返って活動を継続していこうとしています。
①親の会(「こもりす倶楽部」)
②居場所作り:個々にやりたいことをやりながら、集まれる自習室を開放し、外に出られる人をサポートしています。
③若者現代文化フォーラム
の3つと「テレワーク」の2本柱で活動していこうと考えています。
 ・自由記述
当法人の特徴として、制作部によるIT技術を使った制作業務を請け負っています。
・ 調査員感想
 「わかこく」という名前は、よく聞いていたので大きい団体さんかなと思っていましたが、事務所は共有スペースの一画でとてもこぢんまりとしていました。活動内容から見てもわかるように、パソコンさえあればスペースはあまり必要ないのかもしれません。あくまでも「当事者団体」として、事業を展開しているわかこくは1つのモデルケースになっていると思います。

(最終更新日:2016年3月19日)


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