2017年2月12日

事務支援センター ソラーナ

Filed under: 働く,和歌山県 — Kumono @ 10時08分27秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
NPO法人エルシティオ 事務支援センターソラーナ
Q. 主な活動場所
和歌山県和歌山市鷺ノ森明神丁10
[南海和歌山市駅より徒歩 8分、バス停「宇治」より徒歩 2分、バス停「本町4丁目」より徒歩 4分。駐車場はあります。和歌山は車社会なので、車がおすすめです。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の注意事項等
障害者就労支援 月から金
10:00~16:00
原則1割負担
(減免あり)
障害者手帳、年金手帳、自立支援医療等の受給が必要。
その他、障害者総合支援法の定めによる。
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
施策制度にとらわれることなく、その人の困りごとを共有し解決を探っていくというスタンス。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
40代 3人
50代 1人 1人
  Q. 専門資格・免許など
介護福祉士
 Q. スタッフプロフィール
 不登校当事者から不登校支援サークル活動を経てひきこもり支援作業所の立ち上げにかかわる。その後、ひきこもりの出口支援と障害者の就労支援の合流点として、就労継続支援事業である「ソラーナ」を立ち上げる。
 Q. ホームページ
http://solana.biz/
 Q. メールアドレス
solana@npoelsitio.com
 Q. 電話番号
073ー498ー5883
 Q. FAX番号
073ー498ー8493
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
その他 100%
 Q. 上表「その他」とは
相談を外向けにしていないので、相談支援事業所や保健所等からの紹介がほぼ100%です。
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
20代から40代。男女比8:2。
制度の上で障害者に分類されるひとたち
生活上の困難を自律的に解決するのがむつかしいひとたち
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
 「仕事をする」ということを重視しているので、「仕事してる」雰囲気です。基本個別に仕事もしくは学習していますが、封入作業や折り作業がはいると集団で取り組みます。

[写真は、看板と仕事場の様子です。もともとスーパーだったところを利用しています。仕事場のほかにも休憩室などがあります。]

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
家族・親が参加する場を設けていません。まれに相談がある程度です。
Q.活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 私は中学2年生で不登校になり、それから6~7年ひきこもっていました。もともと学校があまり好きではありませんでした。その後、高校時代はサポート校で過ごしまして、そこで大学に行くことを勧められました。その後、入学した大学で、あるサークルに入りました。そのサークルはもともと和歌山教育相談センターの先生たちが大学生に呼びかけてできたサークルで、当初は不登校の小学生を支援していました。私が入ったときは、不登校という範疇に入らない青年たち(「ひきこもり」という言葉の出始め)への支援が問題になり始めていた頃で、そういう青年たちは小学生と一緒では楽しむのは難しいし支援の出口が見えませんでした。
そうした状況で、教育相談センターの先生が支援団体(エルシティオ)を作るというので、そこに携わったのがきっかけです。大学で教員免許をとって、卒業後、少しの期間働きましたが教員としての不登校支援がやはりしんどかったという経験もあり、作業所としてひきこもりの支援を作るのが楽しそうだったのでこの道に進むことにしました。
ソラーナは当初、作業所の事務を支援することを主題に考えていましたが、個人情報の取り扱いなどシステム的に難しいので、現在の形態になりました。ちなみに「ソラーナ」というのはスペイン語で「ひなた」を意味します。
Q.活動の原点[調査員が聞き取り]
①大学のサークル活動において、不登校の子どもの変化がうれしかったことです。例えば、それまで自分自身を大切にしなかった子どもが、自分自身のことを大切にして他人にまで気を配ってくれるようになったことなどがありました。
②不登校の親の会に出て、自分の体験(不登校時代の失敗など)を話したことが、親たちの役に立ったような感じがしてうれしかったことです。それまでは、自分の失敗談が人の役に立つなんて考えたこともなかったです。
 Q.活動していてよかったこと[調査員が聞き取り]
 当事者さんとともに成長すること、当事者さんの変化する場に自分がいられることです。当事者さん自身はできることが増えていき、自分自身は人間としての幅、受容できる幅が広がったと思っています。結果としての支援だと思っています。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 法人(エルシティオ)として、新しい事業を増やすことです。現在の「共同作業所 エルシティオ(居場所)」と、「事務支援センター ソラーナ(作業所)」とは違うことをしたいです。現在は、障害者以外の人はソラーナを利用できなかったり、またはその逆の状況があるなかで、多様性のある事業(例えば「商店街との連携」などの案を考えています)を継続的にできればいいと思っていますが、時間的にも立場的にも難しいというのが現状です。
・ 調査員感想
 現在は主に精神障害者が多いいわゆる「B型作業所」ですが、ひきこもりの当事者は精神障害を併発していることもよくあるので、支援機関マップに含んでおります。主にパソコンを使った事務が中心ですが、手取り足取り教えてくれるわけではなく、ある程度自己学習が必要で、しかも作業中は全体的にとても静かなので、合う合わないがはっきりするかもしれません。

