2019年8月31日

こもりむしの会

Filed under: 兵庫県,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kokushi @ 11時03分54秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
こもりむしの会
Q. 主な活動場所
くらんど人権文化センター、宝塚市中野町22番19号
[※建物内の構造が分かりづらいので、基本的に和室2で固定して開催している。取れなければ和室以外になることもある。
※駐車場は施設内に併設されている駐車場が無料で利用可能。]

  

Q. その他活動場所
宝塚市立西公民館、ハラペコモリムシ
[※ハラペコモリムシとは代表が経営する雑貨店。「お稽古ビュッフェサロン」を開催している。雑貨販売やレッスンへの参加だけでなく、雑談や安らげる場を目的に訪れる人もいる。]
Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
交流会 第2、4金曜日 当事者200円、以外500円 当事者、家族、支援者も同じ空間にいる事が多い。
メール、ライン、電話にて受付。申し込みがなくても参加可能だが、できればしていただけると人数把握ができる為助かります。
講座 2019年4月~2020年3月、月1回 一回500円 生きづらさを抱えた当事者向けが多い。
メール、ライン、電話にて受付。定員がある為、申し込みをお願いします。
カウンセリング 月1回 当事者3000円、以外6000円 こもりむしの会のメール、ライン、電話にて受付、もしくは小島先生へ直接申し込みも可能。(1日だいたい6人くらい)
「やりたい」を叶えるイベント 不定期 自費 ハンドメイド作成会、合コン、ファッションメイク講座など
メール、ライン、電話にて受付。

[※講座や「やりたい」の内容については、交流会などに参加する当事者の希望や要望、または興味や趣味からテーマが決まることが多い。
※交流会終了後は参加者同士が話し足りなかったりすると、有志で二次会を行うこともある。
※カウンセリングについては、かかりつけの専門医(臨床心理士)の出張診療。]

Q.利用の際の条件など
未成年の方は保護者の同意が必要
Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて[調査員が聞き取り]
 すべての講演会や講座は、こちらが「~だろう」と勝手な想像をして行うのではなく、みんなが普段やっていることやしたいことを日々聞き、本人たちの聞きたい、行きたいといった当事者目線の「やりたい」をキャッチして作っていきたいと思っています。
 その「やりたい」の先に何か本当の目標があるのかもと思うし、実際に行動に移せているのは楽しいから続けられているというのがあると思うが、本人自身が見つけられていないことが多いとも思っていて。なので、あれじゃないこれじゃないといろんな経験をしてみるうちに、そういった目的自体やその目的に向かう選択肢が見つかっていくこととかあるかと思うので、それを確かめるためにもこの会で実際に見て、やってみてどうだったかを感じてもらえたらいいなと思っています。
Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
7名
Q. スタッフプロフィール(クリックで詳細が展開します)
・岡本康子(代表)

・紹介:2017年9月にこもりむしの会を始めました、岡本康子と申します。
・活動を開始したきっかけ:ひきこもりに関する情報や相談場所が少ないことから、自分のところでやってみたら情報が集まるのではないか、また、そうした居場所がないなら自分でやってみよう、という気持ちで始めました。
・現在の活動に対する思い:長い間、ひきこもりに関する悩みを、どこにいって誰に話したらいいのかわからずにいました。ただ当事者や家族の方と話す中で、同じ様な想いをもってる方がたくさんいる事にも気づきました。ひきこもりに悩む方のきっかけになる活動を続けていきたいと思っています。
・年代:40代
・性別:女性
・肩書・役割:こもりむしの会代表、てづくり雑貨のお店ペコムシ店主
・専門・資格・免許など:企画、運営、準備、SNS、講師

・ゆう

・紹介:ゆうと言います。丹波篠山出身、在住です。今は週3日ほど働きに出ていますが、基本的に社会的ひきこもりの段階だと思っています。趣味は写真を撮ることで、ときどき撮りに出かけることもあります。
・活動を開始したきっかけ:去年の9月にこもりむしの会が講演会を開催されていたのですが、そこで知り合いの方が講師をされていたので、興味があって講演会に参加してみました。それからこもりむしの会自体にも行ってみたいと思うようになって参加するようになりました。
・現在の活動に対する思い:こもりむしの会では時々スタッフ的な手伝いもさせてもらっています。当初は岡本さんがとても頑張られていて、見ているだけでは申し訳ない気持ちで手伝うことが多かったです。今は、当事者活動の中で知見を広め、自分の成長に繋げていきたいです。今後は仕事をもう少し増やしたいなと思っています。
・年代:30代前半
・性別:男性
・肩書・役割:ゲストではなくホストとして頑張っていきたい
・専門・資格・免許など:パソコン修理、普通自動車免許、MOS2003.2007

※ゆうさんが撮影した写真を使ったポストカード
   

・あい

・紹介:丹波篠山から通っているあいです。私は双極性障害という精神疾患を患っていて、生きづらさを抱えています。趣味はダンス(モダン)です。体調が良い時はダンスレッスンを受けています。冬季以外は実家の農業を手伝いバイト代を稼いでいる。外で働くのに比べ疾患の調整にもなっている。自然が好きで感動しながらでき、自分に農業は向いていると思っている。
・活動を開始したきっかけ:大学で進路に失敗して、鬱状態になり、単発バイトとひきこもりを繰り返していました。遊び村での活動でこもりむしの会代表の岡本さんに、宝塚で講演会がある事を教えてもらった事からでした。
・現在の活動に対する思い:まだ居場所に繋がっていない人や、勇気が出なくて足を運べない人たちが、ブログやメディアを通じて情報を得て、来てみようかなと思って、『外に出てもいいんだよ』と伝える事のお手伝いができたらいいなと思っています。
・年代:30代
・性別:女性
・肩書・役割:講座スタッフ
・専門・資格・免許など:英検3級、普通自動車免許

・なりさん

※他に講演会などの際の役員メンバーが3名いる。

Q. SNS等
 

Twitter https://twitter.com/comorimushi
Facebook https://www.facebook.com/Comorimushi-143883562893091/
LINE @gaf9503i
ブログ https://ameblo.jp/harape-comorimushi/
Q. メールアドレス
comorimushi@gmail.com
Q. 電話番号
050(5215)0900
Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 60%
30%
親以外の家族 5%
その他 5%
Q. 上表「その他」とは
行政の人や、友人の方が当事者さんの事をお話しにこられることがあります。
Q. 参加・利用している本人の特徴など
20代~40代が多い。参加人数はだいたい10~25人くらい。男女比率は7:3程度
Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について[調査員が聞き取り]
 比較的話がしやすい雰囲気だと思うが、同じ空間に家族や支援者がいることもあるので初めて来る方、特に参加者が多いことが苦手な方にとってはしんどいところがあるかもと思う。
  
  
Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 母親が多く、60代が中心。30代~40代の兄弟が来られることも。本人に対する悩みだけでなく、自身の悩みを話しにこられる場合もある。
Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 本人と同じ空間にいるので、本人が参加する場の雰囲気で答えた雰囲気と変わらないと思います。
Q. 学校関係、行政、近所の人など
社会福祉協議会の方が来られることがあります。
Q.活動のアピールポイント[調査員が聞き取り]
 幅広く、枠に囚われないところ。
 当事者にとって、また他の様々な人も「普通」に悩まされているが、「普通」は人の数だけあるはずで、例えば仕事に対してもそうであるはずと考えている。
Q.活動における課題[調査員が聞き取り]
 現在の活動を続けつつ要望として挙がってくる「やりたいこと」に答えるには人手が足りていないこと。
 また今はまだ持てていないが、参加者の今現在について応えるその先、居場所の先についても応えられるよう、行政との連携なども考えていければという思いがある。
・ 調査員感想(クリックで詳細が展開します)
調査員1

 今回の調査で印象的に感じたことは、代表が会に参加されている方のことを利用者として見ているのではなく、掛け値なしに1人の人として見ていたことです。それ故いい意味で代表らしくなく、会に参加されている人と協力して場を作られている様子を伺うことができました。またスタッフもスタッフとしているのではなく、会にきてよく手伝ってくれるからスタッフみたいな位置づけにいる人、という感じで、その境界線の緩さが個人的にとても居心地がよかったです。
 そしてこもりむしの会は参加者を当事者に限定しているわけではなく、保護者や支援者なども場に寄り添える人なら参加できると言います。当事者や親がそれぞれの世界に生きるのではなく互いに共存できる場を作る、そこにこもりむしの会の目指す方向性というものが表されているのではないかと思います。(調査員1)

調査員2

 交流会に参加しました。広めの和室のような場所で、いつも参加してるメンバーでもあるというスタッフの人に受付してもらう形でした。大体18畳くらいの広めの和室に長机と座布団が置いてありました。間仕切りとか特に無く広い部屋です。参加者も含めて会場準備して開始。代表のペコさん(岡本さん)が取り回しして自己紹介を順番にします。その日の参加者は当事者らしい人と当事者の親らしい人が半々くらいでした。自己紹介の際に話したいテーマがあれば言い添えるので、その後全体でそこで出たテーマについて話す流れになりました。
 後半は小グループに分かれて話し合いをするようでした。ペコさんに聞いたら、全体よりもグループで話しやすい人も居るかもしれないからとのことです。くじびきでランダムに別れました。グループは何回か組を変えるようで、最初は偶然当事者ばかりのグループになり話しました。この段階になったら特にテーマも設けず、気になった事や興味あることについて話すようです。ペコさんも入ってたので、時々話を振ったりなんとなく取り回ししてくれてる感じでした。そこで出た話を参考にして次の企画なども決まっていくらしく、あれこれ思いや経験を話す中から、こういうのをしたらどうかな、というような話にもなっていました。
 二回目は子どもがひきこもりという保護者の人が多いグループでした。就労についての話になったのですが、就労経験についての辛かった問題について話したものの、保護者から言下に否定され、正直苦痛でした。おそらく『常識』に『基づいて』話しているつもりで悪気は無いようでしたが……。ペコさんが入り、子どもさんのような状況の人に向けての新しい施策について色々とアイデアを出しながら対話する流れになっていました。
交流会は約2時間くらいで、そのあたりで終了になりました。
 終了後に調査の流れでペコさんのお店の雑貨屋さんに移動して案内してもらいました。以前はその店で居場所をしていたそうです。ペコさんに相談がある人はこちらに来ることもあるとか。終了後その日はたまたまみんなで遊びに行こうということになり遊んで、解散でした。
 会場は駅から十分ちょっと、周りは住宅街と幹線道路脇の店舗街との半々という感じで、比較的静かな地域という印象でした。幹線道路の方にはチェーン店的な飲食店が多く、終了後どこか行こうかとなった時に便利そうでした。入口には駐車場があるので車でも来れるようです。和室は広く明るい感じです。仕切りは無いので、疲れたというとき同じ室内で休むのは出来なさそうですが、出入り自由で、同じ建物内に小さめの図書室があるのでそちらに移動することもできるかも知れません。トイレは同じ階に二個所ありました。
 交流会はある程度テーマが設定されてるので、雑談が苦手な自分の場合は話しやすかったです。小グループに分かれるパートもあるので、そちらでは小さめの声でもしゃべれるので楽でした。グループ分けがくじびきでランダムというのも、自分でグループに『入れてもらえるか』聞いたり、選んだ選ばれたという流れを経ずに済むので良かったです。保護者の人との話でコミュニケーションがすれ違ったのは残念でした。もうすこし突っ込んで話を聞けばただ傷つくだけで終わらなかったのか。でもその気力は出ませんでした。ただもちろん、そうした面が出る機会ばかりでもないかと思うので、複数の立場の人が来る環境を求める人には良いかと思います。
 今回は調査できませんでしたが、ハンドメイドや心理などの講座も頻繁にされてるらしいです。講座からから参加して交流会へ、またその逆、あるいは片方、というような形で参加してる人もいるそうで、もう少し前のもっと対人不安が強い自分だったら、講座のほうから出てみるのもあり得たかも、そういう道筋も選べる形式になってるのはいいなと思いました。(調査員2)

