2017年8月1日

特定非営利活動法人 神戸オレンジの会

Filed under: 兵庫県,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kokushi @ 10時39分51秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 神戸オレンジの会
Q. 主な活動場所
兵庫県神戸市兵庫区羽坂通4丁目2-22
[JR兵庫駅から徒歩約5分。ビル一棟全てを神戸オレンジの会で使っている。1Fには神戸市から受託している神戸市ひきこもり地域支援センター「ラポール」があり、2Fには応接室やパソコン部屋、喫煙ルーム、3Fに卓球台やゲーム類の置かれた居場所があり、4Fには陶芸用の焼成炉や、和室やキッチン、相談用の応接室があります。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
居場所 火曜~土曜 11:00~18:00 神戸市民は無料(他市町の方はお問い合わせください) 概ね20歳以上の方 まずはお問い合わせください
家族会(親の会) 主に第4日曜 午後 入会金1万円 月会費6千円 まずはお電話にてお問い合わせください
心理カウンセリング 月2日 1日3コマ 家族会員千円 会員外5千円 お電話にて要予約
医療相談 月1日 1日1コマ 家族会員千円 会員外5千円 お電話にて要予約
理事長の個別相談 月2日 1日3コマ 無料 居場所利用者・家族会員限定
神戸市ひきこもり地域支援センター「ラポール」 火曜~土曜 10:00~18:00 無料 神戸市からの委託事業のため、神戸市民限定
神戸市ひきこもりサポーター養成講座 全10回/1年 無料 神戸市からの委託事業 詳しくはお問い合わせください

[神戸市在住でない当事者は利用に家族会と同じ費用がかかります。費用の金額は家族単位です。在住の市町村から許可が出れば無料になることもあります。ただし、精神的疾患や障がいがなく、ひきこもり状態であるというだけでは許可がおりることは稀なので前例はないとのことです。

・居場所について
居場所はほぼ毎回イベントが催されています。
カレンダーは毎月固定のプログラムと、突発的なイベントを組み合わせて1カ月ごとに製作されています。料理dayが1番人気です。

・心理カウンセリング、理事長の個別相談、医療相談について
時間は心理カウンセリング、理事長の個別相談の1コマは約50分、医療相談の1コマは約30分。
利用者は卒業するタイミングを自分で決めることができます。また、卒業後のフォローアップとしてOB,OG会的な集まりもあります。
医療相談は精神科医が行っています。相談内容としては「精神科医療を受診することが有効かどうか」や「セカンドオピニオンに行く際に、あらかじめ相談する事項を整理しておく」といったものです。ただ、精神科医が行っているといっても、いわゆる医療行為である「診察」ではなく、医療行為ではない「相談」であることに留意して欲しいとのことです。

・神戸市ひきこもり地域支援センター「ラポール」の活動について
神戸市在住の方のためのひきこもりの1次相談窓口。H21年から神戸オレンジの会が神戸市より受託しています。全年齢対象で、ひきこもりかもで相談していただいてかまわないとのことです。
電話やメールでの相談、予約の上で行う月1回50分の来所相談が可能です。

・神戸市ひきこもりサポーター養成講座について
参加者は当事者の親やひきこもり経験者が多いですが、受講は神戸市在住・在勤・通学の方なら誰でも可能です。
傾聴などのテクニック的なものを学んだり、ひきこもりに対する理解を深める講座も行いますが、主に“当事者の存在を肯定する”ことを学ぶことを主としています。]

 Q. 利用の際の条件など
手帳は持っていても、持っていなくても構いません。年齢は概ね20歳以上。
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 ひきこもりについては、【ご本人がその人に合った形で、人・社会とつながること】と、【経済的基盤を確保すること(制度・サービスも活用して)】が大切だと思います。神戸オレンジの会では特に【ご本人が人とつながる場】として、居場所活動を行っています。
居場所は「いつ来てもいい、いつ帰ってもいい」「毎日来てもいいし、何か月かに1回でもいい」「プログラムも、参加してもいいし、しなくてもいい」といった、ゆるい感じでやっています。この方が参加しやすいと考えているからです。
ひきこもりは、誰かを求め、その人とつながり、誰かから求められ、その人とつながることで終わると思っています。
神戸オレンジの会の居場所が、そういう場になればいいと思っています。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
20代 1人
40代 2人 1人
50代 4人
60代 2人 1人
  Q. 専門資格・免許など
社会福祉士・精神保健福祉士・保健師・産業カウンセラー
  Q. スタッフプロフィール
 もともと「ひきこもりの子どもを持つ親」が集まって作った会です。
現在の代表者は、ひきこもり経験はありませんが不登校の経験があり、社会福祉士と精神保健福祉士の資格を持つ者が務めています。
スタッフは、ひきこもっている人を家族に持つ人や、専門的な勉強をした後、ひきこもりに関心があって参加した者たちです。
 Q. ホームページ
http://www.kobe111.jp/
 Q. SNS等
Facebook https://www.facebook.com/npokobeorange
 Q. メールアドレス
kobe.orange@gmail.com
 Q. 電話番号・FAX番号
078 (515 ) 8060
 Q.最初の相談者の割合について
属性 割合(%)
本人 60%
40%
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
 居場所を利用されている方の年齢層は、20代~40代までいらっしゃいます。男性が9割女性が1割です。
居場所では、テレビゲームをする人、ボードゲームをする人、麻雀をする人、おしゃべりする人、陶芸をする人、パソコンでネットを見てる人、静かにマンガを読んでる人、何かの勉強をしてる人、などなど様々です。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 すごくキッチリ片付いている、というよりは、なんかいろいろ置いてある、という感じですね。もともと家族会なので、支援機関雰囲気としてはゆるい感じだと思います。

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 家族会は、母親の参加が多いです。年齢層としては、50代~70代の方が多いです。父親の参加は少ないです。
そのかわり、理事会は父親が多いです。年齢層は母親と同じくらいです。
きょうだいの方の参加はまだ少ないですね。これからご参加頂ければと思っています。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 基本的には、なごやかな雰囲気ですが、親の会では辛い話も出てきます。神戸オレンジの会はもともと親の会から始まっている自助グループなので、辛くても親御さん同士が気持ちを支え合っていけたらと思っています。
今のところ、ご本人達と親御さんが交流する機会は少ないです。もう少し増やしていければと思いますが、親御さんがご本人に根掘り葉掘り尋ねると、ご本人が辛くなるだろうし、加減が難しいと思います。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
 神戸市や兵庫県のひきこもり行政に携わっている方々と意見交換する機会があります。
また、神戸市から受託している「神戸市ひきこもり地域支援センター ラポール」には、学校関係者やご近所の方、行政の窓口の方などからもご相談があります。
 Q. 名称について[調査員が聞き取り]
現理事長は創設者ではないので「伝聞では」とのことでしたが、「ひきこもりは未完(みかん)の大器→ミカン→オレンジ」というところからのネーミングらしいです。
 Q. 活動時期について[調査員が聞き取り]
 平成11年より活動を開始。平成13年から現在の場所へ。平成13年には神戸には既にフリースクールがあった。しかし、利用者は20才ぐらいで卒業となるので、そこを卒業した後の行先がなく、卒業後に無理やり働かせるのは有効ではないとの見解に至り、社会と関わることに不安を覚える若者の社会と深く関わるまでの、ワンクッションの場にしたいとの思いから始まった。(頂いた資料を参考に)
 Q. 利用者さんへの聞き取り[調査員が聞き取り]
Aさん
大学を卒業後すぐに就職したが、幹部候補としてごく短期間に様々な部署を周ることとなり疲弊し、休職。うつ病と診断される。その後ひきこもりの期間も経て、他支援機関の紹介で神戸オレンジの会を知る。
「ここにはアニメやゲームといった共通の趣味を持った方が居て、話ができる。」とお話して下さったのが印象的でした。

Bさん
小中学校でいじめ被害に遭い、不登校になる。19歳の時にカウンセラーの紹介で神戸オレンジの会を知る。この折カウンセラーからは「同年代の人がたくさんいる」と言われたが、来てみたら「年上ばかりで完全に詐欺だと思った」とのことで、振り返って笑いながらその話をしてくれた姿が印象的でした。
「ここには一緒にアニメや声優の話ができる方が居て、同じ興味を持つ人同士で友人宅に泊まって、一緒にお酒を飲んだりすることもある」とのことで、居場所での付き合いが、居場所の外にも広がっている様子を感じることができました。

Cさん
ひきこもっていた時期に母の知人からいくつかの支援機関の情報を聞き、その中で最も近かった神戸オレンジの会に来所。
人数の少ないパソコンルームと、比較的人の多い見学時には最大で6名の方が利用メインの居場所スペースとを、使い分けて自由に過ごせることは良いことだとのお話をして下さいました。現在はお仕事の残業で来所時間が遅くなり、人の多い部屋にはあまり行かないとのことでした。
本人の気持ちの状態によって、様々に使い分けができる部屋を持っていることが、神戸オレンジの会さんのひとつの強みなのかなと感じました。

