2017年3月11日

一般社団法人 セレンディップ

Filed under: 働く,学ぶ,滋賀県,集まる・つながる — Kumono @ 15時44分54秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
一般社団法人 セレンディップ
Q. 主な活動場所
滋賀県大津市晴嵐1−8−1 晴嵐ビル2階

[この場所で活動を始めた理由:世の中に必要だと思ったからです。活動場所が駅から近く、利用者が来やすいと思ったからです。]
入口

Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
生活訓練事業 平日10時〜15時 規則による。多くの方が無料 18歳以降の方
居場所事業 平日の16時〜18時(不定期) 無料 期間、曜日は要相談

[利用期間は2年間、必要が認められる場合は1年間延長可能です。利用料は障害者自立支援法に基づきます。概ね所得のない方は無料で利用可能です。

・利用の流れ
相談・見学→体験(2~5日程度)→体験の振り返り(利用決定)→利用開始(契約)
いつからでも利用開始可能です。体験の振り返り後すぐ利用開始される方が多いです。]

Q 利用の際の条件
生活訓練事業は18歳以上
生活訓練事業に参加する場合は、お住まいの市町村で福祉サービス需給の手続きが必要になります。手続きから支援いたしますのでご相談ください。
Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
4人
Q. 専門資格・免許など
精神保健福祉士、キャリアコンサルタント
精神障害福祉ワーカー経験あり、若者支援経験あり
Q. スタッフプロフィール
関西にて若者の就労、居場所支援に関わる3人で設立。
代表理事:大学卒業後、青少年教育、若者のワークキャンプ事業に従事する。
関西での若者支援施設での経験を経てセレンディップを立ち上げる。
理事:大阪西成にて就労支援事業に従事。
理事:大阪西成にて高校の進路指導、高校の居場所カフェ運営、職業訓練のキャリアコンサルタントに従事。
Q. 施設名称の由来について[調査員が聞き取り]
『セレンディップの3人の王子』という童話からきています。
※セレンディピティ(serendipity)とは、「偶然と才気によって予想外のものを発見すること」の意味で、我々にも利用者にも、予定調和の出来事だけではなく、予想外の出会いがあることを願って名付けました。
2014年~活動開始。
Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
セレンディップは、若者に向けて「居場所であり、就労や社会参加に向けた学びができる場所」をつくっています。就労の手前でつまずいている人。具体的には、不登校や中退で学齢期から就職へのステップを踏めなかった人。仕事には就いたけれどなぜか仕事が続かない(なぜか仕事に就けない)人です。手帳や障害の有無は問いません。
平日の日中は全てプログラムを行っており。
学齢期に学びそびれたもの、体力づくり、一人暮らしができる生活スキル、をゆっくり学んでいきます。
目標は就職でなくても構いません。進学や、短期のアルバイトや、雇われない働き方など「ぼちぼち生きていく自信と社会とのつながり方」を通う中で見つけていきましょう。
Q. ホームページ
https://reknit-serendip.jimdo.com/
Q. インスタグラム
reknit.serendip
Q. メールアドレス
reknit.serendip@gmail.com
Q. 電話番号
077 ( 531 ) 1786
Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
10%
その他 90%
Q. 上表「その他」とは
就労支援機関(サポステなど)、学校(高等学校など)、障害者相談機関(生活支援センターなど)
Q. 参加・利用している本人の特徴など
20代、30代が多く10代は少ないです。男女比は6:4です。
[現在利用者の通ってきている範囲は大津市堅田~守山市で、年齢は20歳代~40歳半ばの方が利用しています。]
Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
様々なしんどさを抱えた利用者がいるので、毎日ゆっくりプログラムを進めていきます。ソファや、図書室など一人で過ごせる空間も作っています。
自分の体調に合わせて、通える日数から徐々に通所日数を増やして週5日通える体力をつけることを最初の目標にする人が多いです。
図書室 図書室 調理室 調理室
Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
様々な家庭環境の方がいるので一概には言えません。
Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
初めての見学の時は、親と一緒に来られる方も多いです。家族のしんどさや本人への思いも含めてまずお話をお聞きしていきます。親だけの参加の場は現在ありません。
Q. 今後の展望について[調査員が聞き取り]
いろいろな生き方が存在するこの世の中、「自分の生きる道」としてどこかに就職し、与えられたことを全うする道を選ぶのも一つだと思うが、そういう道を選ぶわけではなく自分で何かやりたい!って思う人たちを応援していければいいなと思っています。
古物商(いわゆる中古品販売)で、中間就労とよばれる、働くことに対するイメージをもつための活動をやりたいです。
・ 調査員感想
生活訓練はプログラムも就労や自立にむけたものなので、利用するうえで「自分は何がしたくてここに通うのか?」という目的意識をもっていると、社会と関わる意欲の回復・向上や就労先にたどり着くのもすごく早くなるだろうなと思った。
逆に、施設が運営費を賄うために利用している制度の都合上、利用期間が定められているのもあって、いつでも誰でも利用可能な自宅以外の自分が安心できる場所としての利用の仕方は難しそう。
駅周辺には飲食店も多く商店街もあり人通りは少なくないが、施設は駅の繁華街から少し離れたビルの2Fにあり、入り口がビルの裏側でわかりにくいが、利用していることを周りに見られたくない人にとってはありがたい。(調査員1)

制度を利用しているため2年~3年という利用期限の枠があるのだが、無料で、様々な生活訓練プログラムに参加できるのは貴重である。また複数の運営者も他地域ではあるが経験と、しっかりとした思いがあるがそれを押し付けることなく、目の前の利用者の様子やニーズをくみ取って柔軟に運営しているのが感じられて素晴らしいと思いました。(調査員2)

お伺いした時もお昼ごはんのいいにおいがしており、明るい雰囲気がしていた、初めてプログラムに参加される方にもスタッフから説明しなくても自然と周りが教えてくれるとお聞きしアットホームな感じがした。
駐車場が無いということなので車で行動する方には不便だが駅から近いので公共交通機関の利用者には便利なところである。
職員さんが柔軟にプログラムを変更したり新たな試み(古物商など)を考えておられたり日々の試行錯誤が感じられた、就労を目的にするのではなくより良い生き方を見つける場になるのではないかと感じた。(調査員3)

(最終更新日:2017年3月29日)

2017年3月9日

近畿自由学院

Filed under: 大阪府,学ぶ — Kumono @ 10時02分53秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
近畿自由学院
Q. 主な活動場所
大阪市城東区鴫野西1-17-19
[JR京橋駅から徒歩10分。周辺は住宅地で、建物も普通の一軒家なのでわかりにくいかもしれませんが、看板が目印です。横が公園というのもいい立地だと感じました。]
Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
フリースクール 月・火・木・金 10:00~17:00 中学生37,500円
高校生35,000円
高卒認定30,000円

[初回面談で親・子別に面談します。入学した子どもに対しては、随時、雑談の延長でおこないます。ただ、進路決定間近以外は、かっちりやることはあまりないです。
フリースクールはその団体によって何を重視するか方針の違いがあり(「スクール」なのか「フリースペース」なのか)、近畿自由学院のタイムスケジュールを見て、学習ばかりではないかと思われることもあります。
しかし、決して学習だけを重視しているわけではありません。何年もひきこもっていて、急に自由にしていいよと言われても困ってしまうことがあるように、まずは学習を来るきっかけとして、そこから徐々に慣れていき、みんなと楽しく過ごしてほしいと思っています。
フリースクールは相性が大事なので、必ず体験入学を実施し、フリースクール同士で紹介しあうこともあります。
アウトリーチ(訪問)は、マンパワーが足りない等の理由で行っていません。必要に応じて、電話で連絡をとったりはあります。
学外の方も参加できる保護者会も開催しています。]
看板 玄関横ポスト

Q. 利用の際の条件について
入学時点で中学校を卒業してから4年以内(大学1年生相当年齢以下)であること
Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
3人

男性 女性
20代 1人
30代 2人

[今年からスタッフが3人体制になりました。それまでは代表1人だったので、3人になっていろいろとバランスがとれるようになったと思います。ほかにボランティアさんもいます。絵が得意なボランティアさんが美大志望の子に絵を教えたり、国際経験豊富なボランティアさんとふれあうことで国際貢献に興味を持つ子が出てきたりと、いろいろな人とふれあうことがいい経験になっていると思います。]

Q. スタッフプロフィール
[ホームページより抜粋]

代表プロフィール
1982年生まれ、大阪市出身
神戸大学大学院総合人間科学研究科博士前期課程修了
高校社会科教員等を経て2011年、近畿自由学院を開校。
2016年から武庫川女子大学教育研究所で、フリースクールを研究しています。
近畿自由学院では主に校外学習、音楽練習、
保護者の方との連絡、全体調整を担当しています。

Q. スタッフ資格・免許など
教員免許、心理系資格
Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
[今を楽しく過ごしてほしいと思います。その後の人生において、仕事を続けるにも楽しくないと続かないと思うので、そこにつながればいいと思います。また、選択肢を狭めないことも大切だと思います。今後の夢次第では、学力が必要になることもあると思います。いろいろな人とのつながりで、自分自身の世界を広げてもらいたいと思います。]
Q. ホームページ
http://kinkifreeschool.sakura.ne.jp/
Q. メールアドレス
kinkifreeschool@gmail.com
Q. 電話番号
06-6925-3535
Q. 「近畿自由学院ブック2016-2017」について
近畿自由学院ブック(文集・イラスト集)をつくりました!
中高生、卒業生、スタッフが書いています。近畿自由学院の雰囲気がよく伝わる一冊です。
ぜひ、ご一読ください。近畿自由学院ブック2016-2017.pdf
Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 6%
90%
親以外の家族 2%
その他 2%
Q. 上表「その他」とは
病院
Q. 参加・利用している本人の特徴など
現在は中学生が多いです。男女比は年によって違いますが、今年は男子が多いです。
[現在、十数人が来ています。出席はその月によります。高校生は、ある程度やること(進路)がはっきりしてる子が多い印象です。
学年が違う子と接する機会が多くあるので、お互いにいろいろなことを学びあっていると思います。]
Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
[建物は3階建てで、フロア別に子どもたちが勉強しやすい環境にしています(にぎやかさや教科ごとになど)。]
1階奥 2階 3階 キッチン
Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
代表は大学院を出て進学校の教員になったのですが、受験指導重視の校風が嫌になり通信制高校に転職しました。その通信制高校はサポートが手厚くない古いタイプで、代表はサポートを手厚くしたかったのですが、1人約80人を担当で余裕がない状況でした。
そこで、自分でフリースクールをやることにして、現在7年目です。
・ 調査員感想
入口を「学習」にする良し悪しはありますが、当事者にとって「自由にする」という困難さを言い方は悪いかもしれませんが、当事者ではないのによく理解しているなと思いました。
とはいえ入口は学習なので、入りづらい人もいると思います。ただし、代表はフリースクールに相性が大切なことを理解しているし、他のフリースクールへの紹介も積極的に行っているように感じたので、合わないから終わりということにはならないと思います。
一見すると学習主体というのはフリースクールという形態では少数派だと思いますが、それでもそれなりに需要があるので、支援の多様性があっていいと思います。
アウトリーチをしないということも踏まえて、あれもこれも幅広くやるのではなく、できることを丁寧にしているのだと思います。

(最終更新日:2017年3月28日)

2017年3月1日

有限責任事業組合大阪職業教育協働機構(施設名:A´ワーク創造館)

Filed under: 働く,大阪府,学ぶ — Kumono @ 9時01分28秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
有限責任事業組合大阪職業教育協働機構(施設名:A´ワーク創造館)
Q. 主な活動場所
大阪府大阪市浪速区木津川2-3-8
[駅からは少し歩きます。日中に行かせていただきましたが、工場も点々とある道なので、人通りは多くない印象でした。道の途中から「Aダッシュワーク創造館」と書いてある矢印が何か所かで見られるので、迷いづらいとは思います。
最終的に芦原公園の横にあるのですが、2つ大きな建物がありその片方です。こちらにも当然矢印が。]
Q.他の活動場所
コワーキングスペース 往来:大阪府大阪市中央区谷町6-5-26 複合文化施設「萌」2階
フリースペース マナビバ!:大阪府大阪市西成区出城2-5-9 にしなり隣保館ゆ~とあい内
Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
コミュニケーション講座「これから学級」(仕事に就きたいが難しいという若者を対象にしたコミュニケーション&ビジネスマナー講座) 年2回開催 全4回(体験編)全8回(仕事準備編) 週1回 14:00~16:00 ※詳しい日程はお問い合わせください 体験編:1,080円 仕事準備編:10,800円 ※割引制度あり 要事前面談 精神障がい、精神疾患で通院中の方は医師の同意が必要
フリースペース マナビバ! (高校中退者または学卒後進路未決定者を対象に、居場所の提供、学習・進路・就職支援を行う) 毎週火・木曜 10:00~16:00オープン 無料 (交通費自己負担) 15~25歳位の方 精神障がい、精神疾患で通院中の方は医師の同意が必要 ※実施主体は一般財団法人ヒューマンライツ協会