(最終更新日:2017年7月7日)

2016年4月2日

共同作業所 エルシティオ

Filed under: 和歌山県 — Kumono @ 9時49分07秒

調査票は支援機関が記入。
答えの[ ]内および設問に[調査員が聞き取り]とあるものは、
支援機関への聞き取りをもとに調査員が記入。

Q.団体名
「ひきこもり」者社会参加支援センター NPO法人エルシティオ
Q. 主な活動場所
和歌山県和歌山市手平6丁目112-1
[JR紀勢本線宮前駅から徒歩15分。バス停島崎町7丁目から徒歩5分。公共交通機関は本数が少ないので注意です。車をお勧めします。駐車場はあります。周辺は住宅街で静かです。]
 Q.活動内容に関して
 

活動内容 活動時間
(曜日・時間)
費用 利用の際の
注意事項等
居場所 月曜〜金曜
10:00〜16:00
月額2万円
作業所 月曜〜金曜
10:00〜16:00
コーヒーの焙煎、配達、
出店等。若干の報酬あり。
 その他
(社会体験)
 月に
2~3回ほど
 農作業、掃除、
集会の設営。報酬あり。

エルシティオの柱は、①(家族も含めた)相談、②居場所、③作業所です。
あくまでも、子どもたちの選択を尊重します。人との交わりに力を得て、これまでも、進学・就労の道に進んだ当事者さんもいます。すべて本人の意思でこちらから強制することはありません

 Q. 利用の際の条件・特記事項
年齢は初回35歳未満。ひきこもり支援を特化した施設。
和歌山では、公共交通の不便さで、運転免許をとることは非常に大きなことなのですが、エルシティオは近くの自動車教習所とつながりがあり、教習所の方でも理解があって指導してくれています。当事者さんもそこに通うことがあります。その場合でも、通うかどうか、何時に行くのかを決めるのはすべて当事者さん自身が選択しています。(自動車免許をとるというのはスモールステップとしてチャレンジしやすいし、成果として免許がとれることで支援にあっているとも思います。)
 Q. 活動理念など、活動をする上で大切にされていることについて
集団に慣れる。暴力を否定。差別を否定。
 Q.スタッフの人数(代表者含めスタッフ的な役割の人の数)
男性 女性
50代 1人
60代 1人
70代以上 1人
  Q. 専門資格・免許など
介護福祉士・精神保健福祉士。2名小学校教員経験あり 相談専門員
 Q. スタッフプロフィール
不登校児童・生徒の相談、ひきこもる若者の相談支援。家族支援。
元就労継続支援B型作業所サービス管理責任者(8年)
介護支援専門員 介護施設6年、介護福祉士
 Q. ホームページ
http://www.wasaren.org/elsitio/
 Q. 電話番号・FAX番号
073-432-2170
 Q.最初の相談者の割合について
 

属性 割合(%)
本人 3%
90%
親以外の家族 5%
その他 2%
 Q. 上表「その他」とは
精神保健福祉センター、保健所、各医療機関、生活支援センター
 Q. 参加・利用している本人の特徴など
男:90% 女:10%。
共通していることは、ほぼ対人恐怖傾向、社会不安傾向が見られます。仲間と元気そうに話し合っているような姿を見せながらも、実際は人のなかにいることがしんどいと言います。居場所にいて、元気そうに見せかけているだけで、やっと、ここに出て来られたのだと言います。
 Q. 本人が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
対人恐怖、場面緘黙、社会不安症、人間関係の構築が築けないなどが見られる。