・ 調査員感想
 神戸オレンジの会は親の会を原点とする支援機関です。4階建ての鉄筋コンクリートのビル1棟まるごとが居場所という面白い特徴を持っています。地域活動支援センターや、ひきこもり支援センターを神戸市より受託する事で、スタッフの人件費や設備費、賃借料等の運営費をまかなっています。NPO法人ですので内閣府のホームページから過去年度の全ての予算書等の書類を閲覧することができます。今回の聞き取り調査では、ここで理事長を務める方に約90分の聞き取り調査を行いました。
理事長さんは昭和40年代後半生まれの男性で、現在社会福祉士・精神保健福祉士として神戸オレンジの会の支援現場に自ら立たれています。とりわけ印象的だったのは、終始朗らかな態度と口調の中で、神戸オレンジの会の「何もしなくても、ただ居ていい居場所」を守り抜くために、強い信念を持たれて実践されているということが感じられるいくつかのお話でした。「利用者に掃除や片づけをしてもらうかどうか」について、スタッフ内で議論になったというお話は、そのことを象徴するエピソードの一つです。この議論の中で理事長さんは「ここでは「訓練的」なことは一切させない」と、強く主張して、ルールにしてしまうことを防いだと言います。「訓練的なことを別に批判するつもりはない。ただそれを望むなら、他にやっているところがいくつもある。うちではやらせない。」ともお話されていました。動詞が「やらない」ではなく、「やらせない」というところにも、この「ただ居ていい」居場所を維持するために、支援者の立場から不断の努力をしていることが感じられました。
また年末年始、お盆の時期を除き、1日6時間、週5日火土必ず開いているというのも大変魅力だと感じます。 一方で、この居場所に通うためには原則として会費6千円/月家族単位が必要で、初年度は年会費1万円を含めると8万2千円年かかります。
オレンジの会さんの側では、神戸市から補助金を活用する事で、神戸市内在住の方にはこの負担額をゼロにしており、とても素敵なことだと思いますが、居場所が魅力的である分、通える可能性が家庭の経済事情≒家庭環境や居住地という部分によって差が出てしまうことは、悩ましいことだなと思いました。理事長さんは調査員からの「これからの活動の展望ビジョンについて」の質問に、「絶対的に、こぼれ落ちている、助けが届いていない人の方が多い。」と今のひきこもり当事者の置かれている状況を分析し、その上で、「自分にはひきこもっている人の悩みはわからない。当事者じゃないのだから簡単にわかるはずがない。本人が悩みに悩み抜いていることが、経験の無い自分に簡単に分かるはずがない。」と言います。そして「そんな自分が簡単に訪問なんてできるはずがない。それはわかっている。が、それでも、探したいし、ノックだけはしたい。そうしたいと思っている。今はまだ私自身や社会が本人たちに繋がる力が足りていないのでこぼれ落としてしまっているが、丁寧にノックをする人が沢山いる世の中にしていきたい。それがソーシャルワーカーのプロとしての自分の想いだ。」と、深く葛藤しながら話をして下さいました。(調査員1)

理事長の人柄や組織の方針により、活動に参加することが社会適応訓練に位置づけられていないので、ちゃんとしなければ!と気負う必要もなく、自身が利用したり当事者・経験者に紹介をする際、安心してできる場所だと思った。
利用者登録をし続けている限り最大週5日、6時間も施設を利用できるのは、就労したら自動的に“卒業”してしまうところと違い、当事者の悩みをよく理解してくださっていると感じた。
兵庫駅から徒歩5分で、駅周辺にレンタルショップや本屋があり、安価でランチを食べられるお店もあるので(wifiも無料で利用可能)、活動的になった人にとっては施設だけでなく立地的にも申し分ない半面、駅から向かう経路の中には人通りの少ない場所があまりなく、人の多さや街の雑踏が苦手な人、しんどい人にとっては通うのに難儀するかも。
冬は六甲おろしが吹きすさび、道中はとても寒い。
年7万2千円の利用料をいまの自分が払うことは難しいので、自分が神戸市に住んでいるか、別の市町村に住んでいても、親の理解をしてくれて、利用料や交通費その他諸々を負担してくれるのなら、是非とも利用したいところだと思った。(調査員2)

(最終更新日:2017年8月1日)

2017年7月15日

特定非営利活動法人 たんば子ども若者支援ネットワークえん

Filed under: 兵庫県,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kokushi @ 11時45分58秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 たんば子ども若者支援ネットワークえん
Q. 主な活動場所
兵庫県丹波市春日町棚原1286 居場所『TAMARIBA』
[春日ICから車で10分弱。公共交通機関は不便です(電車の駅は遠く、バスは数時間に1本)。利用者の多くは車で来たり親に送ってもらったりしています。初めていく人は道がわかりにくいと思いますが、看板がいたるところに立っていますのでそれを目印にして下さい。道が細いので注意してください。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
居場所『TAMARIBA』 日曜・月曜 11:00~16:00 一日:300円又は年額:10000円
フリースクール 土曜 14:00~16:30 無料
ほっとかふぇ(若者相談会) 毎月一回 土曜 16:30~18:30 無料
親の会例会(丹波市) 毎月第三水曜 19:30~21:00 100円
親の会例会(篠山市) 毎月第四水曜 19:00~20:30 100円
親の会例会(TAMARIBA) 毎月第一日曜 13:30~16:00 300円
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
・不登校ひきこもり当事者とその家族への支援をする。
・不登校ひきこもり親の会活動を支援する。
・不登校ひきこもり地域支援ネットワーク作りをする。
・不登校ひきこもりなどの若者の就労支援や自立支援をする。
[固い理念がないというゆるさ・幅の広さが良さだと思います。ただし、目標がなくて物事がなかなか進まないのでデメリットでもあります。]
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
10代 1人
20代 2人 3人
30代 3人 2人
60代 2人
  Q. 専門資格・免許など
特に無し
  Q. 特記すべき専門事項
特に無し
 Q. 電話番号
090 (1674 ) 3211(代表 竹安恵)
 Q. 参加・利用している本人の特徴など[調査員が聞き取り]
 参加者は年齢制限なしで、当事者でなくても参加OKなので年齢層も性別もさまざまです。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について[調査員が聞き取り]
居場所ではご飯を食べたり、ゲームをしたり自由に過ごせます。

     

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など[調査員が聞き取り]
親の特徴としては親の会に母親だけの参加が多いですが、父親だけ、夫婦で参加とさまざまです。その他、共通した特徴は特に見られません。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
当事者以外の地域の人も利用している。
県民局が主催する、丹波地域ビジョン委員会(地域ボランティア活動団体)のメンバーの参加協力がある。
[最初は近所の人にも声をかけて来てもらっていましたが、無料でご飯を食べるのが気がひけるのか最近はなかなか参加されません。本当は近所の人にも気兼ねなく参加してほしいです。]
 Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
19年前に発足した不登校の親の会がきっかけで、その当事者たちが行ける居場所をということで4年前にTAMARIBAができました。初めは、親が親の会に来たきっかけでTAMARIBAを知りその子どもたちが居場所に来ることが多いです。2016年3月に若者を中心にNPO法人たんば子ども若者支援ネットワークえんを立ち上げました。事務局スタッフは若手・当事者が多いです(11人ぐらい)が、常時活動しているのは4~5人ぐらいです。若者同士が支え合ってほしい、つながってほしいと親の会が考えてつくったのがこのNPO法人です。なので、NPOの運営は当事者自身がやってほしいですが、今はまだ主体が親の会でNPOが裏方の状況で、結果的にお金の問題などでNPOが親の会を支援している状態です。
 Q. 今後の課題[調査員が聞き取り]
親の会に親が来てくれるが、当事者がTAMARIBAに来てくれない場合にどうするか。また、広報は現在ビラのみで、ホームページもほしいですがデザインをできる人がいないのでとまってしまっています。(親の会の人が個人的にTAMARIBAの告知などをやってくれているブログはありますが、TAMARIBA公式というわけではないです)
 Q. 今後の夢[調査員が聞き取り]
TAMARIBAのような場所が各地に1つずつあればいいと思います。それには、一人の力だけでは不可能なのでつながりが必要で、今回の調査もいい機会だと思います。
・ 調査員感想
とにかく公共交通機関の不便さが最大の懸念事項だと思う。また、他団体ともつながりがあるので完全な孤島というわけではないし、都会では見過ごされがちなゆるいつながりも大切にしているように感じた。居場所の雰囲気は昔ながらの田舎の家なので、苦手な人は苦手かもしれないが、慣れると「自分の家」が1つ増える感じです。(調査員1)

地元の親の会が団体の出発点ということで、地域に根差した活動をされている様子でしたが、地域外の利用者も歓迎されるムードを持っていました。人の少ない田舎にぼんやりとリフレッシュに、日帰りで出かけてみようと思った時などは、目的地にするといいかもしれません。どのような交通手段をつかっても都市部からは行きづらく、迷いやすいので、初めて伺う際にはまず連絡をしておくことを強くおすすめします。また、自家用車で行く場合には、部分的に道が大変狭くなっているので十分お気を付けください。(調査員2)

(最終更新日:2017年7月15日)

2017年7月13日

NPO法人 フォロ

Filed under: 大阪府,学ぶ,集まる・つながる — Kokushi @ 13時03分00秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 フォロ
Q. 主な活動場所
大阪市中央区船越町1-5-1
[もともとは谷町四丁目で活動されていたが、5年ほど前に移転されて現地(天満橋)に。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
居場所 土曜日14:00-21:00 700円 18歳以上
当事者研究 毎月第2月曜日13:00~17:00(変更の場合もあり) 500円 18歳以上

[居場所はサロン的なものだそうです。
居場所活動周辺のさまざまな企画があります。
「づら研」:生きづらさからの当事者研究
「もじにわ」:インタビュー冊子。編集作業は山下さんが担当。
ネットラジオ企画:関東など各地からの反応もあります。
セミなどの昆虫、シュールストレミングなどを食べる「食べづら研」などなど。]

 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 「なるにわ」という名前で、毎週土曜日の午後に、お庭のような場を開いてます。なるにわでは、就労支援やひきこもり(から抜け出るための)支援など、支援というスタンスは一切とっていません。また、ニートやひきこもりなどの名づけは、外からの名づけなので、失礼だなと思っています。「なにものかでなくともよい場所」がコンセプトです。趣意書は下記。

http://www.foro.jp/nar’nywa/prospectus.html

 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
40代 1人
  Q. 専門資格・免許など
とくになし。
  Q. 特記すべき専門事項
フリースクールスタッフ、不登校新聞編集長など
 Q. スタッフプロフィール
埼玉県生まれ。大学を中退後、フリースクール「東京シューレ」スタッフを経て、1998年、『不登校新聞』創刊時から、2006年6月までの8年間、編集長を務めた。また、2001年10月、フリースクール「フォロ」設立時より、同事務局長を務める。2006年10月より、若者の居場所「コムニタス・フォロ」を立ち上げ、コーディネーターをしている(現在は「なるにわ」と名称変更)。2012年より関西学院大学非常勤講師。著書に『迷子の時代を生き抜くために』(北大路書房2009)、共著に『名前のない生きづらさ』(子どもの風出版会2017)。
[スタッフ(コーディネーター)の方は、98年から不登校新聞の編集をしていました。2000年に、その関係で大阪へ。親の会のたちとフリースクールを立ち上げ、2006年から若者の居場所を開始。若者の居場所は、支援する側と支援される側という関係ではない、互助的な関係の場として開いてます。「コーディネーター」は、あくまで関係調整の役割。東京は一枚岩的なものを求めるのに対し、大阪はわりと中心がなく、ばらばらでもよしとするという違いがあると思います。]
 Q. ホームページ
http://www.foro.jp/nar’nywa/
 Q. SNS等
 