[・「これから学級」事業について
男女比は6:4くらい。マナビバは5:2。「これから学級」利用者はA´ワーク講座の割引があります。マナビバと比較すると、幅広い世代が利用しています。参加後すぐは緊張している方が多いですが、交流活動などによってだんだんと慣れていく様子です。修了後、同窓会と称した飲み会などが開かれることもあります。
「これから学級」を修了した後は、アルバイトを始める人と、コネクションズおおさかさんやハローライフさん等、他の就労支援施設での職場体験に移る人が半々位です。後者に進んだ方は、それぞれの施設での支援を経て、ほぼ全員がその後就職しています。他の就労支援施設に移行した後も、私達スタッフが、向こうの職員さんや、利用者さん本人と連絡を取り合うなど連携を欠かさないようにし、無理なく支援を受け続けられるよう配慮しています。]

鍋パーティー 鍋パーティー 壁新聞

[・「マナビバ!」事業について
若者のための居場所「フリースペース マナビバ!」は、実施主体は一般財団法人ヒューマンライツ協会で、A´ワーク創造館は連携団体という形で関わっています。サポステよりも下の世代を対象にしています。高校中退、あるいは不登校などの状態から、完全にひきこもってしまう前に早期にキャッチすることを目的に、居場所づくりや学習支援、進路支援、各種相談などを行っています。学校ではできない話など、いろいろな話ができるからいいと思います。アニメやゲームについてなど、そういう趣味のある利用者が多いです。学校と地域とマナビバの連携をつくることが今後の課題だと思います。]

[・その他の事業について
離職者を対象とした、建築CADや貿易実務などの公共職業訓練も行っています。一方、A´ワーク創造館独自の講座は7割は在職者で、働く前に学ぶ、働きながら学ぶことができるようになっています。進取の精神で公益性のある支援メニューを自主的につくっていきたいと考えています。]

Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
「働く人」「働きたい人」の仕事を応援する、というコンセプトで、若者支援に限らず、様々な職業訓練、独自講座、企業研修などを展開しています。今後は、「いつでも誰でも学び、ステップアップできる社会」を目指し、日本版コミュニティカレッジの実現に向けて、新たな取り組みを模索中です。
Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
20代 1人
30代 5人 2人
40代 1人 2人
60代 4人
Q. スタッフプロフィール
館長
中小企業診断士として中小企業の経営支援を行いながら、地域社会づくりをテーマに福祉や環境、障害者などの仕事づくりや、福祉の町づくりを中心に活動中。A´ワーク創造館館長のほか、株式会社ワーク21企画代表、NPO法人おおさか元気ネットワーク副理事長など。若者支援事業コーディネーター
大卒後、地元大分で中学校教員として勤務。不登校など、困難を抱える子ども・若者の支援をしたいという思いから現職に転職。A´ワーク創造館では、「これから学級」「マナビバ」などの若者支援講座の企画・運営・講師を担当、その他職業訓練の企画運営、生活困窮者の就労支援事業などに携わる。中学校・高校第1種教員免許(国語科)所持。
Q. スタッフ資格・免許など
キャリアコンサルタント、中学校・高校教諭免許(国語・英語・家庭科)、中小企業診断士など
若年者支援事業担当者は中学校教員経験(4年間)あり
Q. ホームページ
http://www.adash.or.jp/
Q. メールアドレス
office@adash.or.jp
Q. 電話番号
06(6562)0410
Q. FAX番号
06(6562)1549
Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 40%
55%
その他 5%
Q. 上表「その他」とは
スクールカウンセラー、区役所職員など
Q. 利用者がどのようにしてマナビバへいたるのか[調査員が聞き取り]
ケースワーカー、通っている病院の先生、Web、区役所などの公的機関などからです。今ではマナビバと学校や病院などとケース会議をもつなど連携支援も可能になっています。
Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
国が設立した地域職業訓練センターとして発足しましたが現在は、公的な施設から民間経営になっています。公金、補助金は受けていませんが営利目的ではない公益性のある事業を行うところとして認識されていると思います。ただ対象者の多くが働いていない人のため、受講料を多くとることができないという問題があります。

2008年まで財団法人として、現在はLLP(有限責任事業組合)として活動しています。民間ですから、自由度の高い事業の展開ができるのがメリットです。

2000年 ちょうど「ニート」ということばができた頃に、「これから学級」がスタートし、現在も形を変えて続けています。2011年 緊急雇用基金事業などの制度があったころに、府の事業でニート予防として府内の16校の「定時制」「通信制」高校でサポートする事業を受託しました。そこから、キャリアコンサルタントを就職希望が多い学校へ派遣し、就職支援等を行っています。その結果、学校経由での高い割合での就職率をつくることができています。ただ学校を経由しない就職もありますし、中退率の問題や、就職してもすぐにやめてしまうなどの問題もあります。

・ 調査員感想
活動がしっかりしたかんじでおもしろかったですが、スタッフさんと応接室でお話しだけだったのであんまり活動の雰囲気は掴めませんでした(調査票では写真などで補足します)。(調査員1)

スタートが職業訓練センターさんということもあって、今まで行かせていただいた施設より大きく感じました。(ただし活動場所は別の場所です。)
またロビーにたくさんのチラシが棚においてあり、調査員としてはその量を見てやっぱり広いなと感じるという職業病?が(笑)
また官民問わず、いろんな団体や活動と関りがあることが見受けられました。
他の施設にないだろうなと思ったのは、外の喫煙所でおじさま達が、授業の内容をタバコを吸いながら話していたのが、ひきこもり・若者支援以外もされているのをひしひしと感じさせました。
さてそうやって緊張しつつ向かったのですが、担当していただいた方二人は大変物腰の柔らかいお二人で、調査は終始明るい感じで行われました。
館長さんからは部下への信頼の厚さが見て取れて、具体的なお話として「まちかどライブラリー」のお話を聞かせていただいたのですが、スタッフ同士が明るい雰囲気で協力しながら活動をされていることが容易に想像できました。
また偶然ですが、調査員が別活動にてお知り合いだったスタッフさんにもお会いしたのですが、こちらも笑顔あふれるナイスガイ!
活動自体は私たちは見れていないのですが、マップの他のメンバーが関わっているのでそちらに任せますが、他の団体にない成り立ちを持ち、幅広い団体と関わりを持つことは、スタッフさんから様々な面白い活動が生み出されやすい土壌があるのだろうなと思います。
「元々は国が設立した」であるとか、「スタートは職業訓練センター」と聞いて、堅い感じがするかもしれないですが、そういうことはあまり感じなかったです。
当事者目線だと、実際の活動の場所に来ている当事者さんが「何か手に技術をつけたいと思う。→Aダッシュワーク創造館さんの方で授業を受けてスキルゲット!」のような流れができるのはええことやと思います。(調査員2)

(最終更新日:2017年3月29日)

2016年3月22日

特定非営利活動法人 大東野崎人権協会

Filed under: 大阪府,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kumono @ 8時57分39秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 大東野崎人権協会
Q. 主な活動場所
大阪府大東市野崎1-24-1(大東市立野崎人権文化センター内)
[JR片町線野崎駅から徒歩3分。周辺は住宅街で人通りも少なめです。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
相談支援 月曜日~土曜日 無料
居場所支援 月曜日 14:00~16:00 無料
訪問支援 必要に応じて 無料
体験活動支援 必要に応じて 無料
学習支援 金曜日 10:00~12:00 無料

[・居場所について:
今年から予算の関係で週3回⇒週1回に縮小しました。「ジョブキャン」と呼んでいます(ジョブ+キャンプ、キャンパスなどいろいろな意味を含んでいます)。楽しいところもありながら、対人関係(コミュニケーション)、集団行動などに慣れてもらうようにしています。隣の教育センターでの卓球や近くのグラウンドでのサッカーなどの軽い運動、調理室での料理体験、和室でのカードゲームなどさまざまです。料理体験はなるべく季節のことを行うようにしています。ちなみに1月の調理体験はお正月ということもあり、ぜんざいを作りました。スタッフの方で考えたメニューや当事者さんの希望を聞いてメニューを決めたりします。
参加者は内容次第で2~10人ほどですが、イベント以外では男の子が多いです。活動が縮小するときにメンバーが「卒業」したり、広報を控えていたので、知られていないという側面もありますが、今後は、新しいメンバーが増えてほしいです。イベントなどは面談の時やメールでお知らせをしますが、なかなか参加しにくい人もいます。多くの人に参加してもらうためにも無料で行っています。臨床心理士がスタッフとして入っていますが、先導するわけではなくみんなで一緒に居場所をつくるという感じです。
みんなが楽しい企画をつくるのが大変で、ヒットしないこともあります。居場所と個別面談で振り返りを行い、スタッフ間で共有します。
ここから次のステップにどうつなぐかが大切だと思っており、居場所からのステップアップとして1upイベント(社会体験活動など)も考えています。

・その他の活動について:
基本的に当事者さんには週1回の居場所と週1回程度の面談が中心ですが、状況に応じて訪問や別の場所での面談をすることもあります。また、当事者だけでなく、家族全体の問題に対応することもあります。
その他にも、協力事業所からの提供で仕事体験の一環として内職作業やパソコン教室なども行っています。]

 Q. 利用の際の条件
本人の年齢は概ね15歳から39歳まで。
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
「外に出ることの第一歩」を、臨床心理士などの専門支援員がセンター等での面談を通して、本人やご家族ととも考えていきます。若者の居場所にもなっている少人数グループ活動「ジョブキャン」を行っています。必要に応じて、セミナーへの案内や各種専門機関との連携も図ります。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
20代 1人
30代 1人 1人
60代 1人
  Q. 専門資格・免許など
臨床心理士,(大阪府認定)人権擁護士
 Q. スタッフプロフィール
事業統括責任者:
若者等自立支援事業やCSW事業および総合生活相談事業等にかかる各々のスタッフと協働・連携を図っている。
 Q. メールアドレス
noza_naka@yahoo.co.jp
 Q. 電話番号
072-879ー2010 (24時間・夜間緊急対応:090-7354ー2410)
 Q. FAX番号
072-879ー3611
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 5%
90%
親以外の家族 1%
その他 4%
 Q. 上表「その他」とは
学校関係者、相談機関支援員
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
特に20代後半から30代の方が多いです。男女比2:1くらいになります。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 面談はできるだけ静かで話に集中することができる面談室でおこないます。居場所は、野崎人権文化センターの和室や調理室等を利用。綺麗な和室なのでゆったりと過ごすことができます。

[写真は上段の左から玄関、相談室、中段の左から和室、調理室、下段の左からパソコンルームです。]