調査員3

 それぞれ生きてきた時代や社会環境が違う者同士が集まり交流する場、いわばいま私たちが生きている世の中の状態に近しい環境に活動の場がなっているのは、すごくinterestingに感じた。自己紹介の時に自分の関心のあることや話したいことを言っておくと全体のフリートークのテーマの一つになるかもなのは、自分のことを知ってもらう機会になるなと思えたし、グループトークも任意で集まって話すのではなく、くじで機械的に振り分けられるのはおもしろいと思った。
 反面、同じような経験をしてきたり似通った環境で生きてきた者同士で集まっているわけではないので、自分の話したい、聞きたいテーマになりにくい部分もあったり、会場内に逃げ場がないためなかなか話を聞くだけの参加がしにくく、他の参加者の考え方や経験を尊重できない人がその場にいたり自身がそういう状態にあるときは、交流が苦痛に感じることもあるのではないかとも思った。
 しかしインタビューをしていくなかで、私は代表は当事者の小さな「やりたい!」の声をキャッチすることに長けており、ちゃんと私たちの反応がどうだったか見てくれる、言葉を聞いてくれる、気持ちに寄り添ってくれる方だと感じたし、もし私が継続的に活動に参加しそういったことがあった際には誠実な対応をしてくださると思えるし、自分の中にしまいこむのではなくその時の気持ちを(代表のやられているお店に言って話したりもできるので)、ちゃんと話せるように思う。
 また、自分と似た経験をもつ人とだけ話したいことが出てきたとき、まだい一緒にいたい気持ちの人がいた時は、活動終了後に有志で近隣の幹線道路沿いの飲食店やカラオケに二次会に行くこともあるようなので(毎回ではなく誰かが提案しないと行われないらしいが)、機会そのものもだが、そういう雰囲気が参加者同士にあるのは、私自身の人生に必要なものだと思うので、すごくいいなと感じた。(調査員3)

(最終更新日:2019年8月31日)

2019年7月26日

特定非営利活動法人 大東野崎人権協会

Filed under: 大阪府,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kumono @ 8時57分39秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 大東野崎人権協会
Q. 主な活動場所
大阪府大東市野崎1-24-1(大東市立野崎人権文化センター内)
[JR片町線野崎駅から徒歩3分。周辺は住宅街で人通りも少なめです。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
相談支援 月曜日~金曜日(第1・3土曜日) 無料
居場所支援 第2・4月曜日 14:00~16:00 無料 実施内容により、別日に行うこともあります。
訪問支援 必要に応じて 無料
体験活動支援 必要に応じて 無料
学習支援 必要に応じて 無料

[・居場所について:
「ジョブキャン」と呼んでいます(ジョブ+キャンプ、キャンパスなどいろいろな意味を含んでいます)。楽しいところもありながら、対人関係(コミュニケーション)、集団行動などに慣れてもらうようにしています。隣の教育センターでの卓球や近くのグラウンドでのサッカーなどの軽い運動、調理室での料理体験、和室でのカードゲームなどさまざまです。料理体験はなるべく季節のことを行うようにしています。ちなみに1月の調理体験はお正月ということもあり、ぜんざいを作りました。スタッフの方で考えたメニューや当事者さんの希望を聞いてメニューを決めたりします。
参加者は内容次第で2~10人ほどですが、イベント以外では男の子が多いです。活動が縮小するときにメンバーが「卒業」したり、広報を控えていたので、知られていないという側面もありますが、今後は、新しいメンバーが増えてほしいです。イベントなどは面談の時やメールでお知らせをしますが、なかなか参加しにくい人もいます。多くの人に参加してもらうためにも無料で行っています。臨床心理士がスタッフとして入っていますが、先導するわけではなくみんなで一緒に居場所をつくるという感じです。
みんなが楽しい企画をつくるのが大変で、ヒットしないこともあります。居場所と個別面談で振り返りを行い、スタッフ間で共有します。
ここから次のステップにどうつなぐかが大切だと思っており、居場所からのステップアップとして1upイベント(社会体験活動など)も考えています。]

 Q. 利用の際の条件
本人の年齢は概ね15歳から39歳まで。
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
「外に出ることの第一歩」を、臨床心理士などの専門支援員がセンター等での面談を通して、本人やご家族ととも考えていきます。若者の居場所にもなっている少人数グループ活動「ジョブキャン」を行っています。必要に応じて、セミナーへの案内や各種専門機関との連携も図ります。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
30代 1人 1人
  Q. 専門資格・免許など
臨床心理士,(大阪府認定)人権擁護士
 Q. スタッフプロフィール
事業統括責任者:
若者等自立支援事業やCSW事業および総合生活相談事業等にかかる各々のスタッフと協働・連携を図っている。
 Q. メールアドレス
wakamono@daitonozaki-jinkenkyokai.jp
 Q. 電話番号
072-879ー2010
 Q. FAX番号
072-879ー3611
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 5%
90%
親以外の家族 1%
その他 4%
 Q. 上表「その他」とは
学校関係者、相談機関支援員
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
特に20代後半から30代の方が多いです。男女比2:1くらいになります。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 面談はできるだけ静かで話に集中することができる面談室でおこないます。居場所は、野崎人権文化センターの会議室や調理室等を利用しています。

[写真は上段の左から玄関、相談室、下段の左から調理室、パソコンルームです。]

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
50代~70代の方、母親からの相談が多いです。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
温かい雰囲気作りを心掛けています。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
 連携している生活困窮者相談の窓口、サポートステーション、病院等からのご紹介いただくことがあります。
Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 大東市においては同和問題の解決を目的にハード・ソフト両面の事業施策が展開されていました。また、「差別撤廃・人権擁護都市宣言のまちだいとう」を掲げさまざまな人権問題にかかる課題解消を図るために、市民を対象とした総合生活相談(進路選択・就労・人権・生活)事業を行っており若者のひきこもりにかかる相談が増えてきました。
そうしたなかで、平成24年に大阪府が子ども・若者自立サポート事業を行うという情報を得て応募しました。事業実施に当たっては保健師、臨床心理士、精神保健福祉士等の資格を有する人々の協力を得て体制を整えることができ、子ども・若者自立サポート事業、青少年メンタルヘルス事業、発達障がい者気づき事業を連携して取り組めることになりました。
その後、子ども・若者自立サポート事業にかかる予算は廃止され登録制となりましたが体制の縮小や他事業の組み合わせ等で工夫をしています。
大東市においては、27年11月から大東市若者等自立サポート事業が実施され、相談・訪問・居場所・体験活動・学習に関する支援にかかる分野を受託しています。
他市の相談支援窓口や専門機関に繋いだ場合でも当センターとのつながり見守りを大切にしています。
Q.最初に相談を来る人はどのような経緯で来ているのか[調査員が聞き取り]
 現在、広報は紙媒体(チラシなど)が中心でホームページは中断しています。最初の相談はそのチラシを見た家族からの電話が多いです(本人からはめったにないです。)家族との面談を重ねて本人と面談するようにしています。本人との面談の段階でも家族と連携します。
その後、当事者の状況に応じて居場所や体験活動を勧めたり、他機関(ハローワーク、サポステ、訓練学校等)に繋ぎます。
ネットワークのシステムはできていませんが総合生活相談等の事業の繋がりを活かしています。
 Q.活動する上で大切にしていること[調査員が聞き取り]
 当団体を法人格化にする時に「人権」人が活き活きとして生きていくことができる社会づくりに貢献することを目的に定めています。
いかにして当事者に向き合って困っていることを一緒に考えていくか、が大切だと思います。
若者のひきこもりは地域に限らず社会全体の問題であるとの認識のもとに、地域や年齢で区別することなく、総合的・包括的な支援に取り組むことを必要としていますところから他機関にもそのようなお願いに行っています。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 いろいろなことを安定しておこなっていく(継続していく)ためにも自主財源がほしいです(クラウドファンディングなども検討中ですが、知識不足なので教えてほしいです)。また、中間就労も独自に行いたいです。そのためにも企業の協力などもほしいです。
・ 調査員感想
 ここまで幅広いことを独自に行っている団体(しかも無料で)はなかなかないので驚きました。隣の市とはいえ、自分の家から自転車で10分の距離に、このような支援機関があることも知らなかったです。とはいえ、他の多くの機関のように継続性が課題となっているようで、実際規模も縮小されているようです。幸い、多くの活動に使える「ハコ」はあるので、このプロジェクトのネットワークを活かして継続の一助になれば幸いです。最初は念頭になかったですが、それこそがこのプロジェクトにおける支援機関側のメリットかもしれませんし、プロジェクトとしても何か支援機関側にもプラスになってほしいと思っています。

(最終更新日:2019年7月26日)

2019年7月10日

高島市少年センター/子ども・若者支援センター“あすくる高島”