Twitter https://twitter.com/nar_nywa
Facebook https://www.facebook.com/narnywa/
 Q. メールアドレス
communitas@foro.jp
 Q. 電話番号
06 (6946)1507(フォロ)/050-5883-0462(山下)
 Q. FAX番号
06 (6946)1577
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 99%
1%
 Q. 参加・利用している本人の特徴など[調査員が聞き取り]
 参加条件は18歳以上で設立趣旨と規約に賛同する人なので、若者から親の立場の世代など、いろいろな人が参加してます。ひきこもりというと、肩書きがない、所属がなくなる状態で、「不登校」「ひきこもり」「発達障害」など周りから名前をつけられますが、なるにわは「なにものかでなくともよい場所」として開いてます。
ときに困った言動をする人もいますが、表面的な言動だけを見るのではなく、その根っこの部分を大事にしています。人が集まれば、ごちゃごちゃすることもありますが、ごちゃごちゃも「お庭」の養分ということにしています。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について[調査員が聞き取り]
サロンには、企画が入っているときも入ってないときもありますが、初めての人には企画の入っているときのほうは、おすすめです。

      

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など[調査員が聞き取り]
 本人が来られるのが大半です。費用が低いので、親の了解なしで参加できます。親の方が相談に来られることもあります。
・ 調査員感想
当事者系活動、おもしろかったです。理念があんまりかっちりしすぎませんというのが、当事者系活動はそういうもんかなあと 思いました。(調査員1)

私は自転車で行かせていただきましたが、周囲は坂が多く上町台地を存分に満喫できるかと思います。(駐輪場はないので、駐輪の際はスタッフさんに確認してくださいね。)
思っていたよりビルっぽい建物で、中に入ると(調査の時間帯は)子どもたちがわーわーやっておりました。またその日は他団体さんと麻雀!?の対抗戦をやっていたそうで、噂によれば全自動卓があるとかなんとか。麻雀をやる私からすれば、うらやましいの一言です。
そういったにぎやかな雰囲気とは一転、調査を受けてくださった担当の山下さんは物静かな理知的な方でした。受け答えをお聞きしていても多くの方が、山下さんを激賞される理由がよくわかりました。
また、こちらには記載できないようなオフレコトークも多くあり、個人的にまたお話ししたいと大変思った次第です。ただ、そういった一面だけではなく、ご自身の年齢をお忘れになっておられたりとお茶目な一面もあり、こういったところも魅力的ななのではないでしょうか。
一番共感できたお話は「でてきたことをやる」というスタンスでした。その結果が当事者研究に繋がっておられるということが、とてもわかりやすい流れでした。昨今はフリースクールが多く出来ましたが、関東や名古屋でも不登校新聞のスタッフとして多くのものを見てきたからこそできる老舗のフリースクールとして、これからも益々のご活躍を期待しております。(調査員2)

(最終更新日:2017年7月13日)

2017年3月11日

一般社団法人 セレンディップ

Filed under: 働く,学ぶ,滋賀県,集まる・つながる — Kumono @ 15時44分54秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
一般社団法人 セレンディップ
Q. 主な活動場所
滋賀県大津市晴嵐1−8−1 晴嵐ビル2階

[この場所で活動を始めた理由:世の中に必要だと思ったからです。活動場所が駅から近く、利用者が来やすいと思ったからです。]
入口

Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
生活訓練事業 平日10時〜15時 規則による。多くの方が無料 18歳以降の方
居場所事業 平日の16時〜18時(不定期) 無料 期間、曜日は要相談

[利用期間は2年間、必要が認められる場合は1年間延長可能です。利用料は障害者自立支援法に基づきます。概ね所得のない方は無料で利用可能です。

・利用の流れ
相談・見学→体験(2~5日程度)→体験の振り返り(利用決定)→利用開始(契約)
いつからでも利用開始可能です。体験の振り返り後すぐ利用開始される方が多いです。]

Q 利用の際の条件
生活訓練事業は18歳以上
生活訓練事業に参加する場合は、お住まいの市町村で福祉サービス需給の手続きが必要になります。手続きから支援いたしますのでご相談ください。
Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
4人
Q. 専門資格・免許など
精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、精神障害福祉ワーカー経験あり、若者支援経験あり
Q. スタッフプロフィール
関西にて若者の就労、居場所支援に関わる3人で設立。
代表理事:大学卒業後、青少年教育、若者のワークキャンプ事業に従事する。関西での若者支援施設での経験を経てセレンディップを立ち上げる。
理事:大阪西成にて就労支援事業に従事。
理事:大阪西成にて高校の進路指導、高校の居場所カフェ運営、職業訓練のキャリアコンサルタントに従事。
Q. 施設名称の由来について[調査員が聞き取り]
『セレンディップの3人の王子』という童話からきています。
※セレンディピティ(serendipity)とは、「偶然と才気によって予想外のものを発見すること」の意味で、我々にも利用者にも、予定調和の出来事だけではなく、予想外の出会いがあることを願って名付けました。
2014年~活動開始。
Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
セレンディップは、若者に向けて「居場所であり、就労や社会参加に向けた学びができる場所」をつくっています。就労の手前でつまずいている人。具体的には、不登校や中退で学齢期から就職へのステップを踏めなかった人。仕事には就いたけれどなぜか仕事が続かない(なぜか仕事に就けない)人です。手帳や障害の有無は問いません。
平日の日中は全てプログラムを行っており、学齢期に学びそびれたもの、体力づくり、一人暮らしができる生活スキル、をゆっくり学んでいきます。
目標は就職でなくても構いません。進学や、短期のアルバイトや、雇われない働き方など「ぼちぼち生きていく自信と社会とのつながり方」を通う中で見つけていきましょう。
Q. ホームページ
https://reknit-serendip.jimdo.com/
Q. インスタグラム
reknit.serendip
Q. メールアドレス
reknit.serendip@gmail.com
Q. 電話番号
077 ( 531 ) 1786
Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
10%
その他 90%
Q. 上表「その他」とは
就労支援機関(サポステなど)、学校(高等学校など)、障害者相談機関(生活支援センターなど)
Q. 参加・利用している本人の特徴など
20代、30代が多く10代は少ないです。男女比は6:4です。
[現在利用者の通ってきている範囲は大津市堅田~守山市で、年齢は20歳代~40歳半ばの方が利用しています。]
Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
様々なしんどさを抱えた利用者がいるので、毎日ゆっくりプログラムを進めていきます。ソファや、図書室など一人で過ごせる空間も作っています。
自分の体調に合わせて、通える日数から徐々に通所日数を増やして週5日通える体力をつけることを最初の目標にする人が多いです。
図書室 図書室 調理室 調理室
Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
様々な家庭環境の方がいるので一概には言えません。
Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
初めての見学の時は、親と一緒に来られる方も多いです。家族のしんどさや本人への思いも含めてまずお話をお聞きしていきます。親だけの参加の場は現在ありません。
Q. 今後の展望について[調査員が聞き取り]
いろいろな生き方が存在するこの世の中、「自分の生きる道」としてどこかに就職し、与えられたことを全うする道を選ぶのも一つだと思うが、そういう道を選ぶわけではなく自分で何かやりたい!って思う人たちを応援していければいいなと思っています。
古物商(いわゆる中古品販売)で、中間就労とよばれる、働くことに対するイメージをもつための活動をやりたいです。
・ 調査員感想
生活訓練はプログラムも就労や自立にむけたものなので、利用するうえで「自分は何がしたくてここに通うのか?」という目的意識をもっていると、社会と関わる意欲の回復・向上や就労先にたどり着くのもすごく早くなるだろうなと思った。
逆に、施設が運営費を賄うために利用している制度の都合上、利用期間が定められているのもあって、いつでも誰でも利用可能な自宅以外の自分が安心できる場所としての利用の仕方は難しそう。
駅周辺には飲食店も多く商店街もあり人通りは少なくないが、施設は駅の繁華街から少し離れたビルの2Fにあり、入り口がビルの裏側でわかりにくいが、利用していることを周りに見られたくない人にとってはありがたい。(調査員1)

制度を利用しているため2年~3年という利用期限の枠があるのだが、無料で、様々な生活訓練プログラムに参加できるのは貴重である。また複数の運営者も他地域ではあるが経験と、しっかりとした思いがあるがそれを押し付けることなく、目の前の利用者の様子やニーズをくみ取って柔軟に運営しているのが感じられて素晴らしいと思いました。(調査員2)

お伺いした時もお昼ごはんのいいにおいがしており、明るい雰囲気がしていた、初めてプログラムに参加される方にもスタッフから説明しなくても自然と周りが教えてくれるとお聞きしアットホームな感じがした。
駐車場が無いということなので車で行動する方には不便だが駅から近いので公共交通機関の利用者には便利なところである。
職員さんが柔軟にプログラムを変更したり新たな試み(古物商など)を考えておられたり日々の試行錯誤が感じられた、就労を目的にするのではなくより良い生き方を見つける場になるのではないかと感じた。(調査員3)

(最終更新日:2017年3月29日)