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
50代~70代の方、母親からの相談が多いです。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
温かい雰囲気作りを心掛けています。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
 連携している生活困窮者相談の窓口、サポートステーション、病院等からのご紹介いただくことがあります。
Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 大東市においては同和問題の解決を目的にハード・ソフト両面の事業施策が展開されていました。また、「差別撤廃・人権擁護都市宣言のまちだいとう」を掲げさまざまな人権問題にかかる課題解消を図るために、市民を対象とした総合生活相談(進路選択・就労・人権・生活)事業を行っており若者のひきこもりにかかる相談が増えてきました。
そうしたなかで、平成24年に大阪府が子ども・若者自立サポート事業を行うという情報を得て応募しました。事業実施に当たっては保健師、臨床心理士、精神保健福祉士等の資格を有する人々の協力を得て体制を整えることができ、子ども・若者自立サポート事業、青少年メンタルヘルス事業、発達障がい者気づき事業を連携して取り組めることになりました。
その後、子ども・若者自立サポート事業にかかる予算は廃止され登録制となりましたが体制の縮小や他事業の組み合わせ等で工夫をしています。
担当している市域は、大阪府が指定している大東市、四條畷市、門真市、交野市、守口市の5市ですが、各々の市が27年4月から施行された生活困窮者自立支援制度の下でひきこもりにかかる相談支援を実施しているところから寄り添い紹介等を行う場合もあります。
大東市においては、27年11月から大東市若者等自立サポート事業が実施され、相談・訪問・居場所・体験活動・学習に関する支援にかかる分野を受託しています。
他市の相談支援窓口や専門機関に繋いだ場合でも当センターとのつながり見守りを大切にしています。
Q.最初に相談を来る人はどのような経緯で来ているのか[調査員が聞き取り]
 現在、広報は紙媒体(チラシなど)が中心でホームページは中断しています。最初の相談はそのチラシを見た家族からの電話が多いです(本人からはめったにないです。)家族との面談を重ねて本人と面談するようにしています。本人との面談の段階でも家族と連携します。
その後、当事者の状況に応じて居場所や体験活動を勧めたり、他機関(ハローワーク、サポステ、訓練学校等)に繋ぎます。
ネットワークのシステムはできていませんが総合生活相談等の事業の繋がりを活かしています。
 Q.活動する上で大切にしていること[調査員が聞き取り]
 当団体を法人格化にする時に「人権」人が活き活きとして生きていくことができる社会づくりに貢献することを目的に定めています。
いかにして当事者に向き合って困っていることを一緒に考えていくか、が大切だと思います。
若者のひきこもりは地域に限らず社会全体の問題であるとの認識のもとに、地域や年齢で区別することなく、総合的・包括的な支援に取り組むことを必要としていますところから他機関にもそのようなお願いに行っています。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 いろいろなことを安定しておこなっていく(継続していく)ためにも自主財源がほしいです(クラウドファンディングなども検討中ですが、知識不足なので教えてほしいです)。また、中間就労も独自に行いたいです。そのためにも企業の協力などもほしいです。
・ 調査員感想
 ここまで幅広いことを独自に行っている団体(しかも無料で)はなかなかないので驚きました。隣の市とはいえ、自分の家から自転車で10分の距離に、このような支援機関があることも知らなかったです。とはいえ、他の多くの機関のように継続性が課題となっているようで、実際規模も縮小されているようです。幸い、多くの活動に使える「ハコ」はあるので、このプロジェクトのネットワークを活かして継続の一助になれば幸いです。最初は念頭になかったですが、それこそがこのプロジェクトにおける支援機関側のメリットかもしれませんし、プロジェクトとしても何か支援機関側にもプラスになってほしいと思っています。

(最終更新日:2016年3月22日)

2016年3月19日

特定非営利活動法人 若者国際支援協会

Filed under: 働く,大阪府,学ぶ,集まる・つながる — Kumono @ 9時12分15秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 若者国際支援協会

[正式名称は「若者国際支援協会」ですが、通称「わかもの国際支援協会」または「わかこく」と書くことが多いです。団体名が長くてすべて漢字だと硬い印象を与えますし、ひらがなの方が柔らかくデザインとしてもそちらの方がいいので、そちらを使うことが多いです。]

Q. 主な活動場所
大阪府大阪市中央区平野町 一丁目7番1号 堺筋髙橋ビル5階 大阪NPOセンター内 B-502
[大阪市営地下鉄堺筋線北浜駅より徒歩2分。周辺はオフィス街で人通りも多めです。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
IT自主勉強会 毎週金曜日
14:00~17:00
無料(参加者との相談の後、有料化の予定有り) スタッフとの
面談を経る
自主勉強会・自習室(高卒認定・WEB制作技術・他) 毎週金曜日
14:00~17:00
無料(参加者との相談の後、有料化の予定有り) スタッフとの
面談を経る
こもりす倶楽部
親の会
月一回
土曜もしくは日曜
一回につき1000円(保護者のみ。当事者は無料) スタッフとの
面談を経る
若者現代文化
フォーラム
(当事者会)
月一回 土曜日 無料 要申し込み
テレワーク・
ワークシェア
営業日 (報酬)業務内容による 技術・能力・相性など、スタッフの判断による

[『IT自主勉強会』:参加者各自の選んだテキストで学ぶ自習形式が基本になります(事務所で閲覧できるテキストも少数ならあります)。事務所にいるわかこくスタッフが、個人的に答えられる範囲で質問に答えます。]

 Q 利用の際の条件
年齢は30代くらいまで。
専門家の対応を必要とする障害をお持ちの方については、十分対応できるスタッフおよび体制が整っていない為、対応を致しかねますことをご了承願います。
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
安心してひきこもることができる社会に、ひきこもりが差別されない社会に、を願い設立したNPO法人。
支援されるものではなく、社会を支援するものとして、自分たちニート、ひきこもりを捉える。誰かを助けることは、自分を助けることである、という意味においての『自助』を行う、ひきこもり当事者の自助グループ。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
30代 6人
40代 1人 2人
60代 1人

[これまでは理事に頼りっきりでしたが、ここ1年はスタッフ同士で話し合って決めていこうとしています。今のスタッフは雇用ではなく、パートの人もいますが基本的には他に仕事を持っている人がボランティアでやっています。平成25年度は大阪府の緊急雇用推進事業で「雇用」関係があったり、今年度は日本財団の助成金があったりしましたが、今後はなくなるので頑張らないといけないと思っています。]

  Q. 専門資格・免許など
キャリア・コンサルタント。IT技術による制作部有り。親の会有り。
 Q. スタッフプロフィール
 主に、当事者の立場からの若年層のスタッフと、その保護者や支援者の立場からの年齢層のスタッフに分かれています。
若年層のスタッフはひきこもり経験のあるものが大半を占め、立ち上げから関わっているもの、助成事業の企画やその他イベントなどから参加したものが在籍しています。その多くがWEB制作部のテレワーカー(在宅ワーカー)を兼ねており、イラスト、デザイン、HTML、プログラミングなどの技能を持つものもいます。
保護者層のスタッフは、若年スタッフの親や、ひきこもりの子を持つ親、支援者の立場での参加などのものがいます。こちらは主に福祉面での活動に関わることが多いです。
 Q. ホームページ
http://wakamono-isa.com/
 Q. SNS等
 

Twitter https://twitter.com/wakamonoisa
Facebook https://www.facebook.com/wakamono.isa
 Q. メールアドレス
info@wakamono-isa.com
 Q. 電話番号
070-5345-8622
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 39%
55%
親以外の家族 4%
その他 1%
 Q. 上表「その他」とは
社会福祉協議会職員からの当事者に関する相談。
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
20代後半~30代の男女の会員・利用者が最も多いです。ほぼひきこもり・ニート当事者・経験者です。
利用者には、スタッフ、当事者会への参加、親の会への当事者としての参加、自習室利用、IT勉強会利用、ワークシェア、テレワーカー、会員など色々とあり、各人に合った形式で参加しています。
興味のあることを学んだり、仕事を行ったりという団体の特徴上、精神面や社交面である程度安定した状態にある参加者が多いです(もちろん例外は在ります。また、当事者会や親の会ではその限りではありません)。
また、親の会を経由して、その子供が参加する形で会員となったものも複数あります。ただ、子の仕事を求める保護者を経由し参加しても、本人にその意思が無い、技術的な水準が満たない等、仕事の依頼にまでたどり着けないケースも多いです。
高卒認定学習会においては10代の参加者もあります。
参加のきっかけは、会員の紹介によるものや、企画や広報からの当事者によるアクセス、保護者の子供、他支援施設の推薦、支援者からの紹介、当事者会参加などがあります。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
○事務所
シェアオフィスの共用スペースを利用しています。机と椅子がセットになった形で、各々好みの席を利用する。会議スペースを使って対面で座るスペースも有ります。ただし、車座になるなどの環境ではないため、多人数で交流するというより、自習をしたり少人数で交流したりという環境となりやすいです。
多人数が集まるイベントや企画では、別室の会議室スペースを有料にて借りて利用しています。ワーキングスペースのほうではスタッフが時々仕事をしています。

○親の会
こもりす倶楽部親の会では、ひきこもり当事者も一員として参加しています。主に、親の世代に対して、当事者がこう思っている、ということを届ける形での参加となります。場所は事務所の共用スペースだったり、会議室だったり、別のレンタルスペースだったりと色々です。

○若者現代文化フォーラム
事務所の会議室スペースで開くことが多いです。当事者会であるものの、保護者や支援者の参加もあります。主に、基調講演として登壇者の話を聞いて、それをテーマとして参加者同士でディスカッションする形となります。話すのが苦手な人は、輪に入らずに聞くだけの参加も可能です。

[写真は、案内図とIT勉強会やイベントを行う部屋(別室の会議室スペース)の様子です。]

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 保護者としては母親の参加が9割以上となります。年代は40代~60代が多いです。
主にこもりす倶楽部親の会への参加ですが、開催場所が当事者が利用する場所と同じであることや、親の会への当事者参加などもあるため、スタッフと顔見知りであったり、事務所に遊びに来たりという保護者もいます。
わかこくの特徴である、ひきこもりが仕事をしている、という部分を知って参加する保護者も多いですが、仕事には当事者本人の意思や技術の習得や業務契約上の信頼関係の構築など、いくつかの課題のクリアが必要とされるため、その部分での保護者の期待に応えられない場合がいくつかあります。
上記の特徴も絡み、子供の年齢が20~30代以上の保護者が多いです。
こもりす倶楽部親の会の主催スタッフもひきこもりの子を持つ親であり、同じ立場として親の会の運営を行っています。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 こもりす倶楽部親の会の開催場所は、レンタルオフィスの共用スペース、あるいは会議室スペースであることが多いです。時折、別のレンタルスペースを借りて開催することもあります。主に机をはさんで向かい合う形となります。
親の会では、自己紹介と近況報告、経験談のシェアなどが主な流れです。主に、同じ保護者であるスタッフが中心になりながら、それぞれの近況や悩みなどを、一人ずつ話していく形式です。経験談などからアドバイスすることもありますが、基本的には話を場の全員で分かち合って、共有するというスタンスです。子供を外に出すことよりも、まず親が元気になること、また辛さを分かち合って親が楽になることを目標に運営されています。
ひきこもり当事者も、子供側や当事者側の意見や気持ちを伝える立場として参加しています。責めるような発言よりは、内省的であったり、内心を平静に伝えるような発言が多いです。また、社会構造の変化による世代間の意識差を埋める発言など、気付きや視点を得られたという保護者の声もあります。
Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
2008年 オンラインゲームの海外サーバーで、のちに若者国際支援協会(以下、「わかこく」)の中心メンバーとなる3人が出会い、そこでの経験をもとに2009年に日本人のひきこもりを対象に呼びかけを行いました。そして、当事者同士(12名)がネット上でつながり、ひきこもり自助グループとして「ソル・ライフ・ネット」を結成しました。
スローガンを「自分を支援するのは、自分自身だ」と決めて、「自助」の理念を信じ、自分たちで出来ること、社会貢献を開始しました。そのなかで、テレワークの構想を実行に移し、ホームページ制作をボランティアで開始するなどしました。
2010年2月 NPO法人化
2011年 アニメやゲーム等の現代の若者文化について語り合う外国人との交流事業「若者現代文化フォーラム」開始しました。
2012年 ひきこもりの問題を異文化の視点からとらえ直す機会を得て大きな気づきを持ち、外国人の若者も含めた活動を展開していくことを視野に入れて、また何をしてるかわかりやすく明確にするために「若者国際支援協会」に改名しました。
2013年 「親の会」(のちに「こもりす倶楽部」と命名)開始しました。
2013年4月 事務所を大阪市西区北堀江に移しました。
2014年11月 事務所を現在の場所(大阪NPOセンター内)に移しました。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 現在は助成事業の中身をこなしているという感じなので、今後は理念に立ち返って活動を継続していこうとしています。
①親の会(「こもりす倶楽部」)
②居場所作り:個々にやりたいことをやりながら、集まれる自習室を開放し、外に出られる人をサポートしています。
③若者現代文化フォーラム
の3つと「テレワーク」の2本柱で活動していこうと考えています。
 ・自由記述
当法人の特徴として、制作部によるIT技術を使った制作業務を請け負っています。
・ 調査員感想
 「わかこく」という名前は、よく聞いていたので大きい団体さんかなと思っていましたが、事務所は共有スペースの一画でとてもこぢんまりとしていました。活動内容から見てもわかるように、パソコンさえあればスペースはあまり必要ないのかもしれません。あくまでも「当事者団体」として、事業を展開しているわかこくは1つのモデルケースになっていると思います。