Filed under: 学ぶ,滋賀県,相談する,集まる・つながる — Kokushi @ 11時12分48秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
高島市少年センター/子ども・若者支援センター“あすくる高島”
Q. 主な活動場所
滋賀県高島市新旭町北畑565番地 高島市役所新館2階
[新旭駅より徒歩約5分]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
青少年の問題行動、非行、犯罪、被害の未然防止活動 月曜~金曜 9:00~17:00 義務教育の後半~二十歳未満
個別相談(居場所機能 アウトリーチ) 月曜~金曜 9:00~17:00
初回面談は電話予約で土日も可
義務教育の後半~30歳代
個別支援(居場所機能 アウトリーチ) 5プログラム 月曜~金曜 9:00~17:00 義務教育の後半~30歳代
他者交流や社会との出会い(個々の歩みに応じ居場所機能) 月曜~金曜 9:00~17:00 義務教育の後半~30歳代
不登校、ひきこもり家族学習会 年5~6回
(総論 テーマ設定)
家族 身近な実践者
子若支援地域協議会代表者会議1回、実務者会議5回
広報活動(センターだより2回 市広報誌掲載2回
啓発講演会1回あすくる研修会1回 ケース会議随時
地域協議会26構成機関拡大協議会6機関追加

[◎個別支援5つのプログラム
1.生活改善支援(通所相談により不規則な生活を改善)、2.自分探し支援(様々な体験活動を通して自分を見つめ直し、やりたいことや目標を見つける)、3.就学支援(学力に応じた資格取得、復学、進学等に向けての基盤、学力の習得や進路指導)、4.就労支援(就労に向けての社会生活能力の修得、履歴書作成補助、面接練習、ハローワーク同行、職場体験、技能資格取得)、5.家庭支援(当事者、保護者に対するカウンセリング、親子ふれあい活動、家族学習会)。
他者との関係を紡ぐ居場所機能 *5つのプログラムで交流 *多分野連携協働で実施

県内他のあすくるでもあすくる高島と同じ内容の活動を提供しているわけではありません、詳細は各あすくるにご確認ください。]

 Q. 利用の際の条件など
条件はありません。年齢は0~39歳までが対象。
他に、小学生を対象とする相談機関や適応指導教室があるので、実際は義務教育の後半から39歳までとなっている。
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
○子ども・若者をどう理解するか
*表出している課題だけでなくその背景に目を向けて
*「様々な型」があってあたりまえという認識
○適切な情報共有により個別の課題を集団の課題として解消を図るとともに、集団としての実践力を醸成(形成)する
○「セーフティネットの構築を核にしたつながりづくり」⇔「つながりに支えられたセーフティネット」(多分野連携、多分野協働)
○好ましい変容を支えるもの
*初期段階の居場所機能(ほっとできる わかってもらえる してみたいことがある)
*関係を紡ぐ居場所機能(仲間と思える人 大切と感じる人 一緒に行動する)
*開かれた関係(共に学ぶ 共に変わる)「指導」から「支援」「協働」という関係性
*主たる要因の認識 可能性への気づき 可能性への挑戦
○大切にしたい機能
*総合相談窓口機能 *多分野のネットワーク機能 *「関わりの隙間」のない体制と運営
Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
狭い意味でのスタッフ(事務局員) 5名 臨床心理士(週1日勤務3名 月一日勤務1名)
  Q. 専門資格・免許など
青少年活動の指導員経験者 児童福祉士 臨床心理士 教員免許所持 現職教員
 Q. メールアドレス
shonen@city.takashima.lg.jp
 Q. 電話番号
少年センター(連絡用)0740(25)8556
相談専用 0740(25)8555
 Q. FAX番号
0740(25)8071
 Q.最初の相談者の割合について(最初の相談=当センターへの紹介も含めて)
 

属性 割合(%)
本人 15%
45%
親以外の家族 10%
その他 30%
 Q. 上表「その他」とは
学校関係者、関係機関(地域協議会構成機関)、友人(反社会的行動)
 Q. 参加・利用している本人の特徴など[調査員が聞き取り]
不登校、若年無業、ひきこもり、非行、困難を抱えている、困難な状況に置かれている若者と幅広い方が対象。
参加する方を活動の内容により分けるなどの配慮もしている。

あすくる高島
中学生14人、高校生7人、無職少年1人、有職少年1人

高島市子ども・若者総合相談窓口
20代22人、30代12人、 

 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について[調査員が聞き取り]
 建物の入り口は、市役所正面玄関を通らずに入ることもできる。活動室は広い。個室の相談室もあり、調理できるスペースやサンドバックや卓球台などが置いてあり、様々な過ごし方ができる。

 

 

Q.今後の展望[調査員が聞き取り]
 あすくるに来られるのを待っているのではなくこちらから伺うアウトリーチにも力をいれていければと思います。
旧市町ごとぐらいにもっと身近に居場所ができればいいなと思います。
高島の資源を集め、様々な方と一緒にやってみて、居場所や中間的な就労の場を増やしていき出口機能を更に充実をさせていきたい。
・ 調査員感想
 幅広い方々を対象にしている上の苦労があるものと思われた。
非行系とひきこもり、不登校系とそれぞれプログラムを変えたり、一緒に活動するプログラムがあったりと工夫されており、参加するプログラムにより共感や安心感が得られる配慮がなされている。
幅広い活動内容で自分に合った活動や、興味を持つようなイベントや催しを精力的に提案しておられると感じた。
幅広い年齢層が対象なので初期の居場所機能からボランティア活動、就労支援まで同じアスクル内でワンストップでできるのは次のステップに進みやすいと思う。
室内の活動の場も様々な趣味に応じた設備、道具が揃っており自由に過ごせる空間が確保されており楽しく参加出来そうな居場所ではないかと思う。

(最終更新日:2019年7月10日)

2019年5月8日

特定非営利活動法人 神戸オレンジの会

Filed under: 兵庫県,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kokushi @ 10時39分51秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 神戸オレンジの会
Q. 主な活動場所
兵庫県神戸市兵庫区羽坂通4丁目2-22
[JR兵庫駅から徒歩約5分。ビル一棟全てを神戸オレンジの会で使っている。1Fには神戸市から受託している神戸市ひきこもり地域支援センター「ラポール」があり、2Fには応接室やパソコン部屋、喫煙ルーム、3Fに卓球台やゲーム類の置かれた居場所があり、4Fには陶芸用の焼成炉や、和室やキッチン、相談用の応接室があります。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
居場所 火曜~土曜 11:00~18:00 神戸市民は無料(他市町の方はお問い合わせください) 概ね20歳以上の方 まずはお問い合わせください
家族会(親の会) 主に第4日曜 午後 入会金1万円 月会費6千円 まずはお電話にてお問い合わせください
心理カウンセリング 月2日 1日3コマ 家族会員千円 会員外5千円 お電話にて要予約
医療相談 月1日 1日1コマ 家族会員千円 会員外5千円 お電話にて要予約
理事長の個別相談 月2日 1日3コマ 無料 居場所利用者・家族会員限定
神戸市ひきこもり地域支援センター「ラポール」 火曜~土曜 10:00~18:00 無料 神戸市からの委託事業のため、神戸市民限定
神戸市ひきこもりサポーター養成講座 全10回/1年 無料 神戸市からの委託事業 詳しくはお問い合わせください

[神戸市在住でない当事者は利用に家族会と同じ費用がかかります。費用の金額は家族単位です。在住の市町村から許可が出れば無料になることもあります。ただし、精神的疾患や障がいがなく、ひきこもり状態であるというだけでは許可がおりることは稀なので前例はないとのことです。

・居場所について
居場所はほぼ毎回イベントが催されています。
カレンダーは毎月固定のプログラムと、突発的なイベントを組み合わせて1カ月ごとに製作されています。料理dayが1番人気です。

・心理カウンセリング、理事長の個別相談、医療相談について
時間は心理カウンセリング、理事長の個別相談の1コマは約50分、医療相談の1コマは約30分。
利用者は卒業するタイミングを自分で決めることができます。また、卒業後のフォローアップとしてOB,OG会的な集まりもあります。
医療相談は精神科医が行っています。相談内容としては「精神科医療を受診することが有効かどうか」や「セカンドオピニオンに行く際に、あらかじめ相談する事項を整理しておく」といったものです。ただ、精神科医が行っているといっても、いわゆる医療行為である「診察」ではなく、医療行為ではない「相談」であることに留意して欲しいとのことです。

・神戸市ひきこもり地域支援センター「ラポール」の活動について
神戸市在住の方のためのひきこもりの1次相談窓口。H21年から神戸オレンジの会が神戸市より受託しています。全年齢対象で、ひきこもりかもで相談していただいてかまわないとのことです。
電話やメールでの相談、予約の上で行う月1回50分の来所相談が可能です。

・神戸市ひきこもりサポーター養成講座について
参加者は当事者の親やひきこもり経験者が多いですが、受講は神戸市在住・在勤・通学の方なら誰でも可能です。
傾聴などのテクニック的なものを学んだり、ひきこもりに対する理解を深める講座も行いますが、主に“当事者の存在を肯定する”ことを学ぶことを主としています。]

 Q. 利用の際の条件など
手帳は持っていても、持っていなくても構いません。年齢は概ね20歳以上。
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 ひきこもりについては、【ご本人がその人に合った形で、人・社会とつながること】と、【経済的基盤を確保すること(制度・サービスも活用して)】が大切だと思います。神戸オレンジの会では特に【ご本人が人とつながる場】として、居場所活動を行っています。
居場所は「いつ来てもいい、いつ帰ってもいい」「毎日来てもいいし、何か月かに1回でもいい」「プログラムも、参加してもいいし、しなくてもいい」といった、ゆるい感じでやっています。この方が参加しやすいと考えているからです。
ひきこもりは、誰かを求め、その人とつながり、誰かから求められ、その人とつながることで終わると思っています。
神戸オレンジの会の居場所が、そういう場になればいいと思っています。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
20代 1人
30代 2人
40代 1人 2人
50代 2人
60代 1人 1人
  Q. 専門資格・免許など
公認心理師・社会福祉士・精神保健福祉士・臨床心理士
  Q. スタッフプロフィール
 もともと「ひきこもりの子どもを持つ親」が集まって作った会です。
現在の代表者は、ひきこもり経験はありませんが不登校の経験があり、社会福祉士と精神保健福祉士の資格を持つ者が務めています。
スタッフは、ひきこもっている人を家族に持つ人や、専門的な勉強をした後、ひきこもりに関心があって参加した者たちです。
 Q. ホームページ
http://www.kobe111.jp/
 Q. SNS等
Facebook https://www.facebook.com/npokobeorange
 Q. メールアドレス
kobe.orange@gmail.com
 Q. 電話番号・FAX番号
078 (515 ) 8060
 Q.最初の相談者の割合について
属性 割合(%)
本人 60%
40%
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
 居場所を利用されている方の年齢層は、20代~50代までいらっしゃいます。男性が8割女性が2割です。
居場所では、テレビゲームをする人、ボードゲームをする人、麻雀をする人、おしゃべりする人、陶芸をする人、パソコンでネットを見てる人、静かにマンガを読んでる人、何かの勉強をしてる人、などなど様々です。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 すごくキッチリ片付いている、というよりは、なんかいろいろ置いてある、という感じですね。もともと家族会なので、支援機関雰囲気としてはゆるい感じだと思います。