2017年3月9日

近畿自由学院

Filed under: 大阪府,学ぶ — Kumono @ 10時02分53秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
近畿自由学院
Q. 主な活動場所
大阪市城東区鴫野西1-17-19
[JR京橋駅から徒歩10分。周辺は住宅地で、建物も普通の一軒家なのでわかりにくいかもしれませんが、看板が目印です。横が公園というのもいい立地だと感じました。]
Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
フリースクール 月・火・木・金 10:00~17:00 中学生37,500円
高校生35,000円
高卒認定30,000円

[初回面談で親・子別に面談します。入学した子どもに対しては、随時、雑談の延長でおこないます。ただ、進路決定間近以外は、かっちりやることはあまりないです。
フリースクールはその団体によって何を重視するか方針の違いがあり(「スクール」なのか「フリースペース」なのか)、近畿自由学院のタイムスケジュールを見て、学習ばかりではないかと思われることもあります。
しかし、決して学習だけを重視しているわけではありません。何年もひきこもっていて、急に自由にしていいよと言われても困ってしまうことがあるように、まずは学習を来るきっかけとして、そこから徐々に慣れていき、みんなと楽しく過ごしてほしいと思っています。
フリースクールは相性が大事なので、必ず体験入学を実施し、フリースクール同士で紹介しあうこともあります。
アウトリーチ(訪問)は、マンパワーが足りない等の理由で行っていません。必要に応じて、電話で連絡をとったりはあります。
学外の方も参加できる保護者会も開催しています。]
看板 玄関横ポスト

Q. 利用の際の条件について
入学時点で中学校を卒業してから4年以内(大学1年生相当年齢以下)であること
Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
3人

男性 女性
20代 1人
30代 2人

[今年からスタッフが3人体制になりました。それまでは代表1人だったので、3人になっていろいろとバランスがとれるようになったと思います。ほかにボランティアさんもいます。絵が得意なボランティアさんが美大志望の子に絵を教えたり、国際経験豊富なボランティアさんとふれあうことで国際貢献に興味を持つ子が出てきたりと、いろいろな人とふれあうことがいい経験になっていると思います。]

Q. スタッフプロフィール
[ホームページより抜粋]

代表プロフィール
1982年生まれ、大阪市出身
神戸大学大学院総合人間科学研究科博士前期課程修了
高校社会科教員等を経て2011年、近畿自由学院を開校。
2016年から武庫川女子大学教育研究所で、フリースクールを研究しています。
近畿自由学院では主に校外学習、音楽練習、
保護者の方との連絡、全体調整を担当しています。

Q. スタッフ資格・免許など
教員免許、心理系資格
Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
[今を楽しく過ごしてほしいと思います。その後の人生において、仕事を続けるにも楽しくないと続かないと思うので、そこにつながればいいと思います。また、選択肢を狭めないことも大切だと思います。今後の夢次第では、学力が必要になることもあると思います。いろいろな人とのつながりで、自分自身の世界を広げてもらいたいと思います。]
Q. ホームページ
http://kinkifreeschool.sakura.ne.jp/
Q. メールアドレス
kinkifreeschool@gmail.com
Q. 電話番号
06-6925-3535
Q. 「近畿自由学院ブック2016-2017」について
近畿自由学院ブック(文集・イラスト集)をつくりました!
中高生、卒業生、スタッフが書いています。近畿自由学院の雰囲気がよく伝わる一冊です。
ぜひ、ご一読ください。近畿自由学院ブック2016-2017.pdf
Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 6%
90%
親以外の家族 2%
その他 2%
Q. 上表「その他」とは
病院
Q. 参加・利用している本人の特徴など
現在は中学生が多いです。男女比は年によって違いますが、今年は男子が多いです。
[現在、十数人が来ています。出席はその月によります。高校生は、ある程度やること(進路)がはっきりしてる子が多い印象です。
学年が違う子と接する機会が多くあるので、お互いにいろいろなことを学びあっていると思います。]
Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
[建物は3階建てで、フロア別に子どもたちが勉強しやすい環境にしています(にぎやかさや教科ごとになど)。]
1階奥 2階 3階 キッチン
Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
代表は大学院を出て進学校の教員になったのですが、受験指導重視の校風が嫌になり通信制高校に転職しました。その通信制高校はサポートが手厚くない古いタイプで、代表はサポートを手厚くしたかったのですが、1人約80人を担当で余裕がない状況でした。
そこで、自分でフリースクールをやることにして、現在7年目です。
・ 調査員感想
入口を「学習」にする良し悪しはありますが、当事者にとって「自由にする」という困難さを言い方は悪いかもしれませんが、当事者ではないのによく理解しているなと思いました。
とはいえ入口は学習なので、入りづらい人もいると思います。ただし、代表はフリースクールに相性が大切なことを理解しているし、他のフリースクールへの紹介も積極的に行っているように感じたので、合わないから終わりということにはならないと思います。
一見すると学習主体というのはフリースクールという形態では少数派だと思いますが、それでもそれなりに需要があるので、支援の多様性があっていいと思います。
アウトリーチをしないということも踏まえて、あれもこれも幅広くやるのではなく、できることを丁寧にしているのだと思います。

(最終更新日:2017年3月28日)

2017年3月1日

有限責任事業組合大阪職業教育協働機構(施設名:A´ワーク創造館)

Filed under: 働く,大阪府,学ぶ — Kumono @ 9時01分28秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
有限責任事業組合大阪職業教育協働機構(施設名:A´ワーク創造館)
Q. 主な活動場所
大阪府大阪市浪速区木津川2-3-8
[駅からは少し歩きます。日中に行かせていただきましたが、工場も点々とある道なので、人通りは多くない印象でした。道の途中から「Aダッシュワーク創造館」と書いてある矢印が何か所かで見られるので、迷いづらいとは思います。
最終的に芦原公園の横にあるのですが、2つ大きな建物がありその片方です。こちらにも当然矢印が。]
Q.他の活動場所
コワーキングスペース 往来:大阪府大阪市中央区谷町6-5-26 複合文化施設「萌」2階
フリースペース マナビバ!:大阪府大阪市西成区出城2-5-9 にしなり隣保館ゆ~とあい内
Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
コミュニケーション講座「これから学級」(仕事に就きたいが難しいという若者を対象にしたコミュニケーション&ビジネスマナー講座) 年2回開催 全4回(体験編)全8回(仕事準備編) 週1回 14:00~16:00 ※詳しい日程はお問い合わせください 体験編:1,080円 仕事準備編:10,800円 ※割引制度あり 要事前面談 精神障がい、精神疾患で通院中の方は医師の同意が必要
フリースペース マナビバ! (高校中退者または学卒後進路未決定者を対象に、居場所の提供、学習・進路・就職支援を行う) 毎週火・木曜 10:00~16:00オープン 無料 (交通費自己負担) 15~25歳位の方 精神障がい、精神疾患で通院中の方は医師の同意が必要 ※実施主体は一般財団法人ヒューマンライツ協会

[・「これから学級」事業について
男女比は6:4くらい。マナビバは5:2。「これから学級」利用者はA´ワーク講座の割引があります。マナビバと比較すると、幅広い世代が利用しています。参加後すぐは緊張している方が多いですが、交流活動などによってだんだんと慣れていく様子です。修了後、同窓会と称した飲み会などが開かれることもあります。
「これから学級」を修了した後は、アルバイトを始める人と、コネクションズおおさかさんやハローライフさん等、他の就労支援施設での職場体験に移る人が半々位です。後者に進んだ方は、それぞれの施設での支援を経て、ほぼ全員がその後就職しています。他の就労支援施設に移行した後も、私達スタッフが、向こうの職員さんや、利用者さん本人と連絡を取り合うなど連携を欠かさないようにし、無理なく支援を受け続けられるよう配慮しています。]

鍋パーティー 鍋パーティー 壁新聞

[・「マナビバ!」事業について
若者のための居場所「フリースペース マナビバ!」は、実施主体は一般財団法人ヒューマンライツ協会で、A´ワーク創造館は連携団体という形で関わっています。サポステよりも下の世代を対象にしています。高校中退、あるいは不登校などの状態から、完全にひきこもってしまう前に早期にキャッチすることを目的に、居場所づくりや学習支援、進路支援、各種相談などを行っています。学校ではできない話など、いろいろな話ができるからいいと思います。アニメやゲームについてなど、そういう趣味のある利用者が多いです。学校と地域とマナビバの連携をつくることが今後の課題だと思います。]

[・その他の事業について
離職者を対象とした、建築CADや貿易実務などの公共職業訓練も行っています。一方、A´ワーク創造館独自の講座は7割は在職者で、働く前に学ぶ、働きながら学ぶことができるようになっています。進取の精神で公益性のある支援メニューを自主的につくっていきたいと考えています。]

Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
「働く人」「働きたい人」の仕事を応援する、というコンセプトで、若者支援に限らず、様々な職業訓練、独自講座、企業研修などを展開しています。今後は、「いつでも誰でも学び、ステップアップできる社会」を目指し、日本版コミュニティカレッジの実現に向けて、新たな取り組みを模索中です。
Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
20代 1人
30代 5人 2人
40代 1人 2人
60代 4人
Q. スタッフプロフィール
館長
中小企業診断士として中小企業の経営支援を行いながら、地域社会づくりをテーマに福祉や環境、障害者などの仕事づくりや、福祉の町づくりを中心に活動中。A´ワーク創造館館長のほか、株式会社ワーク21企画代表、NPO法人おおさか元気ネットワーク副理事長など。若者支援事業コーディネーター
大卒後、地元大分で中学校教員として勤務。不登校など、困難を抱える子ども・若者の支援をしたいという思いから現職に転職。A´ワーク創造館では、「これから学級」「マナビバ」などの若者支援講座の企画・運営・講師を担当、その他職業訓練の企画運営、生活困窮者の就労支援事業などに携わる。中学校・高校第1種教員免許(国語科)所持。
Q. スタッフ資格・免許など
キャリアコンサルタント、中学校・高校教諭免許(国語・英語・家庭科)、中小企業診断士など
若年者支援事業担当者は中学校教員経験(4年間)あり
Q. ホームページ
http://www.adash.or.jp/
Q. メールアドレス
office@adash.or.jp
Q. 電話番号
06(6562)0410
Q. FAX番号
06(6562)1549
Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 40%
55%
その他 5%
Q. 上表「その他」とは
スクールカウンセラー、区役所職員など
Q. 利用者がどのようにしてマナビバへいたるのか[調査員が聞き取り]
ケースワーカー、通っている病院の先生、Web、区役所などの公的機関などからです。今ではマナビバと学校や病院などとケース会議をもつなど連携支援も可能になっています。
Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
国が設立した地域職業訓練センターとして発足しましたが現在は、公的な施設から民間経営になっています。公金、補助金は受けていませんが営利目的ではない公益性のある事業を行うところとして認識されていると思います。ただ対象者の多くが働いていない人のため、受講料を多くとることができないという問題があります。