(最終更新日:2016年3月19日)

2016年2月11日

NPO法人 教育相談おおさか

Filed under: 大阪府,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kumono @ 20時19分12秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
NPO法人 おおさか教育相談研究所
Q. 主な活動場所
大阪府大阪市天王寺区東高津町12-14
[地下鉄谷町9丁目駅、近鉄大阪上本町駅から徒歩2分。周辺は歓楽街で、人が多いです。専用の駐車場はありませんが、近くに「タイムズ」(時間貸駐車場)があります。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
相談室での相談 月曜~金曜
10:00~18:00
土曜
9:00~17:00
事業活動協力金として、1時間メドで2000円 なし
訪問 随時 同 3000円
学習支援 随時 同 3000円
家族交流会 随時 無料 当法人相談来談者の家族の交流会

[訪問は極めてまれですが、随時しています。学習支援も同様です。最近いろんな機関とつながるようになってきて、学習支援のニーズが多くあることも分かってきました。元教員の特徴を生かしていきたいです。また、当法人に相談された方と相談中の方を対象に家族交流会も発足しました。]

 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 当法人の相談統計から見える最近の特徴は、小中学生の登校拒否人数が急増していること、高校生も相変わらず多いです。さらに20歳代のひきこもりが相談中最も多く、また30歳代以上の相談が増加しています。つまり、小中学校、高校、20歳代、30歳代以上の各年齢層に分布が広がっています。
その原因について、研究所として分析も行っていますが、小中学校の子どもたちをとりまく教育や生活環境が貧困と格差の問題、学力テストを始めとする競争と管理の教育によって学ぶ喜びが奪われ、それが校内暴力の増加にも表れ、人間関係が崩れる状況にあること、また登校拒否から社会的ひきこもりへの移行や、社会参加から撤退する若者など、子ども若者の生きづらさがいっそう深刻になっています。
この事態を打開しない限り、登校拒否、ひきこもり問題はさらに深刻となるであろうことを懸念しています。当法人は、子ども若者の困難の原因となっている教育と社会環境の改善をはかり、未来に希望ある生き方が可能となるよう努力し活動しています。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
70代以上 2人

相談員は32名で元小学校・中学校・高校教員、1名はフリースクール経営者(退職者なので、若い人で60歳。)臨床心理士の資格を持つ人もいます。

 Q. スタッフプロフィール
・当研究所理事長・相談員:大阪府立高校教員・大学非常勤講師を歴任
・当研究所監事・相談員:元柏原市立小学校教員
[設立当初からの30年来の相談員もいます。元教員で構成しています。当NPO法人の特色を生かしながら他の支援機関と連携しながら、学校現場で役に立つような機関でありたいと思って活動をしています。]
 Q. ホームページ
http://kyoiku-sodan.main.jp
 Q. メールアドレス
kyoubun@minos.ocn.ne.jp
 Q. 電話番号
06ー6768ー5773
 Q. FAX番号
06ー6768ー2527
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 5%
90%
親以外の家族 5%

時々学校の先生が来られるときもあります。また、「親以外の家族」は、おばあさんが孫のことで相談や、おじ・おばの来談などがあります。

 Q. 参加・利用している本人の特徴など
 活動理念でも述べたとおり、年齢は学齢期から40歳代まで広範囲にわたっています。男女比率は2014年では男性63.8%、女性36.2%であり男性が女性の1.8倍と多い傾向が続いています。相談室に直接やってくる本人は20代の傾向。年齢が高くなると直接来室は、ほとんどありません。
ジェンダー(社会的性差)の問題、男性中心社会、長男の圧力というものが、男性相談の割合の高さにあらわれているのではないかと分析しています。20歳代が相談の多数であることに変化はありません。
去年の1月から6月と今年の1月から6月の当事者を比較したデータによると、小学校4.7%→9.3%、中学生12.9%→20.6%、高校22.2%→16.2%となっています。率としては小・中では増えていますが、高校も実数はそんなに変わらないです(93件→80件)。18歳から29歳では36.1%(151件)→31.8%(157件)、30歳から39歳は8.1%(34件)→10.9%(54件)、40歳以上でも5件→19件となっています。小・中学校でほぼ倍、高校と20歳代は人数的には大きな変化はみられません。30代以上で増加しています。
今、大阪の教育は学力テストの平均点アップのための競争や管理が強まり、その現れとして児童生徒の校内暴力が4年連続で全国最多となっています。小中学校の不登校児童生徒数は毎年増加し、中学校では8千人近くで全生徒数の3.2%にも達しています。高校でも3.1%で全国一位です。このように競争と管理の教育によって、子どもたちは学校が楽しくなく学びの喜びも奪われ、人間関係を結ぶことを困難にさせられています。小・中学生、特に中学生の相談の増え方にも注目していく必要があります。登校拒否と並んで社会的ひきこもり問題も看過できません。30代以上の高齢化など、今まで特徴といわれてきたことがわれわれの相談統計にも表れています。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 相談室は来談者が安心して話ができるように努めています。ただし、現在の相談室は狭く、隣の相談の声が聞こえる状態であり、適当な場所の確保も財政的な問題で困難なため、来談者には気の毒な条件にあります。
[写真は外観と相談室の様子です。]
外観

内観 相談室

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 相談来談者は主に母親、両親で来られる場合もあります。
教育相談おおさかの紹介リーフレットやホームページを見た方、また、大阪府のホームページに掲載されているのでそれを見て知った方、「登校拒否を克服する会」の交流会に参加して知った方、新聞に記事や催し案内が掲載され、それを読まれた方、2014年から始めた府内の市・地域における「講演と相談会」で継続して相談を希望される方など、当法人を知る機会が増えるに伴って、当法人の存在が知られるようになってきています。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 上記の「本人が参加する場の雰囲気」と同じです。
家族が最大の支援者であることを相談の基本に、家族は相談員と共同の支援者となることを目的に相談を進めています。家族の悩みを解消し、当事者にとって家庭が安心・安全の場となるよう、親・家族が気づきや変化を相談のねらいにしています。
登校拒否・不登校、社会的ひきこもりの家庭は世間的にも孤立を深めていくため、親の交流会である登校拒否を克服する交流会」や「地域交流会」への参加を案内しています。家族同士が悩みを率直に話し合うことは大変重要です。相談員も大阪や地域の交流会に参加して交流に参加して相談活動に活かすように努めています。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
 教育相談おおさかの事業に、府内各地で行っている「講演と個人相談会」に地域の交流会世話人、学校の教職員、社会福祉協議会、保健所、民生委員など幅の広い参加が広がってきています。
Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 「大阪教育文化センター」の事業として1985年に「親と子の教育相談室」が発足しました。学齢期及び高校生の子どもの相談が中心でしたが、7~8年前ごろから社会的ひきこもりの相談が増加し、20歳代の相談が年代のなかで一番多くなってきました。相談室だけで困難を解決するのは困難なため、本人の回復状況によって次の支援機関、あるいは就労につながる道などの関係の支援機関と連携していく必要に迫られてきました。
そこで、相談活動を基本におきながら法人資格を持って活動の幅を広げることとし、2012年4月に大阪教育文化センターから独立して法人格に移行しました。
Q.大阪で特徴的な問題[調査員が聞き取り]
 教育の問題では、とりわけ大阪では全国学力テスト成績の学校ごとの平均点競争、問題行動の程度を5段階に分けて指導するなど、テスト漬けの競争と管理の教育が進行しています。生徒にとっては学校が息苦しく友だち関係もつくりにくく、学びの楽しさが奪われています。こうした状態が、校内暴力の発生件数、中学校の不登校生がともに全国一位となって表れていると考えています。
それに先生たちも競争管理教育のもとで多忙を強いられています。何より必要なことは教育行政が競争管理の教育を改め、少人数学級で先生が子どもと向き合う時間を確保するなどの教育条件を改善することが喫緊の課題であると思います。
さらに、子どもの貧困問題も大阪ではとりわけ深刻です。朝食をとらないで登校する子ども、ひとり親家庭に置かれた子どもに対して学校での支援や、関係支援団体とつながって援助について努力されています。当法人も貧困問題について他の団体と協力しながら進めているところです。
Q.不登校とひきこもりへの対応について[調査員が聞き取り]
 登校拒否・不登校は上でも述べたように競争と管理強化の教育のもとで他者に対して攻撃的な人間関係となり、子どもたちの生きづらさが進行します。忍耐も限界を超えそうなとき、自らの身を守る為にその場から退避する。その行動は本能的であり、登校拒否の発現となります。しかし、心は学校へ行かなければとの意思を持っていて、本人は心と体の不一致に葛藤し、苦しんでいる状態におかれます。
一般的に不登校とよばれる状態は、以上のような背景が本人の生きづらさを強めて、心と体の不一致の原因をもたらせていることから、登校拒否と呼んでいます。一般的に不登校の用語が使われていることから登校拒否・不登校と表現しています。
ひきこもりは一旦社会に出たが、働く権利や個人の人権を無視したパワハラやブラック的労働環境のもとで、登校拒否と同様に自分の身を守るために社会参加から撤退せざるを得ない状況に追い込まれます。しかし、本人は社会に復帰しなければならないとの意思を持っているが体が動かない。本人の葛藤の苦しみは登校拒否と同様です。
また、ひきこもりが登校拒否からの移行のケースもかなり見られます。小学校から高校までは学校へ再登校という戻る場があるが、ひきこもりで学校との関係がなくなると戻る場所がなくなります。
登校拒否・不登校の本人への対応は、子どもが苦しみから少しでも楽になるように家庭が安心でき、安全な場所となる居場所となることです。そのために、親は今の子どもの状態を受け入れ、「この子はこういうように考えているのか」と共感的に分かろうとする立場に立って援助者となることが必要です。親は「ああしなさい、こうしなさい」と指示や「こうしてみたら」と先回りして子どもを動かそうとしますが、子ども本人が持っている回復力が発揮できるような援助が重要です。本人が回復力を発揮できれるようになれば再登校への道が開けます。こうした適切な対応と援助が果たされれば、登校拒否からひきこもりへの移行も防げるようになります。
ひきこもりも社会的背景が主な要因で、社会参加から撤退した状態であるから登校拒否の教育問題の背景と同様に社会的です。したがって社会参加へ向かうことができるような援助が必要です。「こういう自分は許せない、ここから抜け出さないといけない」と社会参加の意思を持つが、動けない葛藤の渦中にあります。したがって援助の基本は家族であり、家庭が安心・安全の場になることが必要です。安心感が膨らめば感情表現が自由になり、自己回復力を発揮して社会参加を考え始めます。
われわれは以上のことから親や家族が本人への援助者となるように援助し、相談員と共同して援助者となることを相談の基本に置いています。ひきこもりも社会参加からの撤退と同時に社会復帰の意思を持って葛藤している状態を指すことから、われわれの法人では「社会的ひきこもり」と呼ぶことにしています。ひきこもりの相談は回復状態を見つつ、社会につながるスモールステップも考える必要があり、そのために、他の支援機関との連携を深めて居場所や中間就労への道が開けるように努力しています。
Q.活動の三原則とは[調査員が聞き取り]
 相談員は次の3つに原則として参加するようにしています。
第1に、月一回の相談員(正会員)による相談員会議。会議と併せて相談事例の交流や協議を適宜行っています。
第2に相談活動を始めたころから長期にわたって高垣忠一郎先生が相談の事例研究会にスーパーバイザーとして今も務めて頂き、相談力量の向上に努めています。
第3には、「登校拒否を克服する会」(親のみなさんによって構成)主催の大阪の交流会や地域の交流会に参加し、親のみなさんの悩みなどを聞き、相談活動に活かせるよう研修の意味で参加しています。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 相談員は退職教員で構成されており、相談員の高齢化が問題となっています。早期の退職者が相談員となって理論と実際を研修し、相談活動の力量を高めて継続していくことが課題となっています。
他の支援機関や団体との関係にも関わってもらうことも重視しています。居場所の獲得と経営もはかりたいです。ほとんどボランティアに近い相談員の活動にも少しは財政的な保障もしたいですが財政問題が悩みです。行政からの安定した制度としての助成を期待したいです。
 ・自由記述
 活動理念でも述べたように、子ども若者の生きづらさのの背景は教育と社会の問題にあります。ここにメスを入れない限りこれらの問題は解決しません。教育・社会環境がますます子ども若者を苦しめる状況にあるとき、登校拒否や社会的ひきこもりはさらに増加しないかと懸念されます。各支援団体の個別の支援活動をネットワーク的に連携し、社会や政治にアピールしていくことが必要だと考えています。
また、いずれの支援機関も財政問題に常に直面しており、われわれの活動においても、さらに余裕のある広い場所の確保、また居場所の確保、事業活動のための資金など、財政不足が悩みです。個別事業への助成もありがたいが、年間を通じての財政援助を制度として確立するよう、ひき続き行政と国へ要求していく必要があると考えています。
・ 調査員感想
 「大阪教育文化センター」は「たかつガーデン」の4階にあり、このNPOの相談室はそこから徒歩1分のビルにあります(「Q.活動を始めたきっかけ」にあるように、現在は独立して活動しています)。相談員は元教員なので、教師である矜持や学校に対する思いが強いが、相談はとても親身です。相談員が高齢化しており当事者との年齢のギャップで対応しづらくなっていると思いますが、そこを補うために事例研究等を行っているのだろうし、若者にも協力を得て、何とか子供たちの行きづらさを解消しようというバイタリティがあります。どちらかというと、親への対応に長けているかもしれない。