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 家族会は、母親の参加が多いです。年齢層としては、50代~70代の方が多いです。父親の参加は少ないです。そのため、「親父の会」を始めました。まだ参加者は少ないですが、続けていきたいと思っています。
理事会は父親が多いです。年齢層は母親と同じくらいです。
きょうだいの方の参加はまだ少ないですね。これからご参加頂ければと思っています。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 基本的には、なごやかな雰囲気ですが、親の会では辛い話も出てきます。神戸オレンジの会はもともと親の会から始まっている自助グループなので、辛くても親御さん同士が気持ちを支え合っていけたらと思っています。
今のところ、ご本人達と親御さんが交流する機会は少ないです。もう少し増やしていければと思いますが、親御さんがご本人に根掘り葉掘り尋ねると、ご本人が辛くなるだろうし、加減が難しいと思います。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
 神戸市や兵庫県のひきこもり行政に携わっている方々と意見交換する機会があります。
また、神戸市から受託している「神戸市ひきこもり地域支援センター ラポール」には、学校関係者やご近所の方、行政の窓口の方などからもご相談があります。
 Q. 名称について[調査員が聞き取り]
現理事長は創設者ではないので「伝聞では」とのことでしたが、「ひきこもりは未完(みかん)の大器→ミカン→オレンジ」というところからのネーミングらしいです。
 Q. 活動時期について[調査員が聞き取り]
 平成11年より活動を開始。平成13年から現在の場所へ。平成13年には神戸には既にフリースクールがあった。しかし、利用者は20才ぐらいで卒業となるので、そこを卒業した後の行先がなく、卒業後に無理やり働かせるのは有効ではないとの見解に至り、社会と関わることに不安を覚える若者の社会と深く関わるまでの、ワンクッションの場にしたいとの思いから始まった。(頂いた資料を参考に)
 Q. 利用者さんへの聞き取り[調査員が聞き取り]
Aさん
大学を卒業後すぐに就職したが、幹部候補としてごく短期間に様々な部署を周ることとなり疲弊し、休職。うつ病と診断される。その後ひきこもりの期間も経て、他支援機関の紹介で神戸オレンジの会を知る。
「ここにはアニメやゲームといった共通の趣味を持った方が居て、話ができる。」とお話して下さったのが印象的でした。

Bさん
小中学校でいじめ被害に遭い、不登校になる。19歳の時にカウンセラーの紹介で神戸オレンジの会を知る。この折カウンセラーからは「同年代の人がたくさんいる」と言われたが、来てみたら「年上ばかりで完全に詐欺だと思った」とのことで、振り返って笑いながらその話をしてくれた姿が印象的でした。
「ここには一緒にアニメや声優の話ができる方が居て、同じ興味を持つ人同士で友人宅に泊まって、一緒にお酒を飲んだりすることもある」とのことで、居場所での付き合いが、居場所の外にも広がっている様子を感じることができました。

Cさん
ひきこもっていた時期に母の知人からいくつかの支援機関の情報を聞き、その中で最も近かった神戸オレンジの会に来所。
人数の少ないパソコンルームと、比較的人の多い見学時には最大で6名の方が利用メインの居場所スペースとを、使い分けて自由に過ごせることは良いことだとのお話をして下さいました。現在はお仕事の残業で来所時間が遅くなり、人の多い部屋にはあまり行かないとのことでした。
本人の気持ちの状態によって、様々に使い分けができる部屋を持っていることが、神戸オレンジの会さんのひとつの強みなのかなと感じました。

・ 調査員感想
 神戸オレンジの会は親の会を原点とする支援機関です。4階建ての鉄筋コンクリートのビル1棟まるごとが居場所という面白い特徴を持っています。地域活動支援センターや、ひきこもり支援センターを神戸市より受託する事で、スタッフの人件費や設備費、賃借料等の運営費をまかなっています。NPO法人ですので内閣府のホームページから過去年度の全ての予算書等の書類を閲覧することができます。今回の聞き取り調査では、ここで理事長を務める方に約90分の聞き取り調査を行いました。
理事長さんは昭和40年代後半生まれの男性で、現在社会福祉士・精神保健福祉士として神戸オレンジの会の支援現場に自ら立たれています。とりわけ印象的だったのは、終始朗らかな態度と口調の中で、神戸オレンジの会の「何もしなくても、ただ居ていい居場所」を守り抜くために、強い信念を持たれて実践されているということが感じられるいくつかのお話でした。「利用者に掃除や片づけをしてもらうかどうか」について、スタッフ内で議論になったというお話は、そのことを象徴するエピソードの一つです。この議論の中で理事長さんは「ここでは「訓練的」なことは一切させない」と、強く主張して、ルールにしてしまうことを防いだと言います。「訓練的なことを別に批判するつもりはない。ただそれを望むなら、他にやっているところがいくつもある。うちではやらせない。」ともお話されていました。動詞が「やらない」ではなく、「やらせない」というところにも、この「ただ居ていい」居場所を維持するために、支援者の立場から不断の努力をしていることが感じられました。
また年末年始、お盆の時期を除き、1日6時間、週5日火土必ず開いているというのも大変魅力だと感じます。 一方で、この居場所に通うためには原則として会費6千円/月家族単位が必要で、初年度は年会費1万円を含めると8万2千円年かかります。
オレンジの会さんの側では、神戸市から補助金を活用する事で、神戸市内在住の方にはこの負担額をゼロにしており、とても素敵なことだと思いますが、居場所が魅力的である分、通える可能性が家庭の経済事情≒家庭環境や居住地という部分によって差が出てしまうことは、悩ましいことだなと思いました。理事長さんは調査員からの「これからの活動の展望ビジョンについて」の質問に、「絶対的に、こぼれ落ちている、助けが届いていない人の方が多い。」と今のひきこもり当事者の置かれている状況を分析し、その上で、「自分にはひきこもっている人の悩みはわからない。当事者じゃないのだから簡単にわかるはずがない。本人が悩みに悩み抜いていることが、経験の無い自分に簡単に分かるはずがない。」と言います。そして「そんな自分が簡単に訪問なんてできるはずがない。それはわかっている。が、それでも、探したいし、ノックだけはしたい。そうしたいと思っている。今はまだ私自身や社会が本人たちに繋がる力が足りていないのでこぼれ落としてしまっているが、丁寧にノックをする人が沢山いる世の中にしていきたい。それがソーシャルワーカーのプロとしての自分の想いだ。」と、深く葛藤しながら話をして下さいました。(調査員1)

理事長の人柄や組織の方針により、活動に参加することが社会適応訓練に位置づけられていないので、ちゃんとしなければ!と気負う必要もなく、自身が利用したり当事者・経験者に紹介をする際、安心してできる場所だと思った。
利用者登録をし続けている限り最大週5日、6時間も施設を利用できるのは、就労したら自動的に“卒業”してしまうところと違い、当事者の悩みをよく理解してくださっていると感じた。
兵庫駅から徒歩5分で、駅周辺にレンタルショップや本屋があり、安価でランチを食べられるお店もあるので(wifiも無料で利用可能)、活動的になった人にとっては施設だけでなく立地的にも申し分ない半面、駅から向かう経路の中には人通りの少ない場所があまりなく、人の多さや街の雑踏が苦手な人、しんどい人にとっては通うのに難儀するかも。
冬は六甲おろしが吹きすさび、道中はとても寒い。
年7万2千円の利用料をいまの自分が払うことは難しいので、自分が神戸市に住んでいるか、別の市町村に住んでいても、親の理解をしてくれて、利用料や交通費その他諸々を負担してくれるのなら、是非とも利用したいところだと思った。(調査員2)

(最終更新日:2019年5月8日)

2019年4月10日

NPO法人 教育相談おおさか

Filed under: 大阪府,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kumono @ 20時19分12秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
NPO法人 おおさか教育相談研究所
Q. 主な活動場所
大阪府大阪市天王寺区東高津町12-14
[地下鉄谷町9丁目駅、近鉄大阪上本町駅11番出口から徒歩2分。周辺は歓楽街で、人が多いです。専用の駐車場はありませんが、近くに「タイムズ」(時間貸駐車場)があります。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
相談室での相談 月曜~金曜
10:00~18:00
土曜
9:00~17:00
事業活動協力金として、1時間メドで3000円 なし
訪問 随時 同 3000円
学習支援 随時 同 3000円
家族交流会 随時 1回300円 当法人相談来談者の家族の交流会

[訪問は極めてまれですが、随時しています。学習支援も同様です。最近いろんな機関とつながるようになってきて、学習支援のニーズが多くあることも分かってきました。元教員の特徴を生かしていきたいです。また、当法人に相談された方と相談中の方を対象に家族交流会隔月に開催し、定着してきています。]

 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 相談は登校拒否・不登校、社会的ひきこもりが中心であるが、学校生活や進路の問題も含めて相談に応じている。当法人の相談統計から見える最近の特徴は、小中学生の登校拒否人数が急増していること、高校生も相変わらず多い。さらに20歳代のひきこもりが相談中最も多く、また30歳代以上の相談が増加している。つまり、小中学校、高校、20歳代、30歳代以上の各年齢層に分布が広がっている。その原因について、研究所として分析も行っているが、小中学校の子どもたちをとりまく教育と生活環境が貧困と格差の問題、学力テストを始めとする競争と管理の教育によって学ぶ喜びが奪われ、それが校内暴力の増加にも表れ人間関係が崩れる状況にあること、また登校拒否から社会的ひきこもりへの移行や、社会参加から退避せざるを得ない若者など、子ども若者の生きづらさがいっそう深刻になっている。この事態を打開しない限り、登校拒否、ひきこもり問題はさらに深刻さを増すであろう。当法人は、子ども若者の困難の原因となっている教育と社会環境の改善をはかり、未来に希望ある生き方が可能となるよう努力し活動している。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
70代以上 2人