2008年まで財団法人として、現在はLLP(有限責任事業組合)として活動しています。民間ですから、自由度の高い事業の展開ができるのがメリットです。

2000年 ちょうど「ニート」ということばができた頃に、「これから学級」がスタートし、現在も形を変えて続けています。2011年 緊急雇用基金事業などの制度があったころに、府の事業でニート予防として府内の16校の「定時制」「通信制」高校でサポートする事業を受託しました。そこから、キャリアコンサルタントを就職希望が多い学校へ派遣し、就職支援等を行っています。その結果、学校経由での高い割合での就職率をつくることができています。ただ学校を経由しない就職もありますし、中退率の問題や、就職してもすぐにやめてしまうなどの問題もあります。

・ 調査員感想
活動がしっかりしたかんじでおもしろかったですが、スタッフさんと応接室でお話しだけだったのであんまり活動の雰囲気は掴めませんでした(調査票では写真などで補足します)。(調査員1)

スタートが職業訓練センターさんということもあって、今まで行かせていただいた施設より大きく感じました。(ただし活動場所は別の場所です。)
またロビーにたくさんのチラシが棚においてあり、調査員としてはその量を見てやっぱり広いなと感じるという職業病?が(笑)
また官民問わず、いろんな団体や活動と関りがあることが見受けられました。
他の施設にないだろうなと思ったのは、外の喫煙所でおじさま達が、授業の内容をタバコを吸いながら話していたのが、ひきこもり・若者支援以外もされているのをひしひしと感じさせました。
さてそうやって緊張しつつ向かったのですが、担当していただいた方二人は大変物腰の柔らかいお二人で、調査は終始明るい感じで行われました。
館長さんからは部下への信頼の厚さが見て取れて、具体的なお話として「まちかどライブラリー」のお話を聞かせていただいたのですが、スタッフ同士が明るい雰囲気で協力しながら活動をされていることが容易に想像できました。
また偶然ですが、調査員が別活動にてお知り合いだったスタッフさんにもお会いしたのですが、こちらも笑顔あふれるナイスガイ!
活動自体は私たちは見れていないのですが、マップの他のメンバーが関わっているのでそちらに任せますが、他の団体にない成り立ちを持ち、幅広い団体と関わりを持つことは、スタッフさんから様々な面白い活動が生み出されやすい土壌があるのだろうなと思います。
「元々は国が設立した」であるとか、「スタートは職業訓練センター」と聞いて、堅い感じがするかもしれないですが、そういうことはあまり感じなかったです。
当事者目線だと、実際の活動の場所に来ている当事者さんが「何か手に技術をつけたいと思う。→Aダッシュワーク創造館さんの方で授業を受けてスキルゲット!」のような流れができるのはええことやと思います。(調査員2)

(最終更新日:2017年3月29日)

2016年3月22日

特定非営利活動法人 大東野崎人権協会

Filed under: 大阪府,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kumono @ 8時57分39秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 大東野崎人権協会
Q. 主な活動場所
大阪府大東市野崎1-24-1(大東市立野崎人権文化センター内)
[JR片町線野崎駅から徒歩3分。周辺は住宅街で人通りも少なめです。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
相談支援 月曜日~土曜日 無料
居場所支援 第2・4月曜日 14:00~16:00 無料 実施内容により、別日に行うこともあります。
訪問支援 必要に応じて 無料
体験活動支援 必要に応じて 無料
学習支援 金曜日 10:00~12:00 無料

[・居場所について:
今年から予算の関係で週3回⇒週1回に縮小しました。「ジョブキャン」と呼んでいます(ジョブ+キャンプ、キャンパスなどいろいろな意味を含んでいます)。楽しいところもありながら、対人関係(コミュニケーション)、集団行動などに慣れてもらうようにしています。隣の教育センターでの卓球や近くのグラウンドでのサッカーなどの軽い運動、調理室での料理体験、和室でのカードゲームなどさまざまです。料理体験はなるべく季節のことを行うようにしています。ちなみに1月の調理体験はお正月ということもあり、ぜんざいを作りました。スタッフの方で考えたメニューや当事者さんの希望を聞いてメニューを決めたりします。
参加者は内容次第で2~10人ほどですが、イベント以外では男の子が多いです。活動が縮小するときにメンバーが「卒業」したり、広報を控えていたので、知られていないという側面もありますが、今後は、新しいメンバーが増えてほしいです。イベントなどは面談の時やメールでお知らせをしますが、なかなか参加しにくい人もいます。多くの人に参加してもらうためにも無料で行っています。臨床心理士がスタッフとして入っていますが、先導するわけではなくみんなで一緒に居場所をつくるという感じです。
みんなが楽しい企画をつくるのが大変で、ヒットしないこともあります。居場所と個別面談で振り返りを行い、スタッフ間で共有します。
ここから次のステップにどうつなぐかが大切だと思っており、居場所からのステップアップとして1upイベント(社会体験活動など)も考えています。

・その他の活動について:
基本的に当事者さんには週1回の居場所と週1回程度の面談が中心ですが、状況に応じて訪問や別の場所での面談をすることもあります。また、当事者だけでなく、家族全体の問題に対応することもあります。
その他にも、協力事業所からの提供で仕事体験の一環として内職作業やパソコン教室なども行っています。]

 Q. 利用の際の条件
本人の年齢は概ね15歳から39歳まで。
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
「外に出ることの第一歩」を、臨床心理士などの専門支援員がセンター等での面談を通して、本人やご家族ととも考えていきます。若者の居場所にもなっている少人数グループ活動「ジョブキャン」を行っています。必要に応じて、セミナーへの案内や各種専門機関との連携も図ります。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
20代 1人
30代 1人 1人
60代 1人
  Q. 専門資格・免許など
臨床心理士,(大阪府認定)人権擁護士
 Q. スタッフプロフィール
事業統括責任者:
若者等自立支援事業やCSW事業および総合生活相談事業等にかかる各々のスタッフと協働・連携を図っている。
 Q. メールアドレス
noza_naka@yahoo.co.jp
 Q. 電話番号
072-879ー2010
(24時間・夜間緊急対応:090-7354ー2410)
 Q. FAX番号
072-879ー3611
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 5%
90%
親以外の家族 1%
その他 4%
 Q. 上表「その他」とは
学校関係者、相談機関支援員
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
特に20代後半から30代の方が多いです。男女比2:1くらいになります。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 面談はできるだけ静かで話に集中することができる面談室でおこないます。居場所は、野崎人権文化センターの会議室や調理室等を利用しています。

[写真は上段の左から玄関、相談室、下段の左から調理室、パソコンルームです。]

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
50代~70代の方、母親からの相談が多いです。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
温かい雰囲気作りを心掛けています。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
 連携している生活困窮者相談の窓口、サポートステーション、病院等からのご紹介いただくことがあります。
Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 大東市においては同和問題の解決を目的にハード・ソフト両面の事業施策が展開されていました。また、「差別撤廃・人権擁護都市宣言のまちだいとう」を掲げさまざまな人権問題にかかる課題解消を図るために、市民を対象とした総合生活相談(進路選択・就労・人権・生活)事業を行っており若者のひきこもりにかかる相談が増えてきました。
そうしたなかで、平成24年に大阪府が子ども・若者自立サポート事業を行うという情報を得て応募しました。事業実施に当たっては保健師、臨床心理士、精神保健福祉士等の資格を有する人々の協力を得て体制を整えることができ、子ども・若者自立サポート事業、青少年メンタルヘルス事業、発達障がい者気づき事業を連携して取り組めることになりました。
その後、子ども・若者自立サポート事業にかかる予算は廃止され登録制となりましたが体制の縮小や他事業の組み合わせ等で工夫をしています。
担当している市域は、大阪府が指定している大東市、四條畷市、門真市、交野市、守口市の5市ですが、各々の市が27年4月から施行された生活困窮者自立支援制度の下でひきこもりにかかる相談支援を実施しているところから寄り添い紹介等を行う場合もあります。
大東市においては、27年11月から大東市若者等自立サポート事業が実施され、相談・訪問・居場所・体験活動・学習に関する支援にかかる分野を受託しています。
他市の相談支援窓口や専門機関に繋いだ場合でも当センターとのつながり見守りを大切にしています。
Q.最初に相談を来る人はどのような経緯で来ているのか[調査員が聞き取り]
 現在、広報は紙媒体(チラシなど)が中心でホームページは中断しています。最初の相談はそのチラシを見た家族からの電話が多いです(本人からはめったにないです。)家族との面談を重ねて本人と面談するようにしています。本人との面談の段階でも家族と連携します。
その後、当事者の状況に応じて居場所や体験活動を勧めたり、他機関(ハローワーク、サポステ、訓練学校等)に繋ぎます。
ネットワークのシステムはできていませんが総合生活相談等の事業の繋がりを活かしています。
 Q.活動する上で大切にしていること[調査員が聞き取り]
 当団体を法人格化にする時に「人権」人が活き活きとして生きていくことができる社会づくりに貢献することを目的に定めています。
いかにして当事者に向き合って困っていることを一緒に考えていくか、が大切だと思います。
若者のひきこもりは地域に限らず社会全体の問題であるとの認識のもとに、地域や年齢で区別することなく、総合的・包括的な支援に取り組むことを必要としていますところから他機関にもそのようなお願いに行っています。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 いろいろなことを安定しておこなっていく(継続していく)ためにも自主財源がほしいです(クラウドファンディングなども検討中ですが、知識不足なので教えてほしいです)。また、中間就労も独自に行いたいです。そのためにも企業の協力などもほしいです。
・ 調査員感想
 ここまで幅広いことを独自に行っている団体(しかも無料で)はなかなかないので驚きました。隣の市とはいえ、自分の家から自転車で10分の距離に、このような支援機関があることも知らなかったです。とはいえ、他の多くの機関のように継続性が課題となっているようで、実際規模も縮小されているようです。幸い、多くの活動に使える「ハコ」はあるので、このプロジェクトのネットワークを活かして継続の一助になれば幸いです。最初は念頭になかったですが、それこそがこのプロジェクトにおける支援機関側のメリットかもしれませんし、プロジェクトとしても何か支援機関側にもプラスになってほしいと思っています。