(最終更新日:2016年2月11日)

2016年1月30日

NPO そーね

Filed under: 大阪府,学ぶ,集まる・つながる — Kumono @ 21時22分00秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
NPOそーね
Q. 主な活動場所
大阪府豊中市曽根東町1-11-51練心庵2F
[阪急曽根駅から徒歩5分。周辺は住宅街で、駐車場はありません。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
当事者研究会 月2回程度
随時ウェブサイトやフェイスブックなどでお知らせします
各回
500円
特になし
そーね学術部 随時ウェブサイトやフェイスブックなどでお知らせします
ちゃぶ台カフェ 随時ウェブサイトやフェイスブックなどでお知らせします

[・当事者研究会:セッションの中で終わらせるのではなく、日常にも連続的に波及してほしいので日常的なかかわりの場として畑(家庭菜園)なども行っています。

・そーね学術部:「当事者研究」とは何だろうかということを他分野から横断的に研究していくことを目的に行なっています。いわゆる「当事者研究の研究」です。

・ちゃぶ台カフェ:そーねの大切なアイコンであるちゃぶ台を囲み、共に食べたり、読書会をしたり、ゲストのお話を聞いたりしながら、ちゃぶ台でつながり、ご縁を感じる会を開催しています。ちなみに最近は「イスラム」についての読書会で、当事者研究の「ギャップを認識する」という手法を文化・宗教を理解するのにも生かそうとする試みを行っています。]

 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
── あえて、生きづらさをワークする ──
NPOそーね は「当事者研究」などの取り組みをとおし、ここに集った人が、自分について、自分をとりまくつながりについて、一旦立ち止まってながめ、共に考え、研究していく。そんな場を提供したいと考えています。
カルテのある人も、カルテのない人も、自分自身で、共に。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
30代 2人 2人
40代 1人 1人
  Q. 専門資格・免許など
介護福祉士、ケアマネージャー、保育士、僧職
 Q. ホームページ
http://npo-sone.jimdo.com
 Q. SNS等
 

Facebook https://www.facebook.com/nposone
 Q. メールアドレス
renshinan.sone@gmail.com
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 80%
20%
 Q. 参加・利用している本人・親の特徴など
 年齢層も男女比もばらばらです。回によっても違います。当事者研究の団体ですので、当事者研究に何らかの興味、接点をもった方が来られます。引きこもり・不登校の当事者の場合もあれば、精神疾患をもつお子さんのおられる親御さんのこともあれば、ただ、どんなものだろうって思われた方もいれば、それぞれこられる経緯もばらばらです。また、継続的に来ていただける方もいれば、そうでない方もいます。
また、学校関係、行政、近所の人などに対しても特に制限はなく、むしろ積極的に利用していただきたいと思っています。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 特にルール等は設けていませんが、当事者研究会ですので、見学されるにせよ参加されるにせよ、当事者研究の場になります。靴を脱いで上がってもらって、好きなところにすわってもらいます。ソファーやイスなどもあります。あとは、まんなかにちゃぶ台があって、ホワイトボードを使って当事者研究会は進みます。

外観 ちゃぶ台 内観

Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 スタッフ6人は、友人であったり、ある先生(僧)の授業で知り合ったりと元々つながりがありました。その知り合いたちが当事者研究をやりたいということを軸に結成しました。みんな色(個性)が強いので、代表が中心になるのが一番バランスがよくうまく回ると考えています。
それぞれが同じ目的で集まったわけでなく、それぞれの色・分野(発達・社会福祉など)が、当事者研究を軸に混じっているという感じです。
2014年2月から準備し始め、同年初夏に当事者研究の本家「べてるの家」に遠足ついでに行きました。実際の活動は、同年7月の『当事者研究の研究』という本の読書会がスタートです。
Q.なぜ一人の参加者としてほかの団体に参加するのではなく、コーディネーターとして団体を作ったのか [調査員が聞き取り]
 当事者研究の発祥地「べてるの家」とは、少し違う「当事者研究」の場を関西に作りたかったからです。べてるでは、発表者の方にホワイトボードの前に出てきていただき、インタビュー形式で苦労の展開図を作って、皆で眺め、他の参加者さんは、挙手をして質問や良い部分などを投げかけていく、という形をとります。
私たちは発表者と他参加者が明確に分けられている”べてる式”とは異なり、その垣根があいまいで、各々が意見を自由に語り、その中でテーマが出てくる・立ち上がってくることを期待して行なっています。当初よりターゲットやコンセプトは決まっておらず、活動する中で来る人たち(ターゲット)や理念(コンセプト)が決まってくる、いわばライブのような形で活動しています。当初から掲げている枠組みは唯一「カルテのある人も、カルテのない人も、自分自身で、共に。」というものだけです。
 Q.活動していて良かったこと[調査員が聞き取り]
 良かったことはいっぱいあります。自分が整理され、言葉にできなかったことが言葉になっていき、自分の言葉でなく他者の言葉で自分が言いたいことを言葉にでき、理解する喜びがあります。(『他者の言葉が、自分の言葉になる』)。
 Q.今後の展開(法人格の取得)について[調査員が聞き取り]
 法人格をとるかどうかは最初から議論がありました。当初は会計・規約等の整理、書類の準備等に時間をとられるので後回しにしていましたが、個人の責任では活動に限界があるので目下検討中です。活動の中で枠組み(理念や規約など)が決まっていく形なので、まだ明確には決まっていないというのが現状です。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 代表としては、活動を大きくしていくことです。そのために、メンバーの色のバランスを取って円滑に回るようにしています。また、参加者が「そーね」の空気感に慣れていって増えていくことです。セッションの中で終わらせるのではなく、日常にも連続的に波及してほしいです。そうした当事者研究的な考えを広げたいと思っています、「あらゆる仕事場をこの空気感で」というように。
 ・自由記述
ー弱さの情報公開ー
言葉にならないけど、なにか想うことがある、感じることがある、だけど、それをうまく周りと共有できない。つながりたいけどうまくいかない。つながっているけど苦しい。
そんなとき、それをことばにできれば楽になるんだろうけど、ことばにするって簡単じゃない。そばにいる人がなにかを思っているよう。なにか苦しんでいる。でも、話してはくれない。いろいろ想像はするけれど本当のところはわからない。
当事者研究はそれらの悩みに直接答えてくれるわけではないけれど、「研究」してみるといままでにはなかった発見があってそれが新たな道をひらいてくれるかもしれません。
・ 調査員感想
 「当事者研究会」ということだったので、当初は硬い雰囲気かなと思っていましたが、実際はイメージとは少し違っていました。確かに「研究」という側面もありますが、『他者の言葉が、自分の言葉になる』という言葉のように、「自助会」の側面も持っていると感じました。参加者の方々もその雰囲気にひかれて行っているようです。「研究会」らしく発言も求められるので苦手な当事者は初見では難しいかもしれませんが、そこはスタッフの方が優しくフォローしてくれますのでご安心を。

(最終更新日:2017年3月8日)

2016年1月18日

フリースクール ラヴニール

Filed under: 大阪府,学ぶ,集まる・つながる — Kumono @ 8時34分24秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
フリースクール「ラヴニール」
Q. 主な活動場所
大阪市阿倍野区昭和町2-7-2
[2017年2月1日より新しい場所に移転しました。地下鉄御堂筋線「昭和町」(3番出口)より徒歩3分、同谷町線「文の里」(4番出口)から徒歩8分です。他、阪堺電軌上町線「東天下茶屋」より大通り経由で徒歩12分、JR阪和線「南田辺」より大通り経由で徒歩15分です。その他、詳しいことはhttp://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp/map.htmも参照ください。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
フリースクール 月~金
10~17時
月額:
3,000~30,000円
参加時
18歳(高3年齢)まで
高卒資格取得 現時点では同上(変更の可能性あり) 参加時20歳まで
他フリースクール等との協同 不定期
不登校・ひきこもり経験者の語り場 毎月原則第4
日曜 14時~
(前後の日曜に変更あり)
茶菓子代として500円 不登校・ひきこもりの経験があること

・フリースクールに関して
現在は大阪府の子どもたちが中心です。通信制や学校に行きながら通うのもOKです。再び学校に行くのも本人次第です。フリースクール次第で授業のコマ割りが決まっているなど勉強に力を入れているところもありますが、ラヴニールは学校でもなく家でもないというコンセプトの場所なので自由です(詳細はhttp://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp/donnatokoro.htm参照)。ラヴニールだけで対応できないときは、他のつながり(社会福祉士など)につなぎます。勉強面でも、対応できないと感じたら他のフリースクールに応援を頼むこともあります。
クリスマス会・お泊まり会などのイベントは別費用です。急に外出が決まったりお菓子作りなどをすることもあります、そうした計画は参加している子どもたちからあがることもあります(入会案内など詳細はhttp://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp/goannai.htm参照)。
不定期で月に1回(だいたい土曜日に)説明会も開いております(平日は随時行っております)。

・不登校・ひきこもり経験者の語り場「るぱっせ」に関して
不登校・ひきこもりの経験を語る場所がほしい、他の子はどういう経験をしてどう克服したのか知りたいというニーズがあり、代表自身もそう思っていたのでつくりました。大阪だけでなく、他府県からも参加されることがあります。語る=自分の中で整理することだと思います。

 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 学校に行かなかった経験・ひきこもっていた経験を有するスタッフばかりなので、出てくる話に「そうそう!」と共感できることが多いと思います。参加される個人が語る経験については否定しないこと、また、SNS等での拡散も、特定されるレベルでは控えるようにしています。

また、ラヴニールでは、ひとりの人として尊重され、その人の思い・未来を応援するために、3つの理念をかかげています。
1.安心・自信・自己肯定感
「自分は存在していてはいけない」という自己否定の感情を耳にしたとき、とても切なくつらいと感じるのは私だけでしょうか。どうせ自分は・・・、という後ろ向きな感情は、様々な不安(比較される不安、見捨てられる不安など)から生じると考えます。それぞれの思いを受けとめ否定しないことは、「自分は存在していていいんだ」と思える気もち・・・、自己肯定感を育てる根底となります。

2.生きることが学び
学校で学ぶだけが学びではなく、実際に触れたり感じたりすること、交流すること、成功することや失敗することによって得る経験も学びと考えます。学校ではカリキュラムがある程度決まっていて、そのカリキュラム以外のことがなかなかできなかったりします(もちろん、カリキュラムが決まっていたほうが楽だ、という考えもあり、それを否定するつもりはありません)。
その中から、何か興味をもつことを見つけ、伸ばしていき、応援していくことが、ひとりひとりにとって自信や自己肯定感の育成、進路の選択肢を広げることにもつながります。

3.進路を応援、共に考える
ひとりひとりの進路を応援するといっても、「ほら、がんばって!」「もっとこうしたらいいよ!」という後押しではなく、「一緒に考えていこう」というスタンス。共に並んで歩いていこう、という応援です。