 相談員は元小学校・中学校・高校・特別支援学校の退職教員26名。臨床心理士の資格を持つ人もいます。

 Q. スタッフプロフィール
・当研究所理事長・相談員:大阪府公立中学校立教員、大学非常勤講師を歴任
・当研究所監事・相談員:元大阪府立高校教員、大学非常勤講師を歴任。
[設立1985年から30年以上のベテラン相談員もいる。元教員で構成しているので他のNPOとは違う特徴があり、その特徴を生かすことを考えている。各NPOの持っている特色を生かしながら連携していくことが大事で、学校現場に役に立つような機関であるよう活動している。
 学校の先生方は多忙のなかで子どもたちに向き合う時間が困難になっているもとで、学校における登校拒否・不登校問題の対応について、NPO教育相談が手助けになればという思いがある。教育現場の多忙化緩和のために教育条件の改善、少人数学級や教員の定数増のための活動も行っている。
 2016年に発行した学校の先生方の調査協力を得て「登校拒否・不登校の対応についてのアンケート調査報告」も全国的な評判のもとで普及に努めている。]
 Q. ホームページ
http://kyoiku-sodan.main.jp
 Q. メールアドレス
kyoubun@minos.ocn.ne.jp
 Q. 電話番号
06ー6762ー0232 火曜、金曜 14:00~18:00
 Q. FAX番号
06ー6768ー2527
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 5%
90%
親以外の家族 5%

 学校の先生が来られるときもあります。また、「親以外の家族」は、祖父母が孫についての相談や、おじ・おばの来談などがあります。

 Q. 参加・利用している本人の特徴など
 活動理念でも述べたとおり、年齢は学齢期から40歳代まで広範囲にわたっている。男女比率ではほぼ7:3と男性が多い傾向が続いている。
  当法人では、学校での学びが面白くない、楽しくない、人間関係が難しくなっていると考えている。校内の荒れも大阪が全国で一位と、欲求不満やストレスを子どもたちが攻撃的に発散したり、学校生活から退避することになっていると思われる。小中高生、とりわけ中学生の相談の増え方に留意していく必要がある。社会的ひきこもりの問題もさらに困難を増している。30代以上のひきこもり相談など、今まで特徴といわれてきたことが我々の相談データからもいえる。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 相談室は安心して相談ができるように、相談員の態度、言葉遣いにも留意している。ただ現在の相談室は狭く、広い場所の確保が課題である。
[写真は外観と相談室の様子です。]

外観

内観 相談室

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 相談来談者は主に母親ですが、両親で来られる場合もあります。
 教育相談おおさかの紹介リーフレットやホームページを見た方、「登校拒否を克服する会」の交流会に参加して知った方、新聞に記事や催し案内が掲載され、それを読まれた方、2014年から始めた府内の市・地域における「講演と相談会」で継続して相談を希望される方など、当法人を知る機会が増えるに伴って、当法人の存在が知られるようになってきています。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 上記の「本人が参加する場の雰囲気」と同じです。
 家族が最大の援助者であることを相談の基本に、家族は相談員と共同の援助者となることを目的に相談を進めています。家族の悩みを解消し、当事者にとって家庭が安心・安全の場となるよう、親・家族のみなさんの気づきや変化を相談の目的に置いています。
 登校拒否・不登校、社会的ひきこもりの家庭は世間的にも孤立を深めていくため、親の交流会である登校拒否を克服する交流会」や「地域交流会」、教育相談来談の家族による家族交流会への参加をその都度案内しています。家族同士が悩みを率直に話し合うことは大変重要です。
 相談員も大阪や地域の交流会、毎年の全国交流会に参加して相談活動に活かすように努めています。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
 教育相談おおさかの事業に、府内各地で行っている「講演と個人相談会」に地域の交流会世話人、学校の教職員、社会福祉協議会、保健所、民生委員など幅の広い参加が広がってきています。
 「講演と個人相談会」の準備と広報活動で、学校現場、行政、地域の支援機関などとの関係も次第に深まり開催地域での教育相談おおさかの存在が次第に知られるようになってきている。活動拠点の大阪市に於いても、2019年度は市からの本事業に対する助成も得られるようになりました。
Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 「大阪教育文化センター」の事業として1985年に「親と子の教育相談室」が発足しました。学齢期及び高校生の子どもの相談が中心でしたが、10年前ごろから社会的ひきこもりの相談が次第に増加し、20歳代の相談が各年代のなかで一番多くなってきました。相談室だけで解決するのは困難であり、本人の回復状況によって次の支援機関、あるいは就労につながる道などの関係の支援機関と連携していく必要に迫られてきました。
 そこで、相談活動を基本におきながら法人資格を持って活動の幅を広げることとし、2012年4月に大阪教育文化センターから独立して法人格に移行しました。
Q.大阪で特徴的な問題[調査員が聞き取り]
 教育の問題では、とりわけ大阪では全国学力テスト成績の学校ごとの平均点競争、問題行動の程度を5段階に分けて指導するなど、テスト漬けの競争と管理の教育が進行しています。生徒にとっては学校が息苦しく友だち関係もつくりにくく、学びの楽しさが奪われています。こうした状態が、校内暴力の発生件数、中学校の不登校生がともに全国一位となって表れていると考えています。
 それに先生たちも競争管理教育のもとで多忙を強いられています。何より必要なことは教育行政が競争管理の教育を改め、少人数学級で先生が子どもと向き合う時間を確保するなどの教育条件を改善することが喫緊の課題です。
 さらに、子どもの貧困問題も大阪ではとりわけ深刻です。朝食をとらないで登校する子ども、ひとり親家庭の子どもに対して、学校では関係支援団体とつながって援助について努力されています。当法人も貧困問題についてネットワークの運動に参加しています。
Q.不登校とひきこもりへの対応について[調査員が聞き取り]
 登校拒否・不登校は上でも述べたように競争と管理強化の教育、子どもたちの生きづらさが進行しています。しかし忍耐も限界を超えそうになると、自らの身を守る為にその場から退避します。その行動は誰もが持つ自己防衛の本能であり、登校拒否の発現となります。しかし、本人は心は学校へ行かなければとの意思を持っていて、心と体の不一致に葛藤し、苦しんでいる状態におかれます。
 一般的に不登校とよばれる状態は、以上のような背景が本人の生きづらさを強めて、心と体の不一致の原因をもたらせていることから、登校拒否と呼んでいます。一般的に不登校の用語が使われていることから私たちは登校拒否・不登校と表現しています。
 ひきこもりは一旦社会に出たが、働く権利や個人の人権を無視したパワハラやブラック的労働環境のもとで、登校拒否と同様に自分の身を守るために社会参加から退避せざるを得ない状況に追い込まれます。しかし、本人は社会に復帰しなければならないとの意思を持っているが体が動かない。本人の葛藤の苦しみは登校拒否と同様です。
 また、ひきこもりが登校拒否からの移行のケースもかなり見られます。小学校から高校までは学校へ再登校という戻る場があるが、ひきこもりの場合は学校との関係がなくなると戻る場所がなくなります。
 登校拒否・不登校の本人への対応は、子どもが苦しみから少しでも楽になるように家庭が安心でき、安全な場所となる居場所となることです。そのために、親は今の子どもの状態を受け入れ、「この子はこういうように考えているのか」と共感的に分かろうとする立場に立って援助者となることが必要です。親は「ああしなさい、こうしなさい」と指示や「こうしてみたら」と先回りして子どもを動かそうとするのではなく、子ども本人が持っている回復力が発揮できるような援助が重要です。本人が回復力を発揮できるようになれば社会参加への道が開けます。安心感が膨らめば感情表現が自由になり、自己回復力を発揮して社会参加を考え始めます。こうした適切な対応と援助が果たされれば、登校拒否からひきこもりへの移行も防げるようになります。
 ひきこもりも社会的背景が主な要因で、社会参加から退避した状態であるから登校拒否の教育問題の背景と同様に社会的です。ひきこもりが社会参加からの退避と同時に社会復帰の意思を持って葛藤している状態を指すことから、私たちは「ひきこもり」を「社会的ひきこもり」と呼んでいます。
 私たちは以上のことから相談員と共同して、親や家族が本人への援助者となるように援助することを相談の基本に置いています。ひきこもりの相談は回復状態を見つつ、社会につながるスモールステップも考える必要があり、そのために、他の支援機関との連携を深めて居場所や中間就労への道が開けるように努力しています。
Q.活動の三原則とは[調査員が聞き取り]
 相談員は次の3つに原則として参加するようにしています。
 第1に、月一回の相談員(正会員)による相談員会議。会議と併せて相談事例の交流や協議を適宜行っています。
 第2に相談活動を始めたころから長期にわたって高垣忠一郎先生が相談の事例研究会にスーパーバイザーとして今も務めて頂き、相談力量の向上に努めています。
 第3には、「登校拒否を克服する会」(親のみなさんによって構成)主催の大阪の交流会や地域の交流会、全国の交流会、教育相談家族交流会に参加し、親のみなさんの悩みなどを聞き、相談活動に活かせるよう相談員の研修と力量向上のために参加しています。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 相談員は退職教員で構成されており、相談員の高齢化が問題となっています。早期の退職者が相談員となって理論と実際を研修し、相談活動の力量を高めて継続していくことが課題となっています。
 相談員が他の支援機関や団体との関係にも関わることも重視しています。ボランティアに近い相談員の僅かでも財政的な保障や、専任スタッフの人件費等、安定した相談室運営のための財政問題が困難な課題です。行政からの安定した制度としての助成を期待したいです。
 ・自由記述
 活動理念でも述べたように、子ども若者の生きづらさの背景は教育と社会の問題にあります。ここにメスを入れない限りこれらの問題は解決しません。教育・社会環境がますます子ども若者を苦しめる状況にあるとき、登校拒否や社会的ひきこもりはさらに増加が懸念されます。私たちは各支援団体の個別の支援活動をネットワーク的に連携し、社会や政治にアピールしていくことが必要だと考えています。
 また、いずれの支援機関も財政問題に常に直面しており、私たちの活動においても、さらに余裕のある広い場所の確保、事業活動のための安定した財源確保が課題です。個別事業への助成もありがたいですが、財政援助を制度として確立するよう、ひき続き行政と国へ要求していく努力が必要です。
・ 調査員感想
 「大阪教育文化センター」は「たかつガーデン」の4階にあり、このNPOの相談室はそこから徒歩1分のビルにあります(「Q.活動を始めたきっかけ」にあるように、現在は独立して活動しています)。相談員は元教員なので、教育や学校の現状への理解に努めつつに対する思いが強いが、相談はとても親身な相談を行っています。相談員は高齢者なので親との対応には慣れているでしょうが、若者については当事者との年齢のギャップで対応しづらくなっていると思います。そこを補うために事例研究等を行っているのだろうし、若者にも協力を得て、子どもたちの行きづらさを解消しようというバイタリティがあります。

