2017年3月9日

時計台

Filed under: 奈良県,集まる・つながる — Kumono @ 11時42分14秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
時計台
Q. 主な活動場所
奈良市芝辻町2-11-16 圭真ビル401
[近鉄新大宮駅から徒歩3分。「フリースペースSAKIWAI」を借りて開いています。時計台という看板は出ていないので、わかりにくいかもしれません。ホームページには写真も出ているので、そちらもチェックしてください。]
外観 入口看板
Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
自助グループ 毎月第3日曜日の13:00~17:00 無料 情緒不安定な人は参加不可
Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
1人

男性 女性
30代 1人
Q. スタッフプロフィール
元不登校、元ひきこもり。現在パートで働いています。正社員歴なし。実家暮らし。
Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
2つの部屋を利用した活動。話疲れたらもう一つの部屋に行き、本を読むなどして休憩できる場所の提供。普通の自助グループでは、部屋は一つしかないので、自助グループの参加者ではない人に見られることのない一時避難場所がない。
Q. ホームページ
http://tokeitower.com/
Q. メールアドレス
info@tokeitower.com
Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 100%
Q. 利用者さんの声[調査員が聞き取り]
基本的にいつも変わらない3人が参加している。
私自身は、ひきこもり状態から立ち上がるための力(筋力・人・情報など)が必要で、そのためにもサポートが必要だと思います。自身が認知行動療法で立ち直った経験から、ほかの人にも気づきなどを与えたいが、押しつけはダメなのでバランスが難しいです。手を差し伸べるタイミングや相手の立場(プライド)に配慮するのも難しいと思います。当事者の親御さんに手紙・ポストカードを書くボランティアをしています。私の場合、理解してくれる人がお医者さんだけだったので気に入られようと病院に通い、その結果、ほめられようと出された薬をよく飲むという状況に陥ったこともあります。
自分の失敗を話すことが大切で、成功だけでは信用されないと思います。
自分の経験(一次情報)が少ないので、知識を得よう(二次情報を集めよう)と本などをよく読みました。
本プロジェクトに対しては、情報が偏らないように、包み隠さないように、否定的な意見もあればいいと思います。
Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
部屋が2つあるので、話す部屋と、話すのに疲れたら休憩する部屋に、分けています。話す部屋では、自分の将来への思いや、自分の治したい性格や、伸ばしたい性格や能力など、前向きなことを話せる雰囲気です。休憩する部屋では、一人で本を読んだりしているので静かな落ち着ける雰囲気です。
[姉妹団体である「お昼です!」よりざっくばらんです。時計台も当事者活動であり、言いっぱなし、聞きっぱなしで雑談が多いです。回復(※)を目指す人が合うと思います。自助会なので、居場所ではないです。
※調査員補足として、ここでの回復とは、ポジティブな意欲の向上や就労等のいわゆる社会復帰やその継続のこと
部屋が2つあるので、片方の部屋で話し、もう片方の部屋で休憩できます。だから、最初から最後までぶっ続けで話すということはありません。話すのに疲れたら別の部屋で一人で本を読むなどして休憩ができます。だから、話す以前の、人に慣れる練習ができます。王寺で活動する「お昼です!」の関連団体で、運営者は同じです。王寺での活動場所は、部屋が1つしかなく会議室なのでちょっと緊張感があります。「時計台」の活動場所は、部屋が2つあり和室なのでゆったり感があります。]
入口 洋室奥 洋室手前 和室
Q. 今後の課題など[調査員が聞き取り]
自助会では、純粋なひきこもりだけでなく、心の病、ただのニートなど参加者の層が混じってしまい収拾がつかなくなる場合もあります。
こういう自助会に来れていること自体が回復で、本当に外に出られないひきこもりに対する支援も課題だと思います。