 Q. スタッフプロフィール
・スタッフに関して
主要スタッフほぼ全員が、学校に行かなかった経験を有しています。実際に問い合わせて来た方や、友だちづてで紹介してもらったりしています。他のフリースクール出身者は喜んで受け入れていますが、ラヴニール出身者でスタッフになるのは原則禁止というルールにしており、それでもスタッフになりたい、という場合は、フリースクールなどに興味を持っているとみなして、ラヴニール以外を知ってもらいたいからという希望を伝えるとともに、他のフリースクールに問い合わせてみるよう勧めています。・代表に関して
中学校のほぼ丸々3年間、不登校だった経験があります。その間、大学院生たちが主体となって運営しているサークルに参加していたことがあり、そこで私の気持ちを否定されなかったことで、安心と自分を肯定する気持ちが生まれてきました。
ラヴニールの3本の柱のうち、安心や自己肯定感、生きることが学びという柱は、私自身が経験したことであるとともに、以後様々な場所で耳にする言葉でもあったので、柱として据えました。
そのほかには人に会うことと、つながることが好きです。また、旅行も好きで47都道府県踏破が目標です。逆に情報発信・広報関係が弱いと感じています。
 Q. ホームページ
http://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp
 Q. SNS等
 

Twitter https://twitter.com/lavenir65
Facebook https://www.facebook.com/lavenir.2010/
 Q. メールアドレス
lavenir.since2010@gmail.com
 Q. 電話番号・FAX番号
06ー7181ー5549
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 どこにでもある家のような雰囲気です。
[※2017年2月1日より新たな場所に移転されたため、写真等は今後追加取材予定です。]
 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 「るぱっせ」は参加を、「経験のある本人」のみに限定しているので、家族の参加はないです。また、人手不足のため、ラヴニール自体の「親の会」はありません。そういう場合は、他のフリースクールの「親の会」を勧めています。
Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 代表自身、中学3年間不登校で、そのとき、適応指導教室のような公的な機関に通っていました。また、それとは別に月1回ぐらいのペースで別のところにも通っており、そこが癒しの場でとても居心地が良かったです。
もともとぼんやりといつか何かしたいと思っていて、大学を卒業した後、年齢的に失敗できる最後のチャンス(2010年)に、不登校時代の居心地が良かったところを念頭にラヴニールをつくりました。大阪環状線沿線で他にこのような場所がないようなところを探しました。「フリースクール」という名前ですが、居場所のようなものをつくりたかったです。
Q. ふりー!すくーりんぐについて[調査員が聞き取り]
 ふりー!すくーりんぐとは、近畿圏のフリースクール同士の連携を目指している団体です。ラヴニールも加盟しています。フリースクール同士はいわばライバル関係であるはずなのに、なぜか近畿ではお互いに高めあっていこうというコンセプトです。各フリースクールの強み・流行はそこにいるスタッフによって異なります。
 Q. 活動していてよかったこと[調査員が聞き取り]
 ちょっとした瞬間にかかわっている子が成長したな、違う面が見れたなと感じることです。こちらが教えることなく自然に、受け答えや考え方に変化が見られるとうれしいです。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 フリースクールとしては、学校に行かなくても生きていけるというモデルがスタッフとして近くにいるので、そのことを活かして学校以外でも生きていける場所をつくることです。
るぱっせとしては、当事者さんと一緒に他団体の活動を訪問したいです。代表自身もつながりというものが好きで、自分が実際に知っていた方が人に勧めやすいと思っています。全体として今よりも活動を拡大したいですが、人手不足や別のところに移る(借りる)経済的負担が大きいため難しいと思っています。
・ 調査員感想
 コンセプトのとおり、「フリースクール」という名前ですが「居場所」に近いと思います。「フリースクール」と聞いて一般の人が想像するのは一部で、団体によって変わるのだなとわかりました。代表さん自身も「つながり」というのが好きみたいなので、今後の目標にもあったように「るぱっせ」の参加者さんが、支援機関マップを使ってほかの団体さんの活動にも参加されるようになればいいなと思います。

(最終更新日:2017年3月15日)

2015年11月21日

new-look

Filed under: 兵庫県,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kumono @ 17時34分11秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
 一般社団法人new-look
Q. 主な活動場所
〒663-8032 兵庫県西宮市高木西町14号6番
[ 阪急西宮北口駅から徒歩10分。住宅地なので基本的には閑静で、時折子どもの遊ぶ声なども聞こえてきます。この場所は交通の便がとても良いです。三宮の人も来ようと思えば来られます。西は明石、東は奈良から、北も三田丹波の方から塾生が来ています。畑の効果なのか、最近は近隣の方々からの問い合わせも増えています。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
TOB塾
不登校・高校中退者
向けの個別学習塾
http://tob.new-look.jp
月~金
(土日祝は
応相談)
10時~21時
入塾金:20,000円

利用料:24,000円 /月

→学習のサポート(完全1対1の個別指導・週1回・月4コマ・1コマ90分)
→メンタルのサポート・社会体験の参加権
ナイトクルージング
若者への夜回り
調査・相談窓口
22時~26時の間の2時間程度 なし  街で出会った時に話を聞かせてもらうので、会えるかどうかはその日次第。
ヒラケゴマ
プロジェクト
中退後のキャリアを
語る動画メディア
http://hirakegoma.
new-look.jp/
 現在は、火曜19時からミーティングをしている。
撮影などは、ゲストとの予定次第で変わる。
なし 塾生もスタッフとして活動が可能。
 となりのはたけ
中退者と地域・
社会をつなぐ農園
 月曜:
13時~15時
金曜:
10時~12時
野菜販売は不定期(月1回の目安)
 なし
(塾生)
 活動後に食事会などを開くこともある。

[まずは塾だけで起業をスタートして、次に直接声を聞くために夜回りはじめ、その後は中退後のキャリアについてもインタビューを撮る活動に広がっていきました。隣にあった畑も貸してもらえることとなり、地域から会社までいろんなつながりの中でできることを増やしていっています。塾生側からすると何でもありだからこそ難しいと感じる人もいますが、自分で選択してたくさんの失敗と成功とを積み重ねてほしいです。]

・塾について:今のところ塾生の必要性やオーダーによってできる限り何でも教えています。高卒認定から大学を目指す人が多く、高卒認定は幅広い教科が必要なので、全教科対応できるようにしています。

・夜回りについて:夜回りは最近成果は乏しくなっています。よく出会っていたところも取り締まりが厳しくなっているし、ゲームセンターもなくなってしまいました。コンビニにも最近はたむろしていないです。

・動画について:中退経験があり今は社会人になっている人にインタビューをして、動画を作ってホームページにあげることをしています。塾生をスタッフとして入れるようにしています。社会人や大学生のスタッフと一緒にミーティングをして、ビデオを撮影、編集をしています。現在、8本あがっていて、年内ぐらいに10本目の撮影を終えて、年度内ぐらいに2ケタの動画をあげたいです。ユーチューブと独自ドメインで公開しています。ロールモデルの発掘をしながら社会とつながっていくことを行っています。こうしたことを本人たちでやっていける仕組みができたらいいなと思っています。

・畑について:「畑、土いじりは良い」というのは完全に大人のエゴのようなものなので、塾生たちをどう巻き込むかという課題はあります。うちは、強制はあんまりしないです。必要だと思ったり、いいなと思ったらおいでというスタンスなので、難しいところはあります。野菜は塾の車庫で月1回程度販売もしていて、ご近所さんが買いに来てくださるなど、地域とのつながりはできつつあります。

 Q 利用の際の条件
  年齢は、おおむね30代半ばぐらいまでです。休塾も可能です。授業のコマ数の変更なども随時行っています。また、長期間来れてなくなった場合も親御さんに連絡して、連絡は不定期で取り続けるという関わりを保ちつつ、来れるまで授業料を止めてもらうようにしています。
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 位置付けはフリースクールと学習塾の間のような形態です。高校やめて自分でバイトとかしながらでも大学などのいわゆる“ふつう”路線にも戻れると思っています。あまり支援的になりすぎないように、高校中退からの生き方でも生きていけることを体現していってもらいたいです。そういう面で厳しさもあることも事実です。また、子どもの貧困などの話も話題になっていますが、高校中退者には世帯収入の少ない家庭も多いです。それでも、自分の課題や厳しさを見つめつつ進むことができるなら貧困の連鎖を自分で断ち切れる道もあるんだというところにもアプローチしていきたいです。完全なフリースクールのような場所ではなくて、それぞれに目的があってそこに向かってみんなが進んでいる状態にしたいです。自分の弱さなどにも向かい合っていけるような場所にしたいです。そういうわけで居場所メインというよりは、目標に向かってどうサポートできるかというところを一緒に考えられる場所という感じです。

団体としてというより本人と話をして、どうしたいか、どう生きたいかを大切にしています。例えば「ゲーマーになりたい」だったら、「どうしたらなれると思う?」というところから一緒に考えます。本当にその道に進んで行けるのかという現実感を、本人の意向を尊重しながら一緒に考えていくという形をとります。うちとして絶対に高卒認定とって大学に行かないといけないとか、偏差値の高い大学に行ってもらわないと困るとかは無いです。ただ、本人が明確な目指す先を持っていないのであれば、次善の道として大学進学を提案することはあります。

 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
10代 1人 4人
20代 3人 8人
30代 3人 1人
50代 2人 0人

[スタッフは学生が中心になっています。塾の講師は有償ボランティアとして来てもらっているほか、その他の活動については無償のボランティアとして活動してくれています。授業は完全に1対1なので、責任を持ってもらうという意味でも気持ち程度の謝礼をお支払いしています。20歳以上の塾生は大学生講師ではお互いに難しいと思うので、社会人をはじめ、年上の講師にお願いしています。年齢も状況も様々な塾生たちなので、講師にもどういう塾生を担当したいかなどの希望を聞いています。
まだ3年目で、ボランティアに入ってもらって1年ちょっとなので定着率などは何とも言えない部分も多いですが、まだまだ組織として整えていかないといけないところは多いです。たとえば、講師として塾生を持たないと関わりが薄くなって継続性が低下したり、他の仕事にしても組織を一から作りだすような内容なので負担も大きくなって辞めてしまうスタッフもいます。とはいえ、少しずつ組織化していっているので、研修も整え、横のつながりもできるようになってきているので活動は少しずつやりやすい状況になっていっていると思います。]

 Q. 代表のプロフィール
  もともと私自身高専を中退しています。その時に仲が良かった子たちに、学校に合わないけど、面白く生きている子たちも多かったです。そして、大学卒業後、会社に入ったり大学院に入ったりした後、学校の先生を4年ほどやって、担任や学年主任などをさせてもらいました。学校の枠組みのなかでは学校のルールに従わざるを得ないですし、クラス運営上しっかりやっている子たちを褒めるほうに重きが置かれるので、どうしても学校の構造上いわゆる“手のかかる子”に目を向けれないことになってしまいます。そこで教頭と校長に掛け合って直接クラスを見ない学年主任をさせてもらったこともあります。そのときの方針は、ちゃんとやってる子は担任に見てもらい、学年主任がちょっと手のかかる子を見るというものでした。
それでも結局守り切れない子たちが出てくるわけで、学校のなかでは限界があるのではないかと考えるようになりました。学校の先生になりたい人はたくさんいるので、制度内のことについてはその人たちにお任せして、制度にはまらなかった人たちにできることを自分でやってみようかなと思い設立に至りました。
 Q. スタッフプロフィール
 学校でいうと関西学院大学の学生が多いです。大阪大学、神戸大学の学生さんもいます。周りに中退した友達がいるとか、自分が不登校だったとか、学校生活がうまくいかなかったという学生が多いです。全員と面談して「この人だったら大丈夫」と判断して、塾生をお願いするようにしています。スタッフ募集のときも「楽しいからおいでよ」という感じよりは「こんなことやってます、興味があったらどうぞ」という感じなので、高校中退に興味を示してくれる人たちです。男女比は半々ぐらいで、教職を学んでいる人も多いです。
塾生とも合う合わないはあるので、一回会ってお互いに良かったら講師を続けてもらう、駄目だったら変えてもらうという感じで進めています。ただ変えてほしいという希望はそんなにないです。マッチングはお互いの雰囲気をイメージしてうまくはまるかどうかが基本ですが、この子に対してこういう生き方もあるよということを示唆するためにチャレンジングなマッチングをすることもあります。
 Q. ホームページ
http://www.new-look.jp/
 Q. SNS等
 

Twitter https://www.twitter.com/tob_newlook
Facebook https://www.facebook.com/newlook.info
Twitter https://twitter.com/hirakegoma_pjt
youtube https://www.youtube.com/channel/