(最終更新日:2017年7月13日)

2016年3月19日

特定非営利活動法人 若者国際支援協会

Filed under: 働く,大阪府,学ぶ,集まる・つながる — Kumono @ 9時12分15秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
特定非営利活動法人 若者国際支援協会

[正式名称は「若者国際支援協会」ですが、通称「わかもの国際支援協会」または「わかこく」と書くことが多いです。団体名が長くてすべて漢字だと硬い印象を与えますし、ひらがなの方が柔らかくデザインとしてもそちらの方がいいので、そちらを使うことが多いです。]

Q. 主な活動場所
大阪府大阪市中央区平野町 一丁目7番1号 堺筋髙橋ビル5階 大阪NPOセンター内 B-502
[大阪市営地下鉄堺筋線北浜駅より徒歩2分。周辺はオフィス街で人通りも多めです。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
こもりす倶楽部
親の会
月一回
土曜もしくは日曜
一回につき1000円(保護者のみ。当事者は無料) スタッフとの
面談を経る
テレワーク・
ワークシェア
(報酬)業務内容による 今年度は新規テレワーカー募集無し
 Q 利用の際の条件
年齢は30代くらいまで。
専門家の対応を必要とする障害をお持ちの方については、十分対応できるスタッフおよび体制が整っていない為、対応を致しかねますことをご了承願います。
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
安心してひきこもることができる社会に、ひきこもりが差別されない社会に、を願い設立したNPO法人。
支援されるものではなく、社会を支援するものとして、自分たちニート、ひきこもりを捉える。誰かを助けることは、自分を助けることである、という意味においての『自助』を行う、ひきこもり当事者の自助グループ。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
30代 5人
50代 1人 2人

[これまでは理事に頼りっきりでしたが、ここ1年はスタッフ同士で話し合って決めていこうとしています。今のスタッフは雇用ではなく、パートの人もいますが基本的には他に仕事を持っている人がボランティアでやっています。平成25年度は大阪府の緊急雇用推進事業で「雇用」関係があったり、今年度は日本財団の助成金があったりしましたが、今後はなくなるので頑張らないといけないと思っています。]

  Q. 専門資格・免許など
キャリア・コンサルタント。IT技術による制作部有り。親の会有り。
 Q. スタッフプロフィール
 主に、当事者の立場からの若年層のスタッフと、その保護者や支援者の立場からの年齢層のスタッフに分かれています。
若年層のスタッフはひきこもり経験のあるものが大半を占め、立ち上げから関わっているもの、助成事業の企画やその他イベントなどから参加したものが在籍しています。その多くがWEB制作部のテレワーカー(在宅ワーカー)を兼ねており、イラスト、デザイン、HTML、プログラミングなどの技能を持つものもいます。
保護者層のスタッフは、若年スタッフの親や、ひきこもりの子を持つ親、支援者の立場での参加などのものがいます。こちらは主に福祉面での活動に関わることが多いです。
 Q. ホームページ
http://wakamono-isa.com/
 Q. SNS等
 

Twitter https://twitter.com/wakamonoisa
Facebook https://www.facebook.com/wakamono.isa
 Q. メールアドレス
info@wakamono-isa.com
 Q. 電話番号
070-5345-8622
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 39%
55%
親以外の家族 4%
その他 1%
 Q. 上表「その他」とは
社会福祉協議会職員からの当事者に関する相談。
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
20代後半~30代の男女の会員・利用者が最も多い。
ほぼひきこもり・ニート当事者・経験者。
利用者には、スタッフ、当事者会への参加、親の会への当事者としての参加、自習室利用、IT勉強会利用、ワークシェア、テレワーカー、会員など色々とあり、各人に合った形式で参加している。
興味のあることを学んだり、仕事を行ったりという団体の特徴上、精神面や社交面である程度安定した状態にある参加者が多い(もちろん例外在り。また、当事者会や親の会ではその限りではない)。
また、親の会を経由して、その子供が参加する形で会員となったものも複数あり。
参加のきっかけは、会員の紹介によるものや、企画や広報からの当事者によるアクセス、保護者の子供、他支援施設の推薦、支援者からの紹介、当事者会参加などがある。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
○事務所
シェアオフィスの共用スペースを利用している。
多人数が集まるイベントや企画では、別室の会議室スペースを有料にて借りて利用する。
ワーキングスペースのほうではスタッフが時々仕事をしている。

○親の会
こもりす倶楽部親の会では、ひきこもり当事者も一員として参加している。
主に、親の世代に対して、当事者がこう思っている、ということを届ける形での参加となる。
場所は事務所の共用スペースだったり、会議室だったり、別のレンタルスペースだったりと色々。

[写真は、案内図とIT勉強会やイベントを行う部屋(別室の会議室スペース)の様子です。]

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 保護者としては母親の参加が9割以上となります。年代は40代~60代が多いです。
主にこもりす倶楽部親の会への参加ですが、開催場所が当事者が利用する場所と同じであることや、親の会への当事者参加などもあるため、スタッフと顔見知りであったり、事務所に遊びに来たりという保護者もいます。
わかこくの特徴である、ひきこもりが仕事をしている、という部分を知って参加する保護者も多いですが、仕事には当事者本人の意思や技術の習得や業務契約上の信頼関係の構築など、いくつかの課題のクリアが必要とされるため、その部分での保護者の期待に応えられない場合がいくつかあります。
上記の特徴も絡み、子供の年齢が20~30代以上の保護者が多いです。
こもりす倶楽部親の会の主催スタッフもひきこもりの子を持つ親であり、同じ立場として親の会の運営を行っています。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 こもりす倶楽部親の会の開催場所は、レンタルオフィスの共用スペース、あるいは会議室スペースであることが多い。時折、別のレンタルスペースを借りて開催することもある。
主に机をはさんで向かい合う形となる。
親の会では、自己紹介と近況報告、経験談のシェアなどが主な流れ。
主に、同じ保護者であるスタッフが中心になりながら、それぞれの近況や悩みなどを、一人ずつ話していく形式である。
経験談などからアドバイスすることもあるが、基本的には話を場の全員で分かち合って、共有するというスタンスである。
子供を外に出すことよりも、まず親が元気になること、また辛さを分かち合って親が元気になることを目標に運営されている。
ひきこもり当事者も、子供側や当事者側の意見や気持ちを伝える立場として参加している。
責めるような発言よりは、内省的であったり、内心を平静に伝えるような発言が多い。また、社会構造の変化による世代間の意識差を埋める発言など。気付きや視点を得られたという保護者の声もある。
Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
2008年 オンラインゲームの海外サーバーで、のちに若者国際支援協会(以下、「わかこく」)の中心メンバーとなる3人が出会い、そこでの経験をもとに2009年に日本人のひきこもりを対象に呼びかけを行いました。そして、当事者同士(12名)がネット上でつながり、ひきこもり自助グループとして「ソル・ライフ・ネット」を結成しました。
スローガンを「自分を支援するのは、自分自身だ」と決めて、「自助」の理念を信じ、自分たちで出来ること、社会貢献を開始しました。そのなかで、テレワークの構想を実行に移し、ホームページ制作をボランティアで開始するなどしました。
2010年2月 NPO法人化
2011年 アニメやゲーム等の現代の若者文化について語り合う外国人との交流事業「若者現代文化フォーラム」開始しました。
2012年 ひきこもりの問題を異文化の視点からとらえ直す機会を得て大きな気づきを持ち、外国人の若者も含めた活動を展開していくことを視野に入れて、また何をしてるかわかりやすく明確にするために「若者国際支援協会」に改名しました。
2013年 「親の会」(のちに「こもりす倶楽部」と命名)開始しました。
2013年4月 事務所を大阪市西区北堀江に移しました。
2014年11月 事務所を現在の場所(大阪NPOセンター内)に移しました。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 現在は助成事業の中身をこなしているという感じなので、今後は理念に立ち返って活動を継続していこうとしています。
①親の会(「こもりす倶楽部」)
②居場所作り:個々にやりたいことをやりながら、集まれる自習室を開放し、外に出られる人をサポートしています。
③若者現代文化フォーラム
の3つと「テレワーク」の2本柱で活動していこうと考えています。
 ・自由記述
当法人の特徴として、制作部によるIT技術を使った制作業務を請け負っています。
・ 調査員感想
 「わかこく」という名前は、よく聞いていたので大きい団体さんかなと思っていましたが、事務所は共有スペースの一画でとてもこぢんまりとしていました。活動内容から見てもわかるように、パソコンさえあればスペースはあまり必要ないのかもしれません。あくまでも「当事者団体」として、事業を展開しているわかこくは1つのモデルケースになっていると思います。

(最終更新日:2017年7月7日)

2016年2月11日

NPO法人 教育相談おおさか

Filed under: 大阪府,学ぶ,相談する,集まる・つながる — Kumono @ 20時19分12秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
NPO法人 おおさか教育相談研究所
Q. 主な活動場所
大阪府大阪市天王寺区東高津町12-14
[地下鉄谷町9丁目駅、近鉄大阪上本町駅から徒歩2分。周辺は歓楽街で、人が多いです。専用の駐車場はありませんが、近くに「タイムズ」(時間貸駐車場)があります。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
相談室での相談 月曜~金曜
10:00~18:00
土曜
9:00~17:00
事業活動協力金として、1時間メドで2000円 なし
訪問 随時 同 3000円
学習支援 随時 同 3000円
家族交流会 随時 無料 当法人相談来談者の家族の交流会