(最終更新日:2019年4月10日)

2019年4月4日

NPO そーね

Filed under: 大阪府,学ぶ,集まる・つながる — Kumono @ 21時22分00秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
NPOそーね
Q. 主な活動場所
大阪府豊中市曽根東町1-11-51練心庵2F
[阪急曽根駅から徒歩5分。周辺は住宅街で、駐車場はありません。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
当事者研究会 月2回程度
随時ウェブサイトやフェイスブックなどでお知らせします
各回
500円
特になし
そーね学術部 随時ウェブサイトやフェイスブックなどでお知らせします
ちゃぶ台カフェ 随時ウェブサイトやフェイスブックなどでお知らせします

[・当事者研究会:セッションの中で終わらせるのではなく、日常にも連続的に波及してほしいので日常的なかかわりの場として畑(家庭菜園)なども行っています。

・そーね学術部:「当事者研究」とは何だろうかということを他分野から横断的に研究していくことを目的に行なっています。いわゆる「当事者研究の研究」です。

・ちゃぶ台カフェ:そーねの大切なアイコンであるちゃぶ台を囲み、共に食べたり、読書会をしたり、ゲストのお話を聞いたりしながら、ちゃぶ台でつながり、ご縁を感じる会を開催しています。ちなみに最近は「イスラム」についての読書会で、当事者研究の「ギャップを認識する」という手法を文化・宗教を理解するのにも生かそうとする試みを行っています。]

 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
── あえて、生きづらさをワークする ──
NPOそーね は「当事者研究」などの取り組みをとおし、ここに集った人が、自分について、自分をとりまくつながりについて、一旦立ち止まってながめ、共に考え、研究していく。そんな場を提供したいと考えています。
カルテのある人も、カルテのない人も、自分自身で、共に。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
30代 2人 2人
40代 1人 1人
  Q. 専門資格・免許など
介護福祉士、ケアマネージャー、保育士、僧職
 Q. ホームページ
http://npo-sone.jimdo.com
 Q. SNS等
 

Facebook https://www.facebook.com/nposone
 Q. メールアドレス
renshinan.sone@gmail.com
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 80%
20%
 Q. 参加・利用している本人・親の特徴など
 年齢層も男女比もばらばらです。回によっても違います。当事者研究の団体ですので、当事者研究に何らかの興味、接点をもった方が来られます。引きこもり・不登校の当事者の場合もあれば、精神疾患をもつお子さんのおられる親御さんのこともあれば、ただ、どんなものだろうって思われた方もいれば、それぞれこられる経緯もばらばらです。また、継続的に来ていただける方もいれば、そうでない方もいます。
また、学校関係、行政、近所の人などに対しても特に制限はなく、むしろ積極的に利用していただきたいと思っています。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 特にルール等は設けていませんが、当事者研究会ですので、見学されるにせよ参加されるにせよ、当事者研究の場になります。靴を脱いで上がってもらって、好きなところにすわってもらいます。ソファーやイスなどもあります。あとは、まんなかにちゃぶ台があって、ホワイトボードを使って当事者研究会は進みます。

外観 ちゃぶ台 内観

Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 スタッフ6人は、友人であったり、ある先生(僧)の授業で知り合ったりと元々つながりがありました。その知り合いたちが当事者研究をやりたいということを軸に結成しました。みんな色(個性)が強いので、代表が中心になるのが一番バランスがよくうまく回ると考えています。
それぞれが同じ目的で集まったわけでなく、それぞれの色・分野(発達・社会福祉など)が、当事者研究を軸に混じっているという感じです。
2014年2月から準備し始め、同年初夏に当事者研究の本家「べてるの家」に遠足ついでに行きました。実際の活動は、同年7月の『当事者研究の研究』という本の読書会がスタートです。
Q.なぜ一人の参加者としてほかの団体に参加するのではなく、コーディネーターとして団体を作ったのか [調査員が聞き取り]
 当事者研究の発祥地「べてるの家」とは、少し違う「当事者研究」の場を関西に作りたかったからです。べてるでは、発表者の方にホワイトボードの前に出てきていただき、インタビュー形式で苦労の展開図を作って、皆で眺め、他の参加者さんは、挙手をして質問や良い部分などを投げかけていく、という形をとります。
私たちは発表者と他参加者が明確に分けられている”べてる式”とは異なり、その垣根があいまいで、各々が意見を自由に語り、その中でテーマが出てくる・立ち上がってくることを期待して行なっています。当初よりターゲットやコンセプトは決まっておらず、活動する中で来る人たち(ターゲット)や理念(コンセプト)が決まってくる、いわばライブのような形で活動しています。当初から掲げている枠組みは唯一「カルテのある人も、カルテのない人も、自分自身で、共に。」というものだけです。
 Q.活動していて良かったこと[調査員が聞き取り]
 良かったことはいっぱいあります。自分が整理され、言葉にできなかったことが言葉になっていき、自分の言葉でなく他者の言葉で自分が言いたいことを言葉にでき、理解する喜びがあります。(『他者の言葉が、自分の言葉になる』)。
 Q.今後の展開(法人格の取得)について[調査員が聞き取り]
 法人格をとるかどうかは最初から議論がありました。当初は会計・規約等の整理、書類の準備等に時間をとられるので後回しにしていましたが、個人の責任では活動に限界があるので目下検討中です。活動の中で枠組み(理念や規約など)が決まっていく形なので、まだ明確には決まっていないというのが現状です。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 代表としては、活動を大きくしていくことです。そのために、メンバーの色のバランスを取って円滑に回るようにしています。また、参加者が「そーね」の空気感に慣れていって増えていくことです。セッションの中で終わらせるのではなく、日常にも連続的に波及してほしいです。そうした当事者研究的な考えを広げたいと思っています、「あらゆる仕事場をこの空気感で」というように。
 ・自由記述
ー弱さの情報公開ー
言葉にならないけど、なにか想うことがある、感じることがある、だけど、それをうまく周りと共有できない。つながりたいけどうまくいかない。つながっているけど苦しい。
そんなとき、それをことばにできれば楽になるんだろうけど、ことばにするって簡単じゃない。そばにいる人がなにかを思っているよう。なにか苦しんでいる。でも、話してはくれない。いろいろ想像はするけれど本当のところはわからない。
当事者研究はそれらの悩みに直接答えてくれるわけではないけれど、「研究」してみるといままでにはなかった発見があってそれが新たな道をひらいてくれるかもしれません。
・ 調査員感想
 「当事者研究会」ということだったので、当初は硬い雰囲気かなと思っていましたが、実際はイメージとは少し違っていました。確かに「研究」という側面もありますが、『他者の言葉が、自分の言葉になる』という言葉のように、「自助会」の側面も持っていると感じました。参加者の方々もその雰囲気にひかれて行っているようです。「研究会」らしく発言も求められるので苦手な当事者は初見では難しいかもしれませんが、そこはスタッフの方が優しくフォローしてくれますのでご安心を。

(最終更新日:2019年4月4日)

2019年3月30日

NPO法人 フォロ

Filed under: 大阪府,学ぶ,集まる・つながる — Kokushi @ 13時03分00秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 フォロ
Q. 主な活動場所
大阪市中央区船越町1-5-1
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
居場所 土曜日14:00-21:00 700円 18歳以上
当事者研究 毎月第2月曜日13:00~17:00(変更の場合もあり) 500円 18歳以上

[居場所はサロン的なものだそうです。
居場所活動周辺のさまざまな企画があります。
「づら研」:生きづらさからの当事者研究
「もじにわ」:インタビュー冊子。編集作業は山下さんが担当。
ネットラジオ企画:関東など各地からの反応もあります。
セミなどの昆虫、シュールストレミングなどを食べる「食べづら研」などなど。]

 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 「なるにわ」という名前で、毎週土曜日の午後に、お庭のような場を開いてます。なるにわでは、就労支援やひきこもり(から抜け出るための)支援など、支援というスタンスは一切とっていません。また、ニートやひきこもりなどの名づけは、外からの名づけなので、失礼だなと思っています。「なにものかでなくともよい場所」がコンセプトです。趣意書は下記。

http://foro.jp/narnywa/prospectus

 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
40代 1人
  Q. 専門資格・免許など
とくになし。
  Q. 特記すべき専門事項
フリースクールスタッフ、不登校新聞編集長など
 Q. スタッフプロフィール
埼玉県生まれ。大学を中退後、フリースクール「東京シューレ」スタッフを経て、1998年、『不登校新聞』創刊時から、2006年6月までの8年間、編集長を務めた。また、2001年10月、フリースクール「フォロ」設立時より、同事務局長を務める。2006年10月より、若者の居場所「コムニタス・フォロ」を立ち上げ、コーディネーターをしている(現在は「なるにわ」と名称変更)。2012年より関西学院大学非常勤講師。著書に『迷子の時代を生き抜くために』(北大路書房2009)、共著に『名前のない生きづらさ』(子どもの風出版会2017)。
[スタッフ(コーディネーター)の方は、98年から不登校新聞の編集をしていました。2000年に、その関係で大阪へ。親の会のたちとフリースクールを立ち上げ、2006年から若者の居場所を開始。若者の居場所は、支援する側と支援される側という関係ではない、互助的な関係の場として開いてます。「コーディネーター」は、あくまで関係調整の役割。東京は一枚岩的なものを求めるのに対し、大阪はわりと中心がなく、ばらばらでもよしとするという違いがあると思います。]
 Q. ホームページ
http://www.foro.jp/narnywa/
 Q. SNS等
 