UC8N2C5tzesvfkYtI0Yw3ekg

  Q. メールアドレス
 info@new-look.jp
 Q. 電話番号・FAX番号
 0798-56-7139
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
 現在は一番下が中1で、一番上が28歳。うちは基本的にはこちらからのNGは少ないほうだと思います。それは何らかの障害持ってたりグレーゾーンであったりしても、本人が来たいというなら受け入れる形をとっています。本人がTOB塾の雰囲気などに合うかどうかのほうが大事だと思っています。

今は新聞などの露出から、親御さんにつれてこられてという形の入塾相談が多いです。この場合、基本的には保護者主導なので、ひきこもり系の方が多くなります。また自分で調べて連絡してくることもあるが、今のところ親御さんがお子さんの今を心配してという感じのご家庭が多いかなという印象です。
塾生で授業を休んだり振替を依頼される方もいます。無断で休んだ場合の振替は結構厳しいですが、事前に連絡くれたら調整しています。一回来なくなって復帰という人も結構います。戻ってくるハードルは極力下げて本人の意思があれば戻れるし、出たいと思えば出れるという状態にしてます。
去年4人卒塾して次の進路を決めました。ちょこちょこ立ち寄ってくれる人もいます。2年前に退塾した人がちょこちょこ顔を出してくれたり、就職の相談に乗ったりと、気軽に来てもらえています。卒業しても、来訪してくれることは歓迎です。

 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
教室は6畳三部屋、一階の授業で一部屋使っています。広々としています。下の写真は、教室と図書室の写真です。
教室 図書室 図書室
 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 過干渉系か放任系かのどちらかに振れていることが多いかなという印象があります。そこを自分で選んで進めるように考えていきたいところです。

塾が親と子の板挟みになることは、そんなにはないです。一応本人たちの意思を尊重していますが、無断で何週間か休んだり連絡取れなくなってくると、親御さんに家の様子を聞いたり今後の方針などを電話や対面で話をします。親御さんからの相談でも同じようにお話をしています。理念として、本人の人生なので本人が自分で決めて進んでほしいというのがあるので、こちらが親の意向通りに是が非でも進めるというのは望むところではないです。

 Q.今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
・学生のスタッフの質をどう上げるのかとか、対人関係系のスキルとか勉強系のスキルとか、その辺は今から本腰入れて考える時期に来ていると思っています。
・学習方面に力を入れたいと思っています。次のところに進めるだけの学力・地頭は持ってもらわないといけないと思うからです。いま塾生が二十数名いて、一人では見きれないので、講師に頼らないといけないのでその質をどう上げるかがやはり喫緊の課題です。
・勉強とか居場所とか、それぞれのニーズは違うので、それぞれについてどこまで・どのように要求を満たせるのかはとても難しく、うちでどこまでできるのかを含めて考えていかないといけないと思います。
・動画もやりつつ塾もやりつつ畑もやりつつ、他の動きもしていきたいとなると人が足りないで大変です。
・今あまり進んでいないが、他にも何個かやりたいことがあります。
 ・自由記述
・ほかの団体とのつながりは今は無いです。お互いに得意なジャンルが知り合えて情報交換などができるようになっていきたいと考えています。うちはどちらかというとやんちゃ系が得意かな。
・(コミュニケーション手段としては)LINEが多いです。うちは講師と塾生とで連絡先の交換をしてもらっています。講師にも塾生にも何かあったらこっちに言ってくれと伝えています。「あなたはどう生きたいのか」というところを伝えて考えてもらえるように活用していきたいです。
・特別なことをしているというよりも、当たり前のことをやっていたら今の形にたどりついたという感じです。現在は立地の良い場所に戸建てを借りられていますが、来年度、再来年度はどうなるかはわかりません。塾も畑も借り続けられるようにそれに見合った活動を続けていきたいです。
・ 調査員感想
 西宮北口より、徒歩十分程。閑静な住宅街にあり、非常に立地が良いです。近くには喫茶店。ファミレスが存在します。代表の山口さんは教育に対しての熱意は強いです。ただ、それは学校においてのマス教育ではなく、それぞれがしたいことを考えていく教育です。学校ではできない各個人の社会を形成する場所、そんな印象をうけました。あと蔵書がいっぱいあったのでそれだけで、本好きは楽しめそうだなと思いました!

(最終更新日:2017年3月8日)

2012年2月27日

スペースわん

Filed under: 大阪府,学ぶ — Kumono @ 8時46分50秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
スペースわん
Q. 主な活動場所
大阪府河内長野市菊水町3-7
[南海・近鉄河内長野駅東口から徒歩3分。駐車場あり。保健センター駐車場の奥5台分(赤と青の色画用紙が目印)です。その他、詳細はホームページ(http://space-1.jimdo.com/)の「教室案内」を参照ください。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
らくだメソッド
「プリント教材」を使っての学習
月・火・木曜
15時〜21時
入会金1万5千円
月謝1万円

[・対象年齢
対象は幼児~大人までです。学校に行っている子も行っていない子も両方います。また、学び直しの青年・大人も来られますし、まずお母さん自身が入会してこのやり方で学ばれる場合や、子どもさんがやっているのを見て、後からお母さんやお父さんも入会して学ばれるケースもあります。私としても、いろいろな人がいてほしいと思っています。]

 Q. 「らくだメソッド」とは
 平井雷太氏が開発したプリント学習法です。平井氏の息子さんが幼少期から集団になじまない子どもで、将来不登校になるかもしれないと思われたそうです。そうなった場合、勉強面で再登校のハードルとなるのが算数・数学で、その教科を自分で学習できるよう作られたのが「らくだメソッド」です。
特徴としては、『できないこと・うまくいかないこと』を大切にすることです。ですから、(段階が)前に進むことを必ずしもよしとしていません。正解数を数える(100点をとるのを目的とする)のではなく、自分で答え合わせして間違ったところを確認し、自分でしっかり間違い直しをすることを大事にします。そのことで力がつきますから、『ミスは宝物!』なのです。また、1問ごとの問題は簡単ですが、問題数が多く徹底的に基礎学力をつけることを目指しています。客観的に基準が決まっているので、自分で次に進むかどうかがわかり、場合によっては後戻りすることもあります。もともと「自分で学習する」という方法なので、間違い数・解答時間が変わっていくのを自分自身で実感します。その人自身にあった段階があり、算数では足し算⇒引き算⇒掛け算⇒割り算⇒分数などと進みます。中学教材や高校教材もあり、学校に行ってなかったり教わってなかったりしても、中学教材や高校教材に進んでやっている生徒さんもいます。また、算数・数学だけでなく国語、英語もあります。国語は漢字だけですが、英語はアルファベットから始まり、単語、短文などと続きます。算数が最も変化がわかりやすいです。教えられなくても自分で学べるように作られているプリントですので、『教える』ということは基本的にしていません。生徒さんから質問された場合は、できるだけ教えすぎないように質問返しで生徒さん自身が考えるようにしています。勉強が特別なことではなく、日常生活の中に入り込むことも目指しています。通信教育もOKです。
(らくだメソッドに関してはhttp://www.rakuda-method.com/about/index.htmlも参照してください。)
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 幼児から小・中・高・大学生・大人まで、学校に行っていてもいなくても、障がいがあってもなくても、自分のペースで学べる場。「学校に行っていない」とか「障がいがある」ことを特別視しません。さまざまな年齢、さまざまな状況・立場の人たちがいて当たり前の学びの場でありたいです。「一人ひとり、つまずいている所も身につくペースも違う」という当たり前の事実を大切にしながら、「学力の根っこ」をしっかり根づかせます。「ミスは宝物」ととらえ、「できない・わからない」を「悪いこと」と考えず、「いっぱい間違いながらできるようになっていく・成長していく」、つまり、発達・成長に大切な「トライ&エラー」を安心してできる場にする。そのことで、失敗を恐れず、失敗してもリセットして次に進める「試行錯誤力」を身につけてほしいです。そうやって、「カベ」を自分で乗り越えた経験をしっかり積み重ねることで、「自分でできた!」「自分で乗り越えられた!」という自信(自己肯定感)を持ってもらう。何より、「自分で学ぶ力」を無理なくつけたいです。「自分で学ぶ」ということは、「自分で考え、自分で決める」ということの積み重ねです。常に「教えてもらう」「勉強させられる」といった受け身の形で学ぶのではなく、「自主性」「自律」「自立」につながる力をつけたいです。そのことで「自由に生き抜く力」を身につけてもらいたいです。また、親御さんが「子育て不安」「教育不安」から解放されるような塾でありたいと考えています。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
50代 1人
  Q. 専門資格・免許など
中学校教諭1級免許(国語)、高等学校教諭2級免許(国語)
高校教員経験13年
 Q. スタッフプロフィール
 大阪府立高校で13年間教壇に立って国語を教えたのち、1995年に退職して、「らくだメソッド」で学ぶ塾「スペースわん」を開塾しました。「小学校低学年の時点のつまずきをどうすることもできず、基礎学力が身につかないまま、高学年、中学、高校へと進んでしまい、非常に苦労している子をどうしたらいい?」「学校に行かなくなった子が、『でもやっぱり勉強したい・勉強し直したい』と思った時、どうしたらいいの?」「高校での勉強や受験、さらに大学や専門学校で学んだり、就職したりするには、自分で学ぶ力を身につけていないとしんどいのでは?」という疑問や思いが原点です。そこで、出会ったのが、「らくだメソッド」(当時「セルフラーニング研究所」)の平井雷太氏の「セルフラーニング どの子にも学力がつく」や「らくだ学習法」をはじめとする著書でした。私の疑問や悩みに対する一つの答えがこの学習法にあると直感し、開塾を決意しました。週3回教室で生徒対応する他、子育て・介護について語り合う場を継続的に開いています。また、親と子のコミュニケーションを振り返る講座の講師を務めたり、練習の場を開いたりしています。
 Q. ホームページ
http://space-1.jimdo.com
 Q. SNS等
 