[訪問は極めてまれですが、随時しています。学習支援も同様です。最近いろんな機関とつながるようになってきて、学習支援のニーズが多くあることも分かってきました。元教員の特徴を生かしていきたいです。また、当法人に相談された方と相談中の方を対象に家族交流会も発足しました。]

 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
 当法人の相談統計から見える最近の特徴は、小中学生の登校拒否人数が急増していること、高校生も相変わらず多いです。さらに20歳代のひきこもりが相談中最も多く、また30歳代以上の相談が増加しています。つまり、小中学校、高校、20歳代、30歳代以上の各年齢層に分布が広がっています。
その原因について、研究所として分析も行っていますが、小中学校の子どもたちをとりまく教育や生活環境が貧困と格差の問題、学力テストを始めとする競争と管理の教育によって学ぶ喜びが奪われ、それが校内暴力の増加にも表れ、人間関係が崩れる状況にあること、また登校拒否から社会的ひきこもりへの移行や、社会参加から撤退する若者など、子ども若者の生きづらさがいっそう深刻になっています。
この事態を打開しない限り、登校拒否、ひきこもり問題はさらに深刻となるであろうことを懸念しています。当法人は、子ども若者の困難の原因となっている教育と社会環境の改善をはかり、未来に希望ある生き方が可能となるよう努力し活動しています。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
70代以上 2人

相談員は32名で元小学校・中学校・高校教員、1名はフリースクール経営者(退職者なので、若い人で60歳。)臨床心理士の資格を持つ人もいます。

 Q. スタッフプロフィール
・当研究所理事長・相談員:大阪府立高校教員・大学非常勤講師を歴任
・当研究所監事・相談員:元柏原市立小学校教員
[設立当初からの30年来の相談員もいます。元教員で構成しています。当NPO法人の特色を生かしながら他の支援機関と連携しながら、学校現場で役に立つような機関でありたいと思って活動をしています。]
 Q. ホームページ
http://kyoiku-sodan.main.jp
 Q. メールアドレス
kyoubun@minos.ocn.ne.jp
 Q. 電話番号
06ー6768ー5773
 Q. FAX番号
06ー6768ー2527
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 5%
90%
親以外の家族 5%

時々学校の先生が来られるときもあります。また、「親以外の家族」は、おばあさんが孫のことで相談や、おじ・おばの来談などがあります。

 Q. 参加・利用している本人の特徴など
 活動理念でも述べたとおり、年齢は学齢期から40歳代まで広範囲にわたっています。男女比率は2014年では男性63.8%、女性36.2%であり男性が女性の1.8倍と多い傾向が続いています。相談室に直接やってくる本人は20代の傾向。年齢が高くなると直接来室は、ほとんどありません。
ジェンダー(社会的性差)の問題、男性中心社会、長男の圧力というものが、男性相談の割合の高さにあらわれているのではないかと分析しています。20歳代が相談の多数であることに変化はありません。
去年の1月から6月と今年の1月から6月の当事者を比較したデータによると、小学校4.7%→9.3%、中学生12.9%→20.6%、高校22.2%→16.2%となっています。率としては小・中では増えていますが、高校も実数はそんなに変わらないです(93件→80件)。18歳から29歳では36.1%(151件)→31.8%(157件)、30歳から39歳は8.1%(34件)→10.9%(54件)、40歳以上でも5件→19件となっています。小・中学校でほぼ倍、高校と20歳代は人数的には大きな変化はみられません。30代以上で増加しています。
今、大阪の教育は学力テストの平均点アップのための競争や管理が強まり、その現れとして児童生徒の校内暴力が4年連続で全国最多となっています。小中学校の不登校児童生徒数は毎年増加し、中学校では8千人近くで全生徒数の3.2%にも達しています。高校でも3.1%で全国一位です。このように競争と管理の教育によって、子どもたちは学校が楽しくなく学びの喜びも奪われ、人間関係を結ぶことを困難にさせられています。小・中学生、特に中学生の相談の増え方にも注目していく必要があります。登校拒否と並んで社会的ひきこもり問題も看過できません。30代以上の高齢化など、今まで特徴といわれてきたことがわれわれの相談統計にも表れています。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 相談室は来談者が安心して話ができるように努めています。ただし、現在の相談室は狭く、隣の相談の声が聞こえる状態であり、適当な場所の確保も財政的な問題で困難なため、来談者には気の毒な条件にあります。
[写真は外観と相談室の様子です。]
外観

内観 相談室

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
 相談来談者は主に母親、両親で来られる場合もあります。
教育相談おおさかの紹介リーフレットやホームページを見た方、また、大阪府のホームページに掲載されているのでそれを見て知った方、「登校拒否を克服する会」の交流会に参加して知った方、新聞に記事や催し案内が掲載され、それを読まれた方、2014年から始めた府内の市・地域における「講演と相談会」で継続して相談を希望される方など、当法人を知る機会が増えるに伴って、当法人の存在が知られるようになってきています。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 上記の「本人が参加する場の雰囲気」と同じです。
家族が最大の支援者であることを相談の基本に、家族は相談員と共同の支援者となることを目的に相談を進めています。家族の悩みを解消し、当事者にとって家庭が安心・安全の場となるよう、親・家族が気づきや変化を相談のねらいにしています。
登校拒否・不登校、社会的ひきこもりの家庭は世間的にも孤立を深めていくため、親の交流会である登校拒否を克服する交流会」や「地域交流会」への参加を案内しています。家族同士が悩みを率直に話し合うことは大変重要です。相談員も大阪や地域の交流会に参加して交流に参加して相談活動に活かすように努めています。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
 教育相談おおさかの事業に、府内各地で行っている「講演と個人相談会」に地域の交流会世話人、学校の教職員、社会福祉協議会、保健所、民生委員など幅の広い参加が広がってきています。
Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 「大阪教育文化センター」の事業として1985年に「親と子の教育相談室」が発足しました。学齢期及び高校生の子どもの相談が中心でしたが、7~8年前ごろから社会的ひきこもりの相談が増加し、20歳代の相談が年代のなかで一番多くなってきました。相談室だけで困難を解決するのは困難なため、本人の回復状況によって次の支援機関、あるいは就労につながる道などの関係の支援機関と連携していく必要に迫られてきました。
そこで、相談活動を基本におきながら法人資格を持って活動の幅を広げることとし、2012年4月に大阪教育文化センターから独立して法人格に移行しました。
Q.大阪で特徴的な問題[調査員が聞き取り]
 教育の問題では、とりわけ大阪では全国学力テスト成績の学校ごとの平均点競争、問題行動の程度を5段階に分けて指導するなど、テスト漬けの競争と管理の教育が進行しています。生徒にとっては学校が息苦しく友だち関係もつくりにくく、学びの楽しさが奪われています。こうした状態が、校内暴力の発生件数、中学校の不登校生がともに全国一位となって表れていると考えています。
それに先生たちも競争管理教育のもとで多忙を強いられています。何より必要なことは教育行政が競争管理の教育を改め、少人数学級で先生が子どもと向き合う時間を確保するなどの教育条件を改善することが喫緊の課題であると思います。
さらに、子どもの貧困問題も大阪ではとりわけ深刻です。朝食をとらないで登校する子ども、ひとり親家庭に置かれた子どもに対して学校での支援や、関係支援団体とつながって援助について努力されています。当法人も貧困問題について他の団体と協力しながら進めているところです。
Q.不登校とひきこもりへの対応について[調査員が聞き取り]
 登校拒否・不登校は上でも述べたように競争と管理強化の教育のもとで他者に対して攻撃的な人間関係となり、子どもたちの生きづらさが進行します。忍耐も限界を超えそうなとき、自らの身を守る為にその場から退避する。その行動は本能的であり、登校拒否の発現となります。しかし、心は学校へ行かなければとの意思を持っていて、本人は心と体の不一致に葛藤し、苦しんでいる状態におかれます。
一般的に不登校とよばれる状態は、以上のような背景が本人の生きづらさを強めて、心と体の不一致の原因をもたらせていることから、登校拒否と呼んでいます。一般的に不登校の用語が使われていることから登校拒否・不登校と表現しています。
ひきこもりは一旦社会に出たが、働く権利や個人の人権を無視したパワハラやブラック的労働環境のもとで、登校拒否と同様に自分の身を守るために社会参加から撤退せざるを得ない状況に追い込まれます。しかし、本人は社会に復帰しなければならないとの意思を持っているが体が動かない。本人の葛藤の苦しみは登校拒否と同様です。
また、ひきこもりが登校拒否からの移行のケースもかなり見られます。小学校から高校までは学校へ再登校という戻る場があるが、ひきこもりで学校との関係がなくなると戻る場所がなくなります。
登校拒否・不登校の本人への対応は、子どもが苦しみから少しでも楽になるように家庭が安心でき、安全な場所となる居場所となることです。そのために、親は今の子どもの状態を受け入れ、「この子はこういうように考えているのか」と共感的に分かろうとする立場に立って援助者となることが必要です。親は「ああしなさい、こうしなさい」と指示や「こうしてみたら」と先回りして子どもを動かそうとしますが、子ども本人が持っている回復力が発揮できるような援助が重要です。本人が回復力を発揮できれるようになれば再登校への道が開けます。こうした適切な対応と援助が果たされれば、登校拒否からひきこもりへの移行も防げるようになります。
ひきこもりも社会的背景が主な要因で、社会参加から撤退した状態であるから登校拒否の教育問題の背景と同様に社会的です。したがって社会参加へ向かうことができるような援助が必要です。「こういう自分は許せない、ここから抜け出さないといけない」と社会参加の意思を持つが、動けない葛藤の渦中にあります。したがって援助の基本は家族であり、家庭が安心・安全の場になることが必要です。安心感が膨らめば感情表現が自由になり、自己回復力を発揮して社会参加を考え始めます。
われわれは以上のことから親や家族が本人への援助者となるように援助し、相談員と共同して援助者となることを相談の基本に置いています。ひきこもりも社会参加からの撤退と同時に社会復帰の意思を持って葛藤している状態を指すことから、われわれの法人では「社会的ひきこもり」と呼ぶことにしています。ひきこもりの相談は回復状態を見つつ、社会につながるスモールステップも考える必要があり、そのために、他の支援機関との連携を深めて居場所や中間就労への道が開けるように努力しています。
Q.活動の三原則とは[調査員が聞き取り]
 相談員は次の3つに原則として参加するようにしています。
第1に、月一回の相談員(正会員)による相談員会議。会議と併せて相談事例の交流や協議を適宜行っています。
第2に相談活動を始めたころから長期にわたって高垣忠一郎先生が相談の事例研究会にスーパーバイザーとして今も務めて頂き、相談力量の向上に努めています。
第3には、「登校拒否を克服する会」(親のみなさんによって構成)主催の大阪の交流会や地域の交流会に参加し、親のみなさんの悩みなどを聞き、相談活動に活かせるよう研修の意味で参加しています。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 相談員は退職教員で構成されており、相談員の高齢化が問題となっています。早期の退職者が相談員となって理論と実際を研修し、相談活動の力量を高めて継続していくことが課題となっています。
他の支援機関や団体との関係にも関わってもらうことも重視しています。居場所の獲得と経営もはかりたいです。ほとんどボランティアに近い相談員の活動にも少しは財政的な保障もしたいですが財政問題が悩みです。行政からの安定した制度としての助成を期待したいです。
 ・自由記述
 活動理念でも述べたように、子ども若者の生きづらさのの背景は教育と社会の問題にあります。ここにメスを入れない限りこれらの問題は解決しません。教育・社会環境がますます子ども若者を苦しめる状況にあるとき、登校拒否や社会的ひきこもりはさらに増加しないかと懸念されます。各支援団体の個別の支援活動をネットワーク的に連携し、社会や政治にアピールしていくことが必要だと考えています。
また、いずれの支援機関も財政問題に常に直面しており、われわれの活動においても、さらに余裕のある広い場所の確保、また居場所の確保、事業活動のための資金など、財政不足が悩みです。個別事業への助成もありがたいが、年間を通じての財政援助を制度として確立するよう、ひき続き行政と国へ要求していく必要があると考えています。
・ 調査員感想
 「大阪教育文化センター」は「たかつガーデン」の4階にあり、このNPOの相談室はそこから徒歩1分のビルにあります(「Q.活動を始めたきっかけ」にあるように、現在は独立して活動しています)。相談員は元教員なので、教師である矜持や学校に対する思いが強いが、相談はとても親身です。相談員が高齢化しており当事者との年齢のギャップで対応しづらくなっていると思いますが、そこを補うために事例研究等を行っているのだろうし、若者にも協力を得て、何とか子供たちの行きづらさを解消しようというバイタリティがあります。どちらかというと、親への対応に長けているかもしれない。