Twitter https://twitter.com/nar_nywa
Facebook https://www.facebook.com/narnywa/
 Q. メールアドレス
communitas@foro.jp
 Q. 電話番号
06 (6946)1507(フォロ)/050-5883-0462(山下)
 Q. FAX番号
06 (6946)1577
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 99%
1%
 Q. 参加・利用している本人の特徴など[調査員が聞き取り]
 参加条件は18歳以上で設立趣旨と規約に賛同する人なので、若者から親の立場の世代など、いろいろな人が参加してます。ひきこもりというと、肩書きがない、所属がなくなる状態で、「不登校」「ひきこもり」「発達障害」など周りから名前をつけられますが、なるにわは「なにものかでなくともよい場所」として開いてます。
ときに困った言動をする人もいますが、表面的な言動だけを見るのではなく、その根っこの部分を大事にしています。人が集まれば、ごちゃごちゃすることもありますが、ごちゃごちゃも「お庭」の養分ということにしています。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について[調査員が聞き取り]
サロンには、企画が入っているときも入ってないときもありますが、初めての人には企画の入っているときのほうは、おすすめです。

      

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など[調査員が聞き取り]
 本人が来られるのが大半です。費用が低いので、親の了解なしで参加できます。親の方が相談に来られることもあります。
・ 調査員感想
当事者系活動、おもしろかったです。理念があんまりかっちりしすぎませんというのが、当事者系活動はそういうもんかなあと 思いました。(調査員1)

私は自転車で行かせていただきましたが、周囲は坂が多く上町台地を存分に満喫できるかと思います。(駐輪場はないので、駐輪の際はスタッフさんに確認してくださいね。)
思っていたよりビルっぽい建物で、中に入ると(調査の時間帯は)子どもたちがわーわーやっておりました。またその日は他団体さんと麻雀!?の対抗戦をやっていたそうで、噂によれば全自動卓があるとかなんとか。麻雀をやる私からすれば、うらやましいの一言です。
そういったにぎやかな雰囲気とは一転、調査を受けてくださった担当の山下さんは物静かな理知的な方でした。受け答えをお聞きしていても多くの方が、山下さんを激賞される理由がよくわかりました。
また、こちらには記載できないようなオフレコトークも多くあり、個人的にまたお話ししたいと大変思った次第です。ただ、そういった一面だけではなく、ご自身の年齢をお忘れになっておられたりとお茶目な一面もあり、こういったところも魅力的ななのではないでしょうか。
一番共感できたお話は「でてきたことをやる」というスタンスでした。その結果が当事者研究に繋がっておられるということが、とてもわかりやすい流れでした。昨今はフリースクールが多く出来ましたが、関東や名古屋でも不登校新聞のスタッフとして多くのものを見てきたからこそできる老舗のフリースクールとして、これからも益々のご活躍を期待しております。(調査員2)

(最終更新日:2019年3月30日)

2019年3月20日

一般社団法人 セレンディップ

Filed under: 働く,学ぶ,滋賀県,集まる・つながる — Kumono @ 15時44分54秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
一般社団法人 セレンディップ
Q. 主な活動場所
滋賀県大津市晴嵐1−8−1 晴嵐ビル2階

[この場所で活動を始めた理由:幅広い働き方を模索していたら、起業していました。]
入口

Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
「働く土台を作る」就労支援 平日10時〜15時 多くの方が無料 18歳以降の方

[利用期間は2年間、必要が認められる場合は1年間延長可能です。利用料は障害者自立支援法に基づきます。概ね所得のない方は無料で利用可能です。

・利用の流れ
相談・見学→体験(2~5日程度)→体験の振り返り(利用決定)→利用開始(契約)
いつからでも利用開始可能です。体験の振り返り後すぐ利用開始される方が多いです。]

Q 利用の際の条件
「働く土台を作る」就労支援は18歳以上
「働く土台を作る」就労支援に参加する場合は、お住まいの市町村で福祉サービス需給の手続きが必要になります。手続きから支援いたしますのでご相談ください。
Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
4人
Q. 専門資格・免許など
精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、精神障害福祉ワーカー経験あり、プログラミングスキル(html、CSS、Javascript、Wordpress)
Q. スタッフプロフィール
多才で面白いです。そして、自分がやりたいこと、今はお金儲けに真剣です。スタッフだけでなく、メンバーも面白い人が集まっているので一度遊びに来て下さい!
Q. 施設名称の由来について[調査員が聞き取り]
セレンディピティ=「偶然と才気によって予想外のものを発見すること」

セレンディップも「予想外のものが見つかる」ような場所でありたいと思ってセレンディップと名付けました。2014年~活動開始。

Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
セレンディップは、「働く土台を作る」就労支援を行なっています。
3つの働く土台を身につけ、「私も働けるかも!?」という気持ち作りを大切にしています。

詳細はセレンディップのホームページにてご確認ください。

Q. ホームページ
https://reknit-serendip.jimdo.com/
Q. インスタグラム
reknit.serendip
Q. メールアドレス
reknit.serendip@gmail.com
Q. 電話番号
077 ( 531 ) 1786
Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
10%
その他 90%
Q. 上表「その他」とは
就労支援機関(サポステなど)、学校(高等学校など)、障害者相談機関(生活支援センターなど)
Q. 参加・利用している本人の特徴など
20代、30代が多く、男女比はおおよそ6:4です。
高卒に加えて大卒の方にも参加して頂いています。
Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
セレンディップの雰囲気は基本的に「ゆるい」です。ですので、ゆっくりでも確実にセレンディップに慣れて頂けたらと思っております。
図書室 図書室 調理室 調理室
Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
発達障害の方からの問い合わせが増えています。
Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
初回は、親御さんと一緒に来られる方が多いです。ご家族、当事者の思いを汲み取りながらお話をお聞きしています。
Q. 今後の展望について[調査員が聞き取り]
就労支援というとどこかに勤めるというのが目標になりがちですが、フリーランスで食べていく就労支援を企画中です。そのためにプログラミングを頑張っています!

将来的には営業が苦手な方向けのプログラミングスクールを開きたいと思っています。そして、卒業生と一緒に仕事ができたら最高です!

・ 調査員感想
生活訓練はプログラムも就労や自立にむけたものなので、利用するうえで「自分は何がしたくてここに通うのか?」という目的意識をもっていると、社会と関わる意欲の回復・向上や就労先にたどり着くのもすごく早くなるだろうなと思った。
逆に、施設が運営費を賄うために利用している制度の都合上、利用期間が定められているのもあって、いつでも誰でも利用可能な自宅以外の自分が安心できる場所としての利用の仕方は難しそう。
駅周辺には飲食店も多く商店街もあり人通りは少なくないが、施設は駅の繁華街から少し離れたビルの2Fにあり、入り口がビルの裏側でわかりにくいが、利用していることを周りに見られたくない人にとってはありがたい。(調査員1)

制度を利用しているため2年~3年という利用期限の枠があるのだが、無料で、様々な生活訓練プログラムに参加できるのは貴重である。また複数の運営者も他地域ではあるが経験と、しっかりとした思いがあるがそれを押し付けることなく、目の前の利用者の様子やニーズをくみ取って柔軟に運営しているのが感じられて素晴らしいと思いました。(調査員2)

お伺いした時もお昼ごはんのいいにおいがしており、明るい雰囲気がしていた、初めてプログラムに参加される方にもスタッフから説明しなくても自然と周りが教えてくれるとお聞きしアットホームな感じがした。
駐車場が無いということなので車で行動する方には不便だが駅から近いので公共交通機関の利用者には便利なところである。
職員さんが柔軟にプログラムを変更したり新たな試み(古物商など)を考えておられたり日々の試行錯誤が感じられた、就労を目的にするのではなくより良い生き方を見つける場になるのではないかと感じた。(調査員3)

(最終更新日:2019年3月20日)

2017年11月30日

フリースクール ラヴニール

Filed under: 大阪府,学ぶ,集まる・つながる — Kumono @ 8時34分24秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
フリースクール「ラヴニール」
Q. 主な活動場所
大阪市阿倍野区昭和町2-7-2
[2017年2月1日より新しい場所に移転しました。地下鉄御堂筋線「昭和町」(3番出口)より徒歩3分、同谷町線「文の里」(4番出口)から徒歩8分です。他、阪堺電軌上町線「東天下茶屋」より大通り経由で徒歩12分、JR阪和線「南田辺」より大通り経由で徒歩15分です。その他、詳しいことはhttp://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp/fs-renraku.htmも参照ください。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
フリースクール 月~金
10~17時
月額:
3,000~30,000円
参加時
18歳(高3年齢)まで
高卒資格取得 現時点では同上(変更の可能性あり) 参加時20歳まで
他フリースクール等との協同 不定期
不登校・ひきこもり経験者の語り場 毎月原則
第4日曜
14時~
(前後の日曜に変更あり)
茶菓子代として500円 不登校・ひきこもりの経験があること

・フリースクールに関して
現在は大阪府の子どもたちが中心です。通信制や学校に行きながら通うのもOKです。再び学校に行くのも本人次第です。フリースクール次第で授業のコマ割りが決まっているなど勉強に力を入れているところもありますが、ラヴニールは学校でもなく家でもないというコンセプトの場所なので自由です(詳細はhttp://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp/fs-what.htm参照)。ラヴニールだけで対応できないときは、他のつながり(社会福祉士など)につなぎます。勉強面でも、対応できないと感じたら他のフリースクールに応援を頼むこともあります。
クリスマス会・お泊まり会などのイベントは別費用です。急に外出が決まったりお菓子作りなどをすることもあります、そうした計画は参加している子どもたちからあがることもあります(入会案内など詳細はhttp://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp/fs-nyuukai.htm参照)。
不定期で月に1回(だいたい土曜日に)説明会も開いております(平日は随時行っております)。

・不登校・ひきこもり経験者の語り場「るぱっせ」に関して
不登校・ひきこもりの経験を語る場所がほしい、他の子はどういう経験をしてどう克服したのか知りたいというニーズがあり、代表自身もそう思っていたのでつくりました。大阪だけでなく、他府県からも参加されることがあります。語る=自分の中で整理することだと思います。

 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 学校に行かなかった経験・ひきこもっていた経験を有するスタッフばかりなので、出てくる話に「そうそう!」と共感できることが多いと思います。参加される個人が語る経験については否定しないこと、また、SNS等での拡散も、特定されるレベルでは控えるようにしています。

