2016年3月19日

特定非営利活動法人 みんなの未来かいたく団

Filed under: 大阪府,集まる・つながる — Kumono @ 9時24分59秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 みんなの未来かいたく団
Q. 主な活動場所
大阪府河内長野市日野97(耕作放棄地再生・農的取り組み)
[河内長野駅に集合して、車で行くことが多いようです。詳細はフェイスブックなどで確認してください。]
Q.その他活動場所
・兵庫県神戸市灘区六甲台町10 URグリーンヒルズ六甲公民館
・兵庫県加西市下若井町の耕作放棄地
・門真市立市民公益活動支援センター(来年度より)
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
耕作放棄地再生・農的取り組み(河内長野) 毎月第二土曜日、
他月一回不定
(主に土日)
9:00~15:00
一回500円、又は年会費5000円
(割引制度あり)
軍手・長靴・飲み物等持参下さい
耕作放棄地再生・農的取り組み(加西) 毎月一回
(主に土日)
9:00~15:00
一回500円 軍手・長靴・飲み物等持参下さい
コミュニティカフェ・イベント(六甲) 不定期 無料~ 特になし
門真市立市民
公益活動支援
センター
(28年度より)
9:00~21:30
(毎週木曜定休・年末年始お休み)
無料~ 特になし
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 大阪近郊の耕作放棄地を開拓・開墾して、都市と里山をつなぐ「DASH村的エコビレッジ」をつくっていきます。そこでは「自然と都会人」とをつないだり、農体験をしたりするイベントや、色んな農的取り組みをおこなっていきます。また、これら「トチの再生」や「農的取り組み」を通して、「ヒトの再生(ニート・引きこもりなどの問題に対する提案)」「モノの再生(廃棄食品・資源などに対する提案)」「地域の再生(地域コミュニティに対する提案)」をおこなっていきます。それは社会変革でありイノベーションです。行き過ぎた資本主義に振り回されずかつ共存できる持続可能なコミュニティを創り、ひいては「人々が生き甲斐を感じることができる社会」を創造します。「~しなければいけない」「~するべき」という「既存・既成の概念」を取り払い、ひきこもりの方だけに限らず誰もが自分の居場所を確保し活躍していける様な「オープン&フラット」なコミュニティを目指してます。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
30代 4人 1人
40代 3人

[理事が8人と多いが、代表に共感している人もいるだろうが、損得の人もいるだろうと思います。当事者経験があるのは自分(代表)だけです。ある時(NPOとは全く別に)ビジネスグループをつくったことがありますが、仲間と思っていた人に裏切られ潰れてしまいました。その時は恨みましたが、後になってその人はもともと自分と見ていたものが違ったただけだと思うようになりました。このことは志を同じくしている人だけで集まらないと上手くいかないということを示していますが、だからといってそれを代表の権限(命じるようなこと)によって実現することは絶対に不可能です。代表とは皆に持ち上げられて代表になれるからこそ、その役割を果たせます。現実的に裏切りのようなことを防ぐには、組織の仕組みとして金銭の流れなどに透明性を担保することが重要で、逆に言えばそのような方法さえとることができれば、1000人規模までであれば防ぐことができると考えています。現にみんなの未来かいたく団では、そのようにして(ネットで全ての情報を公開しています)、順調に活動を広げています。]

  Q. 専門資格・免許など
古物商免許
 Q. スタッフプロフィール
 高校時代に「ひきこもり」を経験。高校3年間で合計約1年分しか通えなかったが、何とか卒業させてもらう。卒業後IT系の会社に就職するが、半年ほどで登社拒否になり退職。大学進学を目指す事になり、翌年奇跡的に合格する。大学進学後は自身のコンプレックスやコミュニケーション能力の低さに苦しみはしたが、何とか卒業し地元の中小スーパーに就職。スーパーは多種多様な人達が居てコンプレックスに苦しむ事も少なく、店長まで勤めあげるが、10年ほどで倒産。それを機に夢でもあった起業家の道へ。2005年、古物商(リサイクルショップ)で独立。順調にビジネス展開し、法人化。株式会社一善堂代表取締役に就任。が、その後リーマンショックやそれに続く東北大震災の不景気の煽りを受ける様になり、経済だけを追い求める生活に閉塞感を感じる様になる。2012年、「トチ(農)の再生」「ヒトの再生」「モノの再生」「地域の再生」を軸として「資本主義経済とは別の第二の価値軸を持つ継続可能なコミュニティの創造」という将来ビジョンを作り、2014年みんたく団の活動をスタートさせる。同年11月、NPO法人化。代表理事に就任。
 Q. ホームページ
http://ameblo.jp/mintakudann
 Q. SNS等
 

Facebook https://www.facebook.com/mintakdan/
 Q. メールアドレス
ippei.k@nifty.com
 Q. 電話番号
06-6332-9518
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 100%
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
 20~30代~アラフォーぐらいまで。すでに複数の支援団体などにも出入りし、「ひきこもり」という立ち位置では無さそうな方がほとんどですが、「就労」という壁や「未来に対する不安や閉塞感」に苦しんでいる段階である様に思います。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 当事者経験の無い人も多数参加しているため、逆にある程度社会経験を積んだ「大人」が多く、多少のトラブルが起きてもそれぞれに対話でもって対処していける。また、「オープン&フラット」を原則にしているため、「ひきこもり」は「生き方の一つ」という認識。作業などは自主性を大事にしているので、遊びながらやっている感じです。

Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
 ある程度社会経験を積んだ視野の広い、ある意味「大人」が多いです。耕作放棄地再生は収益性のほとんど無い「社会貢献活動」でもあるため、ガチガチの「会社人間」「ビジネスマン」みたいな人は逆に来ないです。
Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 代表は大学卒業後一般企業(スーパーマーケット)に勤め、その後独立して自営業(株式会社一善堂)を営んでおり、これまでの職歴では一切ひきこもり支援に関わる事がありませんでした。にもかかわらず何故このようなNPO法人を運営するに至ったのかは、大きく2つの理由があります。
1つめは自分自身のひきこもり経験です。中学校での成績は良く、高校は進学校に進んだものの、そこでの挫折経験からまもなく不登校となりました。その後、大学には進学するもののコミュニケーションを人並みにできないということはずっとコンプレックスに感じており、何が足りないかはわからないものの劣等感を感じていました。またこの時期を含めて幼少期に父が淡路島にしばしば釣りに連れて行ってくれて、このことは(後になって思えば)そのような生活(現在のNPOの事業)へのあこがれになっていきました。
2つめは、この「社会と制度」に対する理不尽と不満です。代表は職歴の中で自身の努力ではどうにもならない事を重ねてきました。最初に勤めたスーパーでは仕事ぶりを評価されながら10年間勤め上げたものの、会社の倒産という形で職を失っています。また独立起業後には、努力の甲斐あって順調に成長を続けていたものの、リーマンショックや東日本大震災という自身の与り知らないところでの社会的インパクトによって、その努力がいとも容易く破壊されるという経験を重ねています。そして同時に、このような未曾有の社会的インパクトが発生しても、家賃や公共料金には何の変化も無いことに大きな違和感を持ちました。これらの経験から、どれだけ努力をしても報われず、一方で生まれながらに資源を持っていればどれだけの社会的危機が起こっても安泰である社会と制度に不満を感じ、「世の中の動きに振り回されるのはシンドイ。そうでない生き方をつくりたい」と考えるようになりました。
このような経緯から、具体的な形で「資本主義社会に対するセーフティネットとして社会主義的な生産と再生を行うコミュニティをつくりたい」と考えるようになり、現在の「みんなの未来かいたく団」へと繋がりました。
 Q. 事業の収支報告書を読んだ限り、営利を度外視しているように見えます。ビジネスマンの代表さんがそこまでする訳と、今後の展望について[調査員が聞き取り]
 資本主義に対する疑問が前提にあっての活動なので収益第一とは考えていません。とは言え資本主義社会で生きて行く以上、参加する人にわずかでも現金を分配する必要は感じています。だからどこかでマネタイズ(ネット上の無料サービスから収益をあげる方法のこと)の必要はあります。しかしながらそれは5年、10年先に自然に可能になってくると考えています。誰もやらないけれど、(すぐに)金にならないからやらないだけで、ニーズはあります。ニーズがある以上、(すぐに)金にならなくても突き抜けてゆけば良い。実現すれば、自然にマネタイズできる。この途中で小銭を稼ごうとするから失敗するのだと思います。突き抜けてやっていきます。
 ・自由記述
 当団体では専門の相談員が居る訳ではないので、いわゆる「初期支援」は難しいかと思います。が、逆に「初期支援」を通過してある程度社会復帰した人たちに立ち塞がる壁や「未来に対する不安や閉塞感」を、「農」を通して「無理なく実践的に解決していく」事ができると考えています。
具体的には、
①「農」は「食」という人間が生きていく上での基幹を担っている → 極端な話、お金が無くても「食う物」さえあれば人間生きていける
②ゆるやかな実践(遮二無二やる必要は無い) → 土地さえあれば、自分の食う分だけ作る事はそれほど難しい事では無い=「自給農」 → 「自分の力で生きていく自信」を取り戻す
③「土地」は「耕作放棄地再生」によってタダで手に入る
④共同作業などによる社会との接続
⑤余剰生産物などを現金に変える→経済との接続
⑥「土に触れる」「太陽に当たる」「体を動かす」「自然の中で過ごす」という事の心身への好影響
という事が挙げられると考えます。
また、来年度より開始する門真市の委託事業や、その他企業とのタイアップを通じて、「自分らしくちょっとした収入を得る」仕組みを構築し、更に、ボランティアや協創や相互扶助を軸とした、誰もが自分の居場所を確保し活躍していける様な「オープン&フラット」なコミュニティを創っていく事で、「ちょっとした収入があれば楽しく生きていける」仕組みも構築しつつあります。
・ 調査員感想
 ビジネスの世界に身を置いてきた代表さんは、裏切りや不条理など、人間関係に起因する様々な困難を経験しているが、それでも「最終的に一番面白いのは”人”」と言える寛容さには感心した。組織運営の難しさを実感する話が多々出たものの、まったく絶望していない様子も印象的であった。またピアサポーターの重要性は「共感(≒やさしさ)」という点で強調されるが、代表さんにはこの「共感」に加えて、厳しい資本主義社会で生き延びてきたサバイバーとしての「粘り強さ」と、同時にその自らのフィールドを疑い、既存の価値感を絶対視しない「反骨」が掛け算になっているように感じた。

(最終更新日:2016年3月19日)


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