(最終更新日:2016年2月11日)

2016年1月30日

NPO そーね

Filed under: 大阪府,学ぶ,集まる・つながる — Kumono @ 21時22分00秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
NPOそーね
Q. 主な活動場所
大阪府豊中市曽根東町1-11-51練心庵2F
[阪急曽根駅から徒歩5分。周辺は住宅街で、駐車場はありません。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
当事者研究会 月2回程度
随時ウェブサイトやフェイスブックなどでお知らせします
各回
500円
特になし
そーね学術部 随時ウェブサイトやフェイスブックなどでお知らせします
ちゃぶ台カフェ 随時ウェブサイトやフェイスブックなどでお知らせします

[・当事者研究会:セッションの中で終わらせるのではなく、日常にも連続的に波及してほしいので日常的なかかわりの場として畑(家庭菜園)なども行っています。

・そーね学術部:「当事者研究」とは何だろうかということを他分野から横断的に研究していくことを目的に行なっています。いわゆる「当事者研究の研究」です。

・ちゃぶ台カフェ:そーねの大切なアイコンであるちゃぶ台を囲み、共に食べたり、読書会をしたり、ゲストのお話を聞いたりしながら、ちゃぶ台でつながり、ご縁を感じる会を開催しています。ちなみに最近は「イスラム」についての読書会で、当事者研究の「ギャップを認識する」という手法を文化・宗教を理解するのにも生かそうとする試みを行っています。]

 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
── あえて、生きづらさをワークする ──
NPOそーね は「当事者研究」などの取り組みをとおし、ここに集った人が、自分について、自分をとりまくつながりについて、一旦立ち止まってながめ、共に考え、研究していく。そんな場を提供したいと考えています。
カルテのある人も、カルテのない人も、自分自身で、共に。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
30代 2人 2人
40代 1人 1人
  Q. 専門資格・免許など
介護福祉士、ケアマネージャー、保育士、僧職
 Q. ホームページ
http://npo-sone.jimdo.com
 Q. SNS等
 

Facebook https://www.facebook.com/nposone
 Q. メールアドレス
renshinan.sone@gmail.com
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 80%
20%
 Q. 参加・利用している本人・親の特徴など
 年齢層も男女比もばらばらです。回によっても違います。当事者研究の団体ですので、当事者研究に何らかの興味、接点をもった方が来られます。引きこもり・不登校の当事者の場合もあれば、精神疾患をもつお子さんのおられる親御さんのこともあれば、ただ、どんなものだろうって思われた方もいれば、それぞれこられる経緯もばらばらです。また、継続的に来ていただける方もいれば、そうでない方もいます。
また、学校関係、行政、近所の人などに対しても特に制限はなく、むしろ積極的に利用していただきたいと思っています。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 特にルール等は設けていませんが、当事者研究会ですので、見学されるにせよ参加されるにせよ、当事者研究の場になります。靴を脱いで上がってもらって、好きなところにすわってもらいます。ソファーやイスなどもあります。あとは、まんなかにちゃぶ台があって、ホワイトボードを使って当事者研究会は進みます。

外観 ちゃぶ台 内観

Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 スタッフ6人は、友人であったり、ある先生(僧)の授業で知り合ったりと元々つながりがありました。その知り合いたちが当事者研究をやりたいということを軸に結成しました。みんな色(個性)が強いので、代表が中心になるのが一番バランスがよくうまく回ると考えています。
それぞれが同じ目的で集まったわけでなく、それぞれの色・分野(発達・社会福祉など)が、当事者研究を軸に混じっているという感じです。
2014年2月から準備し始め、同年初夏に当事者研究の本家「べてるの家」に遠足ついでに行きました。実際の活動は、同年7月の『当事者研究の研究』という本の読書会がスタートです。
Q.なぜ一人の参加者としてほかの団体に参加するのではなく、コーディネーターとして団体を作ったのか [調査員が聞き取り]
 当事者研究の発祥地「べてるの家」とは、少し違う「当事者研究」の場を関西に作りたかったからです。べてるでは、発表者の方にホワイトボードの前に出てきていただき、インタビュー形式で苦労の展開図を作って、皆で眺め、他の参加者さんは、挙手をして質問や良い部分などを投げかけていく、という形をとります。
私たちは発表者と他参加者が明確に分けられている”べてる式”とは異なり、その垣根があいまいで、各々が意見を自由に語り、その中でテーマが出てくる・立ち上がってくることを期待して行なっています。当初よりターゲットやコンセプトは決まっておらず、活動する中で来る人たち(ターゲット)や理念(コンセプト)が決まってくる、いわばライブのような形で活動しています。当初から掲げている枠組みは唯一「カルテのある人も、カルテのない人も、自分自身で、共に。」というものだけです。
 Q.活動していて良かったこと[調査員が聞き取り]
 良かったことはいっぱいあります。自分が整理され、言葉にできなかったことが言葉になっていき、自分の言葉でなく他者の言葉で自分が言いたいことを言葉にでき、理解する喜びがあります。(『他者の言葉が、自分の言葉になる』)。
 Q.今後の展開(法人格の取得)について[調査員が聞き取り]
 法人格をとるかどうかは最初から議論がありました。当初は会計・規約等の整理、書類の準備等に時間をとられるので後回しにしていましたが、個人の責任では活動に限界があるので目下検討中です。活動の中で枠組み(理念や規約など)が決まっていく形なので、まだ明確には決まっていないというのが現状です。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 代表としては、活動を大きくしていくことです。そのために、メンバーの色のバランスを取って円滑に回るようにしています。また、参加者が「そーね」の空気感に慣れていって増えていくことです。セッションの中で終わらせるのではなく、日常にも連続的に波及してほしいです。そうした当事者研究的な考えを広げたいと思っています、「あらゆる仕事場をこの空気感で」というように。
 ・自由記述
ー弱さの情報公開ー
言葉にならないけど、なにか想うことがある、感じることがある、だけど、それをうまく周りと共有できない。つながりたいけどうまくいかない。つながっているけど苦しい。
そんなとき、それをことばにできれば楽になるんだろうけど、ことばにするって簡単じゃない。そばにいる人がなにかを思っているよう。なにか苦しんでいる。でも、話してはくれない。いろいろ想像はするけれど本当のところはわからない。
当事者研究はそれらの悩みに直接答えてくれるわけではないけれど、「研究」してみるといままでにはなかった発見があってそれが新たな道をひらいてくれるかもしれません。
・ 調査員感想
 「当事者研究会」ということだったので、当初は硬い雰囲気かなと思っていましたが、実際はイメージとは少し違っていました。確かに「研究」という側面もありますが、『他者の言葉が、自分の言葉になる』という言葉のように、「自助会」の側面も持っていると感じました。参加者の方々もその雰囲気にひかれて行っているようです。「研究会」らしく発言も求められるので苦手な当事者は初見では難しいかもしれませんが、そこはスタッフの方が優しくフォローしてくれますのでご安心を。

(最終更新日:2017年3月8日)

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