2019年5月22日

お昼です!

Filed under: 奈良県,集まる・つながる — Kumono @ 9時38分42秒

調査票は調査団体が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
調査団体への聞き取りをもとに調査員が記入。
気になる質問項目をクリック!

▼Q. 団体名

お昼です!

▼Q. 主な活動場所

奈良市芝辻町2-11-16 圭真ビル401

奈良市新大宮駅下車すぐの「フリースペースSAKIWAI」をお借りして開いています。

外観 入口看板

▼Q. ホームページ・SNS・連絡先など

ホームページ http://ohirudesu.com/
メールアドレス info@ohirudesu.com

Q. 活動内容に関して

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
自助グループ 毎月第3日曜日
13:00~17:00
無料 情緒不安定な人は
参加不可

[会では「回復」するために来ているので、社会状況ではなく近況報告や経験を話すことを大切にしています(自分の経験を踏まえた社会状況ならよい)。「回復」とは世間体ではなく、自分自身が納得できる形での回復(毎日が楽しい、不平不満がないなど)を目指しています。似たような状況の人がやっているなら自分もできるだろうと思ってもらったり、自己紹介のネタ作りに少しでも当事者さんが新しいことをしてくれればいいなと思っています。小さな行動でも変化がある生活をしてほしいです。
 当初は参加者の自主性に任せていましたが、一人が長時間話すことが多かったので、ある程度コントロール(参加者やテーマなど)した方が参加者にとってもいいと思い、現在の形にしました。テーマは、ストレス発散方法、平日の昼間のすごし方、昼夜逆転の直し方、親との関係などです。利用者さんも参加者だと思えるように、テーマはその場で話したいことを募集して決めることにしています。また、上下関係を付けず自分の意思で行動してもらうためになるべく助言をしないことにしています。]

▼Q. 利用の際の条件など
情緒不安定な人は参加不可。社会批評は禁止。詮索・批判・批評・口外禁止。

Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて

 行動に繋がる集まりを目指しています。小さなことでも、批評ではなく行動する集まり。社会についての話よりも、自分についての話を大切にしています。経験の告白と近況の報告を大切にしています。他人の近況報告を聞き、真似できることがないかを探します。新しい行動に繋がる刺激の与えあえる集まりを目指しています。

Q. スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)やスタッフプロフィールなど

1人

▼Q. スタッフプロフィール
運営者「おいなり」(ニックネーム)のプロフィール
 元不登校、元ひきこもり、現在パートで働いてます。昔から何でも避けて何も頑張らずにダラダラと過ごしてきました。勉強や部活や受験や就職を頑張らず、そのまま大人になりました。大人になってからフリーターで働きましたが、それも嫌になり、ひきこもりました。でも、サポステや自助グループや職業訓練などに通うことによってひきこもりから脱出しました。今は楽しく生活してます。

Q. 最初の相談者の割合について

属性 割合(%)
本人 100%

Q. 参加・利用している本人の特徴など

 年齢層は30代が多く、ほとんど男性です。
[参加者は奈良中心です。大半はネットを見てきてくれます。ホームページに会の中でどういう活動をしているかオープンにしているのが参加しやすいようです。役所のホームページにも載っています。会は13時スタートですがいつ来てもいいので集まりは遅いです。参加者は初参加の人が多く、定着率は悪いです。ただ、数か月に1回という人もいます。
 また、参加者は完璧主義(正社員しかダメなど)の人が多いので、それを緩和するようにしています。大きい目標で失敗すると挫折感が大きいので、小さいことを積み重ねて成功体験を重ねるようにしてほしいです。長い間活動していれば、行こうかどうか躊躇している人もいつか来てくれるだろうと思っています。
 親御さんも来ることがありますが、自助グループなので会への参加はできません。参加者が集まるまで話を聞くというということはしました。]

▼Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 少人数で落ち着いています。会場の写真は、「お昼です!」のウェブサイトに載せているので、それを見てください。

Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]