Facebook https://www.facebook.com/スペースわん-629728833706901/
 Q. メールアドレス
space-1@sirius.ocn.ne.jp
 Q. 電話番号・FAX番号
0721ー54ー3301
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 15%
79%
親以外の家族 1%
その他 5%
 Q. 上表「その他」とは
学校の先生。前の指導者からの引き継ぎ(塾なので)。知人の紹介(「知り合いに、子どもの勉強のことで困っている人がいて」とか「子どもに合う塾を探している人がいて」というのを「最初の相談」に入れるなら、この数はもっと増えます。紹介後、まず親御さんが連絡をして来られるので、それを「最初の相談」とするなら、これぐらいの数字です)。
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
 入会時の年齢で言えば、5歳から76歳まで。今、比率的に多いのは、中学生です。成人も15%ほどおられます。Q8の「最初の相談者」が「本人」というのが、ほとんど成人の方です。成人の方は、ひきこもっていた人も中にはいますが、お母さん・お父さん(子どもさんが先に入会して、その後親御さんが入会したり、その逆だったり、子どもは関係なく、親御さんだけされたり、さまざま)や、学び直しをしたいと思う大人の方、脳トレとしてやる方などさまざまです。全体のうち、不登校・ひきこもり(体験者も含む)は25%ほどです。通信教育の形でやる方も15%ほどおられます。なので、北海道・沖縄・秋田・高知といった遠方の、電話でのやりとりのみで会ったことのない生徒さんもいるわけです。通える範囲だけれども通うよりも通信教育を選ぶ人もいます。男女比は、男:女=54:46です。
幼児・小学校低学年に入会し、高校受験まで、あるいは大学まで10年ほど通う子もいます。そういう子は、学力面について心配はありません。高校受験も大学受験も、志望校に行くか、行けなくてもそのことをバネにして次のステップに行きます。小学校低学年から学校に行っていない子(現在高1の年齢)も、通信教育の形で学んで、全く教わっていないにも関わらず、中3相当の数学(現在因数分解)をやっています。基礎からきちんと積み上げていくことで確実に学力がつくし、自信もつき、少々のカベも乗り越える力がつきます。
その一方で、ずっと学校に行っているのに、中学生でも足し算引き算がスッと出てこない子もいます。小学生の間はあまり気にならなかったのに、中学生になって授業についていけなくなった、あるいは、それまで出来ると思っていたのに出来ない、他の塾に通っていたのに学力がついていない、といった事実に直面しての入会です。学習障害・発達障害・知的障害を抱えていたり、診断を下されていなくてもそういう傾向があったりする場合もあります。でも、このやり方なら、つまずいた所にさかのぼってやれますので、足し算引き算がスッと出てこないなら、そこからやり始めることができます(複数の塾に行った経験のある子が「ここまで戻れる塾は今までなかった」と言いました)。そうやって今までできなかったことができるという体験によって、自信もついていくようです。
ということで、基本的に、いろんな人がいて当たり前という「多様性」を重要視しておりますので、「特徴」ということを考えたことがありませんでした。というより、「不登校や障害のある子の行く所」というレッテルが貼られないように気をつけてきたつもりなので、いろんな子がいることが「特徴」です。世間で「進学校」と言われる高校や国立大学・有名私立大学に合格する子も、学校に行っていない子も、障害のある子も、同じ場にいて(コースが分かれているわけでもない)、同じ「らくだメソッド」のプリントを使って、自分の力を伸ばしているのです。いろんな「特徴」をもつ人たちがいる場で、年齢も状況も違う人たちがそれぞれのペースで力をつけていく、そこに優劣はなく、比較する必要もない、ということが当たり前であってほしいと思っています。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 一人一人が自分にとってちょうどのプリントをやるので、基本は、それぞれが黙々とプリントをやっている感じです。宿題を持ってきてやっている子もいて、それも黙々とやっている場合がほとんどです。中には、なかなか自分でやれなくて、質問に来たり、私がついて一緒にやったりする場合もあります。生徒さんが同級生を誘って同じ学校の子が複数来るケースもあり、そういう場合は、同じ時間帯に来ると、ちょっとにぎやかになることもありますが、ちょっと声をかけるだけで他のメンバーに迷惑がかからない程度におさまります。その時間にいるメンバー・人数・年齢によって、雰囲気はやや違いますが、基本、静かに黙々と勉強してる、という感じです。
基本、不登校であろうがなかろうが、障害があろうがなかろうが、それまでの学校の成績がよかろうが悪かろうが関係ない、というスタンスです。「その子が今までできなかったことができるようになる」ためのお手伝いに徹しているので、競争させたりするわけではありませんし。接し方は、相手の年齢や状況に合わせますが。だから、同じ部屋に、さまざまな年齢・状況・学力の人たちがいます。つまり、不登校・ひきこもりの人と、学校に通っている子が、同じ部屋でそれぞれプリントをやっているが、お互いに学校に行ってる(行っていた)か行ってない(行っていなかった)かなどということは知らないし気にもかけない、という感じです。やっているプリントはそれぞれ違いますが、「プリントをやる」という点において、また、基本のやり方において、大人であろうが幼児さんや小学校低学年であろうが、障害があろうがなかろうが、同じです。ただ、小さい子どもさんや障害の重さによっては、丸つけが自分ではできないので私が手伝ったり、ちょっと違う内容のプリントを用意したりすることはあります。

[写真は看板と勉強スペースの様子です。本がかなり多く、古典もあります。]

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 入会時以外でご家族・親御さんと接する機会はあまりありませんので、特徴というのはよくわかりません。成人の方なら、入会時でもご本人だけで来られる場合が多かったりしますし。ただ、幼児さんや小学生の生徒さんは、親御さんとお会いする機会が結構あります。
幼児から中3ぐらいまで通った生徒さんは、まずお母さんがプリントを始められ、その後、5歳の子どもさんが入会され、数年後にお父さんもプリントを始められました。親御さん自身が入会してプリントを体験されると、子どもさんの気持ちがよくわかるようです。また、お母さんや、少し年の離れたお姉さんは、私が開催したコミュニケーションを振り返る講座にも参加して下さいました。「子どもを勉強させるために塾に行かせる」というよりも、まず「らくだメソッド」の考え方にご家族で関心を持っていただいたという感じです。すると、結果として、子どもさんとのコミュニケーションがスムーズだったり、学力面でも心配することがなかったりするようです。
また、「らくだメソッド」の開発者を呼んでの講演会に参加したことがきっかけで小学校低学年の子どもさんが入会された方も、その後、前述の講座にも参加して下さり、常にご自身のコミュニケーションを振り返りつつ子どもさんに接して来られました。子どもさん二人が、小学校低学年から中3ぐらいまで通われ、その思いを、新・スペースわん通信16号.pdf「親御さんの揺れる思い」に掲載させていただいています。
そういうふうに、「子どもを塾に行かせる」「子どもに勉強させる」というだけでなく、親御さんご自身がプリントを体験されたり、親御さんご自身が、子どもとのコミュニケーションの取り方を振り返ったりする機会を持っていただけるようにしているのが、うちの「特徴」かもしれません。ただ、それはこちらから強制しているわけではなく、あくまでも親御さん自身の意志でプリントをされたり講座に参加されたりしているので、そういう親御さんが多いわけではありません。
生徒さん同様、親御さんやご家族も、いろんな方がおられて当たり前、「多様性が重要」と考えていますし、最初に書いたように、生徒さんの年齢が上がるにつれ、親御さんやご家族と接する機会も少なくなるので、「特徴」ということを考えたことがありません。また、「こういう親・家族の子が行く所」というレッテルを貼られるのも避けたいと思っています。子ども自身のペースを大事にして、ゆっくりであっても見守る親御さんもおられれば、ついつい過干渉になってしまう親御さんもおられます。でも、どの親御さんも、やはり子どもとのコミュニケーションの取り方は悩んでおられるかと思いますので、そういう場合は、気軽に相談していただくか、講座に参加していただけたらと思っています。
家での勉強に関しては、入会時に親御さんに「勉強しなさいと言わないで下さい」というお願いをしています。これは、勉強を「大人からやらされるもの」という先入観から解放したいからです。ですから、「勉強しなさい!」と言い続けることに疲れた親御さんは、何も言わずにうちに任せていただいてOKです。ただ、勉強について親御さんが困られた場合、親御さん自身が抱え込まずにまずはご相談いただけたらと思います。
ご本人の意志が最優先ですので、親御さんがノータッチでも大丈夫です。ご本人は「らくだメソッド」で学び、親御さんやご家族は講座で学ぶ、というのもいいですね。いずれにしても、親御さん・ご家族も、いろんな「特徴」があって当たり前で、そこに優劣はなく、比較する必要もない、と思っていますし、親御さん自身にそう思っていただきたいと思っています。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 家族・親御さんが参加される場というのは、親御さん自身が入会してプリントをされる場合のみ、生徒さんたちと同じ空間にいることがありますが、レアケース(3〜4%?)です。中でも、先に子どもさんが入会して後から親御さんが始めた場合、親御さんが子どもさんにやり方を教わっているとか、おば・甥っ子の関係で、先に甥っ子が始めたケースでは、おばさんがミスが多くてがっくりしておられると、甥っ子が、「ミスは大事やねんで」とか「時間気にしたらかえってミスするねんで」とか、アドバイスしておりました(ちなみに、この甥っ子は発達障害を抱えていたと思われます)。あとは、送り迎えで親御さんが部屋に入られることはありますが、幼児さんや小学校低学年以外であれば、だいたい外(駐車場)で待たれますね。
他は、私が開催する講座や集まりに親御さんが参加されるというケースがありますが、それは、「スペースわん」という場とは別になりますので、ここには記載しないでおきます。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
 「利用者」ではありませんが、外部とのつながりについて書かせていただきます。
学校関係とつながりを持つことを切望してはおりますが、残念ながらあまり持てておりません(パンフレット等はよく送られてきますが)。学力をつけるお手伝いをできればと望んでおります。
行政とは、「スペースわん」としてではなく、「子どもについての悩みを語り合う会in河内長野〜不登校・いじめ・行きしぶり・ひきこもり〜」の連絡先となっている立場として、やや認知していただいているか、という程度です。この会は、市民公益活動団体として登録し、ボランティアフェスティバルに参加したりもしていますので。ただ、この会と「スペースわん」とは区別して活動しております。が、10年ほど前は、富田林や大阪狭山市、貝塚市などの公民館で、親と子のコミュニケーションを振り返る講座をさせていただいたり、「スペースわん通信」を置いて下さる公民館もあったりし、今思えば、「スペースわん」として(表立ってではなく、ですが)、行政とのつながりがありましたね。その後、親しい職員の方の異動があったり、通信の発行がしばらくできなかったりしたため、つながりが薄れてしまいました。
この「スペースわん通信」、近所というか、河内長野市、富田林市、大阪狭山市といった近隣都市のお店(カフェなど)数カ所に置いていただいております。以前は、前述のように、置いて下さる公民館もあったり、個人的に市役所職員の方が購読して下さったりしたのですが。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 このやり方や考え方を、できるだけ多くの方の知ってもらうことです。学校に行っていてもしんどい人、学校に行っていないけど勉強したい人、今までの塾が合わなかった人、学校や塾の学び方に疑問を感じている人、長らく勉強から離れているので自信がなく、何かをやることで自信をつけたい人など、さまざまな人に知っていただけたらと思います。そのために、『スペースわん通信』やブログなどでお伝えしていきたいと思います。また、「インタビューゲーム(詳しくはhttp://blog.canpan.info/kikurinferin/archive/86を参照)」の講座を継続的に行って、そのスキルを日常生活の中でも活かしてもらうようにすることです。
 Q. 活動していてよかったこと[調査員が聞き取り]
 いろいろな年代・状況の人と関われて、その人自身に合った形の自信を見つけていくのに寄り添えることです。また、5年〜10年ぐらい関わることも多く、そういうふうに長い期間関わることができるのもよかったことだと思います。活動の中で、勉強において学ぶ主体というのは本人で、教えすぎずにかかわることが大切だと感じています。
 ・自由記述
 「近畿ひきこもり支援マップ」のアンケート調査ではありますが、私は「ひきこもり」とか「不登校」であることをあまり意識していません。私の役目は学力をつける(=できなかったことができるようになることで自信をつける)こと、高校や大学に合格することを「目標」にして学ぶのではなく、自分にとって楽なところ、やれることから始め、日々積み重ねていくことで結果として力や自信をつけていく、そのお手伝いをすることです。
その意味において、学校に行っているからできて、行ってないからできない、なんてことはありません。教材自体が、「教わらなくてもできる」ようにできているので。ひきこもっていた人が、足し算・引き算といった簡単なプリントから始めて淡々とやり続けていくなかで、自信を取り戻したり、日常の生活にそれを反映させたり、といったこともあります。かえって、学校で自信をなくし、学びから逃走している子の方が大変です。あるいは、「自分はできる」というプライドから、ちょっとしんどいこと・難しいことに挑戦しようとしなかったり、出来ない事実を認められなかったりする子も大変です。つまり、学校に行っていようがいまいが、課題は人それぞれ。それをまず浮かび上がらせた上で、その子にとっての課題を乗り越えるお手伝いをするだけです。勉強というのは、「受験に向けての特別なこと」ではなく、ごく当たり前のことを普通にやる、それも、ミスしながら、それを客観的に見て訂正する、ということをくり返しつつ、いつのまにか身につけていくものだと思います。そして、誰かに教えてもらわないと勉強できない、常に教えてもらうのを待つ、というのではなく、自分で学ぶ力をつけないといけないと思っています。だから、うちは、「安心してミスできる、間違えられる場」でありたい。そうでないと、失敗を恐れて、「まず自分でやってみる」ができないので。ホームページでも「ミスは宝物」と書いています。失敗が怖い、という人も多いかと思いますので、難しいことにいきなり挑戦するより、単純なことで「ミスは宝物」ということを実感してもらえれば。
ただ、当然、うちでやれないこともいっぱいあります。だから、うちでやれないことは、他におつなぎするようにしています。そういう意味で、いろんな場との連携が大事だと思っています。
・ 調査員感想
 私自身も基礎学力の向上にはある程度の時間をかけた反復と継続性が必要だと思います。短時間の効率性だけを重視すると、本当のところは身につかないのでしょう。当たり前のことを当たり前にやるのは意外と難しい。また、塾とはいえ、自宅を使っているためかとてもアットホームな場所です。学校とも塾とも違い、いろいろな人がいてその人たちと関わることで、勉強面以外でも何かを得られるような「ほっとできる」(憩いの)場所なのだなと感じました。

(最終更新日:2016年2月27日)

Copyright © 2015-2017 「社会的」ひきこもり・若者支援近畿交流会.All rights reserved.