 Q. 参加・利用している家族・親の特徴など
過保護・過干渉。当事者のしんどい部分を認められない。親の勝手な気持ちの押しつけ。子どもの過去の栄光から離れられない。
 Q. 家族・親が参加する場の雰囲気、本人と接する空間の雰囲気について
親の動きが目立つ本人は手が出せない。親のおせっかいを嫌う。当事者は、家族たちとの交流の場面では緊張する。楽しんでいない。
 Q. 学校関係、行政、近所の人など、その他の利用者について
不登校児童・生徒、早期の対応を必要とする。ひきこもった場合、各機関、医療、保健所、メンタルクリニック、その他の機関に対して積極的に連絡をとること。
 Q. 活動を始めたきっかけ[調査員が聞き取り]
 1988年和歌山県教職員組合(和教組)は県本部内に、教育相談センターを設置しました。相談員は退職教職員が担当しました。その後、県下8つの地域支部にも相談所が作られ、約80数名の退職教職員が、相談員として登録されました。相談センターは当初、児童・生徒の「非行・いじめ・学級崩壊」など、現場の教職員の相談がメインでしたが「不登校」の問題が増え、先生や親たちは対応に戸惑っていました。その結果、相談センターは「不登校」専門の相談所になってきました。
また、本部の相談センターは相談を受け持ちながらも、各支部の代表による役員会や各支部の相談員のケースの検討などの研修も行っていました。
 Q. 活動を始めた背景[調査員が聞き取り]
 金城(NPO法人の理事長)は1994年小学校教員を退職後、県教育相談センターの相談員として、主に不登校児・生徒の支援していました。2000年頃から、学齢期を過ぎてもひきこもる子どもたちの問題が出てきました。相談センターでの相談の比率では、小・中学生の対応が多かったのですが、当時、ひきこもりの相談を受け止める所がなく、口コミで、ひきこもる青年の相談も受けてくれるということで、ひきこもる青年の相談が増えてきました。相談の範囲が広がり、支援もまた困難さが増してきました。
県本部の事情で相談所を閉鎖したことを契機に、ひきこもる青年に特化した居場所と、親たちの相談できる場としてエルシティオを立ち上げました。
 Q. エルシティオの事業について[調査員が聞き取り]
 現在、他の事業所は、いろいろと事業を拡大しているところが多いですが、エルシティオに求められているのは当事者さんが安心・安堵できる居場所であると考えています。
今は居場所であることに徹しています。スタッフから就労につなげようとする誘導はしていません。「就労」が支援のゴールだとは考えていません。家から外へ出る。就労にするということは、彼ら自身が決めることだと、主体性を大事にしています。
就労しても、彼らの思いを大切にし、相談しながら専門的に行っている他の施設や機関に、託することが大切だと考えています。
 Q. 当事者さんがここに参加する経緯[調査員が聞き取り]
 保健所や生活支援センター、医療などの機関を経由して、来所することが増えてきました。全体的には口コミによる飛び込みが多いですが、最近は生活支援センターからの紹介で協同で支援したりもしています。
エルシティオで、全てを担うことは不可能なので相談しながら必要なところを選びます。例えば「就労」ならば、それを世話してくれる機関に託します。親御さんたちにもそのつながりを生かして、増やしてつながる(=「味方をつくる」)ために紹介しています。
 Q. 「エルシティオ」という名前の由来[調査員が聞き取り]
 開設当時関わっていた女の子が命名しました。スペイン語で「居場所、空間」を意味します(正確には、『エル』が冠詞で『シティオ』が名詞です)。できるだけ他の団体の名前と重ならないようにという思いでつけました。
 Q. 今後の課題・目標など[調査員が聞き取り]
 和歌山県内に新しく他の支援団体ができたりしたので、そうした県内の団体と連携・交流することを目指しています。
 ・自由記述
 ひきこもりの支援には長期間に渡る、単なる数回の相談や訪問で克服できるものではない。居場所に対して早期の結果を求めるような体制をとらない。居場所は居場所であって、安心、安堵を与える場所である。居場所に通所しているから社会参加とは考えられない。居場所とは、当事者の出口、出すことを願う場所ではない。ひきこもる若者を入所することを願うところ。
・ 調査員感想
 調査の中で「居場所に徹する」という話しが出ましたが、その通りだと思います。利用者さんたちも、皆思い思いに作業をして(遊んで)いました。支援機関マップのように、和歌山県内で他団体とつながりをもとうとしていますので、大いに期待しています。最後に、エルシティオのコーヒーは普段全くコーヒーを飲まない私でも、ブラックで飲めるほど飲みやすいです。

(最終更新日:2016年4月2日)

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