 活動開始は2013年からです。私自身それまでさまざまなひきこもりに関する活動に参加しており、同じように活動している自助グループの活動に参加したのがきっかけです。自助グループは必要だという声が多かったがほとんどが企画倒れでしたし、専門知識もいりません。それに、私自身もともとひきこもりで、その当時短期のバイトをしていましたが、お金の使い道がありませんでしたし、かかるのも部屋を借りる料金だけだったので始めました。
 ホームページやチラシ作りに職業訓練で学んだスキルも活かせますし、時間つぶしにもなりました。私が回復したのは運や環境によるところが大きいので、それを還元するためにも周囲も助けることが必要だと思っています。

Q. 活動の特徴[調査員が聞き取り]

 交通費がかかるので、参加費は無料にして少なくとも交通費分を取り戻せるような活動を目指しています。例えば、安くて不健康なスナック菓子などを出すのではなく、果物や緑茶を出したり、新しい刺激や有意義な会話を提供するなどです。
 お昼です!の活動の特徴は、①(有意義な会話による)「回復」、②交通費分を取り戻せるような活動、③考えすぎない(相手の反応に過剰にならない)こと、④寄付金を集めないこと、だと思います。「居場所」ではなく、あくまでも「自助グループ(自助会)」だと思っています。変化を大事にして、役割をはっきりさせて、できないことはできないと言っています。目標を大きくせず、(金銭的にも)自分のできる範囲内で活動しています。

Q. 活動していてよかったこと[調査員が聞き取り]

 よかったことは、役所の人にほめられたことです。また、ホームページ更新などで時間をつぶせることです。余った時間をいいことに使っていると誇れますし、罪悪感を覚えないです。活動自体を堂々と言えるし、仕事で疲れたときはしんどいですが活動は楽しいです。

Q. 「お昼です!」という名前の由来[調査員が聞き取り]

 「お昼です!」という名前の由来は、当事者さんは昼夜逆転でお昼まで寝てる人が多いので、「お昼ですよ」と知らせるためにつけました(「朝です!」ではないです)。まじめにゆるーく継続的に活動するという趣旨です。つぶしたらダメという気負いもありません。

Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]

 今後の目標としては、参加者を多くしてなるべく頻繁に継続的に来てほしいです。

・自由記述

 社会を批判しても、社会が変わるのには時間がかかります。社会を批判するにしても、批判しながら、今の自分にできることをしないと自分の状況は変わりません。いきなり大きなことはできません。全く何もしないか、大きな行動し大きな成功をするか、の0か100かの完璧主義では、安心できません。小さな行動でも、大きな成功に近づけます。全く何もしないよりは遥かにいいです。
 行動すれば失敗もあります。行動しなければ失敗はありません。でも、行動しない事自体が失敗なんです。そんな人には他の人の行動を批判する資格はないです。ひきこもりも長期化すると、だんだん自分に自信がなくなり、自分のことが言えなくなります。そして、自分を出さずに、自分の劣等感を消せる社会批判を始めます。でも、それはとても虚しいことです。世界のこれからの進むべき道を説くことより、自分のこれからの進むべき道を考えたほうが良いです。「自分はダメだ」と思っても、「社会はダメだ」と思っても、何も変わりません。
 小さなことでも、しないよりはマシです。小さな行動でも自信に繋がります。お互いに、経験を告白し共感し、近況を報告し刺激し合いましょう。新しい行動に繋げ、新しい自分を見つけ、楽しい毎日を一緒に送りましょう。

・調査員感想
・調査員1

 奈良にはひきこもり支援団体が少ないので、貴重な団体だと思います。代表さんは活動自体はのんびりしていると言っていますが、理念や趣旨はかなりまじめで熱意があると思います。段階としては「ひきこもりの重症期を抜けて、少し社会に出ようとしているがなかなか難しい人」向きだと思います。「居場所」ではないので、ある程度語ることが必要で初めての人はそれが難しいかもしれませんが、それによって自分の中で整理して相手の話を聞くことで刺激にもなるのだと思います。(調査員1)

・調査員2

 代表者さんは、軽やかに運営をしている印象を受けたが、活動理念はしっかりしていると感じた。活動の緩さと厳しさのバランスが絶妙。自らの活動を「居場所」ではなく「自助グループ」と定義するとこには、「回復」への(良い意味での)こだわりがあると思う。世間体ではなく、「自分自身が納得できる形での回復」は、実行するのは実は難しいところだが、お昼です!は実行のためのプラットホームとなっているのだと思う。(調査員2)

(最終更新日:2019年5月22日)

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