また、自助会は回復を目指す場所なので、自助会での「先輩」は反面教師だと考えています。常連がいると集まってしまうことも多く、初参加の人は発言しづらくなります。
借りている場所(フリースペースSAKIWAI)は運営が厳しいみたいなので、そうなった場合今後の活動場所の確保も課題です。
Q. 親の会との関係[調査員が聞き取り]
時計台自体に親の会はありませんが、最近、KHJ奈良県わかくさの会ができて、そこでホームページ作成を手伝ったり、体験発表などを行っています。そこでは、マイナスだと思っていた自分のひきこもり経験が役に立っています。特に、重症だった人(親とトラブったなど)の話の方が役に立ちます。
ただ、「専門機関教えて」という一発解決してほしいという親御さんには困っています。提案・押しつけをするのではく、「一発解決はない」ということを理解してもらうことが大事だと考えています。
また、親の話を聞いても、当事者本人が脱出したいかどうか見極めることも大切だと思います。そこでのホームページ・チラシ・名刺作成などが実績・経験として役立っています。
Q. 今後の夢[調査員が聞き取り]
活動を続けていれば、いつか大きなNPOが買収してくれることを待っています。宝くじに当たるのを待っているより確率は高いと思います。そのために相手の頭の片隅にでも残ればいいなと思って、知らないNPOに定期的にチラシを送ったりもしています。
Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
代表自身が、もともとSAKIWAIのひきこもり当事者会(2週間に1回土曜日、今は廃止)、の利用者でした。回復を目指すグループをつくろうと「お昼です!」をつくりましたが、それでもまだお金も暇もあったので活動を始めました。また、土日が休みだからといってだらだらしていると後悔します。「慈善活動をしている(社会的にいいことをしている)」と考えると、自分の中で精神的にプラスになります。活動始めて1年ぐらいです。Twitterなどで言っているのに実際には行動していない人や、理念先行型(理想を求めすぎて、現実に即していない人)も多いなかで、そういう人たちに対するアンチテーゼで活動している面もあります。
前日の仕事が遅くなった場合に、次の日に活動するのが(肉体的に)大変なこともあります。
Q. 名前の由来[調査員が聞き取り]
ひきこもっていると時間感覚がなくなるので、時間感覚を取り戻し生活リズムを取り戻そうという思いでこの名前にしました。近くに時計台があるわけではないです。
Q. 自由記述[調査員が聞き取り]
「KHJ奈良県わかくさの会」で、重症だった人の経験の方が役に立つように、物差し・価値は環境によって反転するものなので、その人(当事者)に能力がないわけではなくて環境が合わないだけだと思います。社会的に普通のこと(電車に乗る、朝散歩するなど)でも、自助グループでは称賛されるのです。
なので、さまざまな団体ができてほしいし、当事者にも1つの団体に固執せず、合わなければさまざまな団体に参加してほしいです。そのなかでダメージを受けることもあると思いますが、それを回復する場所があればいいと考えています(本来は家庭がその役割だと思うが)。
・ 調査員感想
活動場所は普通のマンションの一室です。私は同じ代表さんがやっている姉妹団体「お昼です!」にも行ったことがあるのですが、マンションの一室だからなのか、そこよりもかなり居場所に近いです(ただし、あくまでも自助会です)。玄関の靴の量で、入りにくくなることもあるようです。代表さんはお菓子とかがあまり好きじゃないらしく、その代わりに果物を提供してくれることが多いようです。個人的には、代表さんの夢がおもしろかったです。(調査員1)

代表さんは自分の活動動機や目指す活動について極めて明確な答えを持っており、それが「活動を始めたきっかけ」等の項目にとても反映されていると思います。代表さんやスタッフ自身回復を目指していて、別段「誰かを助けてあげたい」といったの支援者的なモチベーションでこの会をやっているわけではないことが、この自助会(当事者団体)に、スタッフと利用者の間に支援―被支援のような権力関係・構造を生み出すことを防いでおり、その結果として対等な立場で何でも話し合える空気ができていると感じました。 理想を高くせず、自分のできることをコツコツ続けていくという代表さんの飾らない姿には真摯な印象を持ちました。この方に興味を持ち、話が合えば、通いたい場所になると思います。(調査員2)

(最終更新日:2017年3月29日)


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