また、ラヴニールでは、ひとりの人として尊重され、その人の思い・未来を応援するために、3つの理念をかかげています。
1.安心・自信・自己肯定感
「自分は存在していてはいけない」という自己否定の感情を耳にしたとき、とても切なくつらいと感じるのは私だけでしょうか。どうせ自分は・・・、という後ろ向きな感情は、様々な不安(比較される不安、見捨てられる不安など)から生じると考えます。それぞれの思いを受けとめ否定しないことは、「自分は存在していていいんだ」と思える気もち・・・、自己肯定感を育てる根底となります。

2.生きることが学び
学校で学ぶだけが学びではなく、実際に触れたり感じたりすること、交流すること、成功することや失敗することによって得る経験も学びと考えます。学校ではカリキュラムがある程度決まっていて、そのカリキュラム以外のことがなかなかできなかったりします(もちろん、カリキュラムが決まっていたほうが楽だ、という考えもあり、それを否定するつもりはありません)。
その中から、何か興味をもつことを見つけ、伸ばしていき、応援していくことが、ひとりひとりにとって自信や自己肯定感の育成、進路の選択肢を広げることにもつながります。

3.進路を応援、共に考える
ひとりひとりの進路を応援するといっても、「ほら、がんばって!」「もっとこうしたらいいよ!」という後押しではなく、「一緒に考えていこう」というスタンス。共に並んで歩いていこう、という応援です。

 Q. スタッフプロフィール
・スタッフに関して
主要スタッフほぼ全員が、学校に行かなかった経験を有しています。実際に問い合わせて来た方や、友だちづてで紹介してもらったりしています。他のフリースクール出身者は喜んで受け入れていますが、ラヴニール出身者でスタッフになるのは原則禁止というルールにしており、それでもスタッフになりたい、という場合は、フリースクールなどに興味を持っているとみなして、ラヴニール以外を知ってもらいたいからという希望を伝えるとともに、他のフリースクールに問い合わせてみるよう勧めています。

・代表に関して
中学校のほぼ丸々3年間、不登校だった経験があります。その間、大学院生たちが主体となって運営しているサークルに参加していたことがあり、そこで私の気持ちを否定されなかったことで、安心と自分を肯定する気持ちが生まれてきました。
ラヴニールの3本の柱のうち、安心や自己肯定感、生きることが学びという柱は、私自身が経験したことであるとともに、以後様々な場所で耳にする言葉でもあったので、柱として据えました。
そのほかには人に会うことと、つながることが好きです。また、旅行も好きで47都道府県踏破が目標です。逆に情報発信・広報関係が弱いと感じています。

 Q. ホームページ
http://www.lavenir-2010.sakura.ne.jp
 Q. SNS等
 

Twitter https://twitter.com/lavenir65
Facebook https://www.facebook.com/lavenir.2010/
 Q. メールアドレス
lavenir.since2010@gmail.com
 Q. 電話番号・FAX番号
06ー7181ー5549
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 どこにでもある家のような雰囲気です。
[※2017年2月1日より新たな場所に移転されたため、写真等は今後追加取材予定です。]
 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 「るぱっせ」は参加を、「経験のある本人」のみに限定しているので、家族の参加はないです。また、人手不足のため、ラヴニール自体の「親の会」はありません。そういう場合は、他のフリースクールの「親の会」を勧めています。
Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 代表自身、中学3年間不登校で、そのとき、適応指導教室のような公的な機関に通っていました。また、それとは別に月1回ぐらいのペースで別のところにも通っており、そこが癒しの場でとても居心地が良かったです。
もともとぼんやりといつか何かしたいと思っていて、大学を卒業した後、年齢的に失敗できる最後のチャンス(2010年)に、不登校時代の居心地が良かったところを念頭にラヴニールをつくりました。大阪環状線沿線で他にこのような場所がないようなところを探しました。「フリースクール」という名前ですが、居場所のようなものをつくりたかったです。
Q. ふりー!すくーりんぐについて[調査員が聞き取り]
 ふりー!すくーりんぐとは、近畿圏のフリースクール同士の連携を目指している団体です。ラヴニールも加盟しています。フリースクール同士はいわばライバル関係であるはずなのに、なぜか近畿ではお互いに高めあっていこうというコンセプトです。各フリースクールの強み・流行はそこにいるスタッフによって異なります。
 Q. 活動していてよかったこと[調査員が聞き取り]
 ちょっとした瞬間にかかわっている子が成長したな、違う面が見れたなと感じることです。こちらが教えることなく自然に、受け答えや考え方に変化が見られるとうれしいです。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 フリースクールとしては、学校に行かなくても生きていけるというモデルがスタッフとして近くにいるので、そのことを活かして学校以外でも生きていける場所をつくることです。
るぱっせとしては、当事者さんと一緒に他団体の活動を訪問したいです。代表自身もつながりというものが好きで、自分が実際に知っていた方が人に勧めやすいと思っています。全体として今よりも活動を拡大したいですが、人手不足や別のところに移る(借りる)経済的負担が大きいため難しいと思っています。
・ 調査員感想
 コンセプトのとおり、「フリースクール」という名前ですが「居場所」に近いと思います。「フリースクール」と聞いて一般の人が想像するのは一部で、団体によって変わるのだなとわかりました。代表さん自身も「つながり」というのが好きみたいなので、今後の目標にもあったように「るぱっせ」の参加者さんが、支援機関マップを使ってほかの団体さんの活動にも参加されるようになればいいなと思います。

(最終更新日:2017年11月30日)

2017年11月15日

特定非営利活動法人 たんば子ども若者支援ネットワークえん

Filed under: 兵庫県,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kokushi @ 11時45分58秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 たんば子ども若者支援ネットワークえん
Q. 主な活動場所
兵庫県丹波市春日町棚原1286 居場所『TAMARIBA』
[春日ICから車で10分弱。公共交通機関は不便です(電車の駅は遠く、バスは数時間に1本)。利用者の多くは車で来たり親に送ってもらったりしています。初めていく人は道がわかりにくいと思いますが、看板がいたるところに立っていますのでそれを目印にして下さい。道が細いので注意してください。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
居場所『TAMARIBA』 日曜・月曜 11:00~16:00 一日:300円又は年額:10000円
フリースクール 土曜 14:00~16:30 無料
ほっとかふぇ(若者相談会) 毎月一回 土曜 16:30~18:30 無料
親の会例会(丹波市) 毎月第三水曜 19:30~21:00 100円
親の会例会(篠山市) 毎月第四水曜 19:00~20:30 100円
親の会例会(TAMARIBA) 毎月第一日曜 13:30~16:00 300円
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
・不登校ひきこもり当事者とその家族への支援をする。
・不登校ひきこもり親の会活動を支援する。
・不登校ひきこもり地域支援ネットワーク作りをする。
・不登校ひきこもりなどの若者の就労支援や自立支援をする。
[固い理念がないというゆるさ・幅の広さが良さだと思います。ただし、目標がなくて物事がなかなか進まないのでデメリットでもあります。]
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
10代 1人
20代 2人 3人
30代 3人 2人
60代 2人
  Q. 専門資格・免許など
特に無し
  Q. 特記すべき専門事項
特に無し
 Q. ホームページ
https://en-tamba.jimdo.com/
 Q. 電話番号
090 (1674 ) 3211(代表 竹安恵)
 Q. 参加・利用している本人の特徴など[調査員が聞き取り]
 参加者は年齢制限なしで、当事者でなくても参加OKなので年齢層も性別もさまざまです。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について[調査員が聞き取り]
居場所ではご飯を食べたり、ゲームをしたり自由に過ごせます。

     

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など[調査員が聞き取り]
親の特徴としては親の会に母親だけの参加が多いですが、父親だけ、夫婦で参加とさまざまです。その他、共通した特徴は特に見られません。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
当事者以外の地域の人も利用している。
県民局が主催する、丹波地域ビジョン委員会(地域ボランティア活動団体)のメンバーの参加協力がある。
[最初は近所の人にも声をかけて来てもらっていましたが、無料でご飯を食べるのが気がひけるのか最近はなかなか参加されません。本当は近所の人にも気兼ねなく参加してほしいです。]
 Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
19年前に発足した不登校の親の会がきっかけで、その当事者たちが行ける居場所をということで4年前にTAMARIBAができました。初めは、親が親の会に来たきっかけでTAMARIBAを知りその子どもたちが居場所に来ることが多いです。2016年3月に若者を中心にNPO法人たんば子ども若者支援ネットワークえんを立ち上げました。事務局スタッフは若手・当事者が多いです(11人ぐらい)が、常時活動しているのは4~5人ぐらいです。若者同士が支え合ってほしい、つながってほしいと親の会が考えてつくったのがこのNPO法人です。なので、NPOの運営は当事者自身がやってほしいですが、今はまだ主体が親の会でNPOが裏方の状況で、結果的にお金の問題などでNPOが親の会を支援している状態です。
 Q. 今後の課題[調査員が聞き取り]
親の会に親が来てくれるが、当事者がTAMARIBAに来てくれない場合にどうするか。また、広報は現在ビラのみで、ホームページもほしいですがデザインをできる人がいないのでとまってしまっています。(親の会の人が個人的にTAMARIBAの告知などをやってくれているブログはありますが、TAMARIBA公式というわけではないです)
 Q. 今後の夢[調査員が聞き取り]
TAMARIBAのような場所が各地に1つずつあればいいと思います。それには、一人の力だけでは不可能なのでつながりが必要で、今回の調査もいい機会だと思います。
・ 調査員感想
とにかく公共交通機関の不便さが最大の懸念事項だと思う。また、他団体ともつながりがあるので完全な孤島というわけではないし、都会では見過ごされがちなゆるいつながりも大切にしているように感じた。居場所の雰囲気は昔ながらの田舎の家なので、苦手な人は苦手かもしれないが、慣れると「自分の家」が1つ増える感じです。(調査員1)

地元の親の会が団体の出発点ということで、地域に根差した活動をされている様子でしたが、地域外の利用者も歓迎されるムードを持っていました。人の少ない田舎にぼんやりとリフレッシュに、日帰りで出かけてみようと思った時などは、目的地にするといいかもしれません。どのような交通手段をつかっても都市部からは行きづらく、迷いやすいので、初めて伺う際にはまず連絡をしておくことを強くおすすめします。また、自家用車で行く場合には、部分的に道が大変狭くなっているので十分お気を付けください。(調査員2)

(最終更新日:2017年11月15日)

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